癒やされる部屋作りにぜひ取り入れたいのが観葉植物。園芸店に行くと、本当に色々な種類があってどれがいいのか悩んでしまいますよね。どのように世話をすればいいのか、また病気や虫などの被害が出たらどうすればいいのか、初心者でも世話が大変ではない観葉植物を選びたいものです。そこで今回は、観葉植物を育てるのが初めてのあなたにぴったりな観葉植物の選び方をご紹介します。
買う前に決めておきたいこと
観葉植物を置こう!と決めてそのまま園芸店に行くのは失敗の元。まず購入する前にいくつか必要なことをチェックしておきましょう。
観葉植物の置き場所を決める
観賞植物の置き場所は、一番に決めておくべきこと。家の中に置くとはいっても、成長するものなら植え替えなども考慮し、広い場所を確保する必要があります。
成長する植物でも、上に向かって伸びるもの、下に向かって垂れ下がるものとで置き場所が変わります。さらに水やりなどの際、濡れては困るような場所は除外しましょう。
またエアコンの風が直接当たる場所は、観葉植物の育成に影響を与えますのでやめておきましょう。
光がどれぐらい当たるのかを確認する
室内で育てることができるとはいっても、日光が全くささない場所では、観葉植物が弱ってしまいます。日陰でも生育する観葉植物はありますが、部屋の明るさに応じた観葉植物を選ぶことが必要となります。
部屋の明るさの区分
自分の部屋の明るさをよく確認しておきましょう。
・日がよく当たる
・カーテン越しにそれなりの明るさが確保できる
・ほとんど日陰で蛍光灯の明かり程度の明るさ
・ほとんど日陰で、白熱球の明かり程度の明るさ
観葉植物の置き場所のサイズを測る
鉢の大きさや植物の高さ、大きさによっては考えていた場所に入らないことがあります。どれぐらいのサイズなら置けるのか、空間のサイズもあわせて測っておきましょう。
どんな観葉植物を選べば良い?
初心者でも育てやすい観葉植物は、どのように選べばいいのか詳しくご紹介します。
水やりをあまりしなくて済むもの
仕事で忙しくて、つい水やりを忘れてしまった…ということはよくあるもの。逆に水をやりすぎて根腐れを起こして枯れてしまった…ということもあります。
観葉植物は暑さや乾燥に強い品種もあり、水やりの頻度が少なくて済むので、週末だけ水やりをしてあとはそのまま、ということもできます。
肥料を与えなくても水だけで元気に育つもの
観葉植物のなかには、まめに剪定や肥料を与えないと弱ってしまう品種があります。基本的には明るく日光が届く場所で育てるのが一番ですが、順応力のある観葉植物なら、台所などあまり日が差さない場所で、水だけでも元気に育ちます。
さらに、虫や病気に強い品種を選ぶのもおすすめです。
寒さや暑さに強い品種を選ぶ
観葉植物は南国育ちのものも多く、夏は過ごせても寒い冬には元気がなくなる、また枯れてしまうといった品種もあります。
日当たりが良くても、冬の室温はかなり下がる、という場合は冬の寒さにも負けない品種を選ぶようにしましょう。
初心者にもピッタリな観葉植物
園芸店で自分の気に入った観葉植物を選んでもいいですが、初めて観葉植物を育てるなら、絶対に安心なものをまず育ててみましょう。人気の品種・育てやすい品種など、おすすめをご紹介しましょう。
サンスベリア
虎の尾とも呼ばれ、独特の模様の葉が刺さったように生えている観葉植物です。乾燥や暑さに強いので、不在がちな家でも安心して育てることができます。
マイナスイオンの効果もあり、玄関先などに飾るのもおすすめです。寒さには弱いので、置き場所には注意しましょう。上にまっすぐ伸びるので、場所をあまり取りません。
フィカス・エラスティカ・デコラ
