まんまるシルエットに癒される!「まりも」の上手な育て方

まんまるシルエットに癒される!「まりも」の上手な育て方

緑色のまんまるでなんだかかわいい「まりも」。北海道のお土産としても有名ですね。見ているだけでなんだかほんわり癒さるので人気が高いです。けれど、お土産にもらってその状態のままにしているという方も多いようです。「まりも」をかわいいまんまるのまま育てるにはちょっとしたポイントが必要になります。「まりも」は今話題のアクアリウム入門としてもピッタリです。今回はそんなかわいい「まりも」を上手に育てるため、「まりも」とは?というところから解説していきます。

まりもってそもそも何?

まりもを育てるアプリがあるくらい、まりもは人気があります。

まりもとはアオミソウ科マリモ属の緑藻の一種で、まるい形が特徴的ですが、そのまるいものがひとつのまりもではないのです。まりもは細さ0.05〜0.1mm、長さ0.5〜3.5cmほどの糸状の藻で、それが集まってかわいらしいまるいフォルムになっているのです。

小さなイメージが強いまりもですが、大きいものだと直径20〜30cmほどにも成長します。

生息地は北海道の阿寒湖をはじめとする淡水湖です。日本だけにかぎらずヨーロッパ北部や北アメリカにも生息していますが、最新の研究によって北海道の阿寒湖から世界中に広がったということがわかりました。

阿寒湖から世界中に広がったのは、渡り鳥が食べた糞によって運ばれたり、足についていたものが運ばれたりしたことによるものだと考えられています。

日本でも北海道の阿寒湖だけではなく山中湖、河口湖などにも生息していますが、阿寒湖のまりもは国の特別天然記念物とされ、現在日本に生息しているまりもは「絶滅危惧種1種」に指定されています。

まりもは水と光があれば何十年でも生きます。しかし、寒さに強く暑さに弱いという特徴があります。

まんまるシルエットに癒される!「まりも」の上手な育て方

まりもを育てる準備

まりもを育てるために必要なのがキレイで冷たい水、透明な容器です。可愛い容器に小さめのガラス玉などと一緒に入れるとかわいいので、準備すると良いでしょう。

水は水道水で問題ありません。

容器を透明なものにするのは、まりもの光合成を妨げないためです。

まりもは植物なので餌は必要なく、光が当たるところに置いておくと光合成をして育ちます。光が強すぎても弱ってしまうため、直射日光が当たるところは避けるようにしましょう。

広告

まりもの上手な育て方のポイント

容器に水を入れ、そこへまりもを優しく入れましょう。まりもはボールのように中が空洞です。強く握ると潰れてしまいますから注意しましょう。

まりもは冷たい水を好むので、水温は10〜20度くらいが適温で、30度を超えると他の植物のように枯れることになります。

まりもは水中の二酸化炭素を吸って酸素を吐き出しているのですが、酸素がたまってくると水面に浮かび上がってきますから水を変えましょう。

水や容器のお手入れは大きさにもよりますが、小さめの容器なら1週間に1度程度、大きな水槽であれば1ヶ月に1度程度で問題ありません。容器の大きさや入れるまりもの数によって水を変える頻度を調節しましょう。

容器の水を交換するついでにまりもも一緒に洗ってあげてください。

力を入れると潰れるので、手のひらに乗せて流水を当てながらやさしく表面の汚れを取るように洗います。そのときに変色した部分があるようならちぎっておきましょう。

まりもは餌も必要なくお手入れも簡単なので、うっかり死なせてしまうこともよくあることです。水温が上がり過ぎないように注意してくださいね。

せっかくまりもを育てるなら大きくしたいと考えている方も多いと思いますが、まりもの成長は非常にスローリーで、1年に数ミリ程度しか成長しません。野球ボール程度の大きさに成長するまで、なんと150年ほどもかかってしまうほど。

金魚やザリガニなど他の生き物と一緒に入れてしまうと食べられるので、藻を食べる生き物と一緒に入れないようにしましょう。

まんまるシルエットに癒される!「まりも」の上手な育て方

色変化でわかるまりもの状態

通常健康なまりもは美しい深い緑色をしているのですが、黒や白、茶色など色が変化する場合が出てきます。

まりもが黒く変化したのであれば、残念ながら腐っている可能性があります。黒くなっている部分を取り除いたあと、丸めなおしましょう。

表面が白くなったのなら、日焼けしてしまったか他の藻が付着してしまっている可能性があります。洗うと元通りの緑色に戻ります。

茶色く変化した場合は枯れている可能性があります。茶色くなった部分を取り除きましょう。

まりもを購入するときのポイント

まりもはペットショップやネットでも簡単に購入することができ、値段も数百円程度から手に入れることができます。

購入するときにチェックしたいのが、容器が密封されているかどうかです。密封された容器に入ったまりもは、藻ではなく、洋服の繊維などで作られたものである可能性があるのです。つまりまりもに見えるけれどまりもではないということですね。

店舗で水の入れ替えやお手入れなどができるよう、まりもが入っている容器は開閉できるものでなくてはなりません。そこをしっかりとチェックしておきましょう。

インテリアとしてもアクアリウム入門としてもおすすめのまりも、大切に育ててほっこり癒されましょう。

広告
料理もお菓子作りもOKな万能野菜、「かぼちゃ」の栽培方法
広告