ゴムの木でもおなじみの観葉植物です。乾燥に強く、日陰でも育ちます。寒さにもある程度強いので、初心者にもおすすめです。大きく伸びる品種なので、植え替えをしながら長く楽しむことができます。
ガジュマル
キジムナーという幸福の精霊が宿っているといわれる木で、根がふくらんだ独特の形が人気の観葉植物です。原産が東南アジアのため、暑さや乾燥に強く、冬も5℃以上あれば大丈夫です。
テーブルの上に飾ることができる小さなものから、大きな鉢植えのものまで、色々な大きさがあります。
オーガスタ
大きな葉っぱで南国の雰囲気たっぷりの観葉植物です。明るい場所を好み、冬でも0℃以上あれば元気に育ちます。大きな葉には加湿機能もあり、育てやすさから贈り物にされることも多い品種です。
ポトス
吊り鉢などでおなじみのポトスは、小さなサイズから大きなサイズまであり、鮮やかなグリーンでおなじみの観葉植物です。丈夫なので外でも育ち、室内では日の当たらないキッチンでも飾れますが、寒さは少し苦手なので注意しましょう。
初心者がやりがち!観葉植物の世話に関する注意
初めての観葉植物、しっかりお世話をしなきゃ…と意気込むあまり、ついやってしまいがちなことがあります。観葉植物が元気に育つためにも、以下のことには十分注意しましょう。
水をやりすぎない
土の表面が白っぽく乾いてから水をやりましょう。必要以上の水やりは、植物にストレスになるだけでなく、根腐れを起こしてしまいます。水やりをし、受け皿に水が流れるまで与えてから、受け皿の水は捨てます。
水やりで注意したいのは、夏場の水やり。太陽が照りつける日中に水やりをすると、蒸発した水分の熱で葉が蒸れてしまい、弱らせてしまいます。朝か夕方に水やりをする習慣にしておくのがおすすめです。
部屋の温度に注意する
暑さや寒さ、乾燥に強いといっても、冬場の寒さは観葉植物には負担となります。できるだけ室温を10℃前後に保つようにしましょう。急激な温度変化のある窓際や玄関には、冬場は置かないことも大切です。
太陽の光と風通しに注意する
全く日が当たらない場所で育てていると、葉の色が悪くなったり、元気がなくなるだけでなく、虫や病気の害が出ることがあります。風通しの良い場所に置く、週に2、3日は太陽の光をカーテン越しにでも当てる、といったことも忘れないようにしましょう。
日中部屋にいないときには、換気扇を回して空気の流れを作っておくだけでも違います。
長く育てるなら知っておきたいこと
切り花と違い、観葉植物はきちんと世話をすれば、長く育てることができます。観葉植物を育てるためにも、その世話の仕方についてもきちんと調べておきましょう。
剪定をする
成長すると、枯れる葉や枝も出てきます。店頭ではお店の人がきちんと剪定してくれていますが、今度はあなたが管理をする側になります。葉の整え方が分からない場合は、お店で教えてもらい、健康な葉だけを残し、剪定を行いましょう。
植え替えをする
大きくなると根が絡まり、植物の成長に影響を与えます。大きな鉢に植え替え、根をほぐすことが必要です。目安としては購入してから2年から3年ほど経った頃。植え替えも、自信がないときにはお店の人にお願いする方法もあります。
水やりだけでなく霧吹きや葉のケアも
観葉植物の世話で意外と忘れがちなのが葉の手入れです。水やりだけでなく、葉に霧吹きで水分を与え、また葉の一枚一枚を湿らせたガーゼでそっと拭い、ほこりや汚れを取ってあげましょう。葉が呼吸をしやすくなります。
部屋に観葉植物を置きたいけど、うまく世話ができるか分からない、また枯らせてしまったらどうしよう…と心配はつきないもの。観葉植物は部屋に適応できる品種が多く、大抵の部屋なら問題なく育てられます。ぜひお部屋のアクセントに、観葉植物を取り入れてみてはいかがでしょうか。