収穫までわずか2か月でできる「ラディッシュ」の育て方

 

収穫までわずか2か月でできる「ラディッシュ」の育て方

今人気が急上昇中の家庭菜園。家庭菜園は一戸建てで大きなお庭がなければ出来ないイメージを持っている方も多いですが、お庭がない一戸建てでもマンションでも、ベランダなどの小さいスペースで楽しむことができるので人気です。野菜の高騰などもあり、ちょっとした野菜なら無農薬にて自分で育てたものを収穫して食べたいですよね。ラディッシュなら種まきから収穫までが非常に早く簡単に栽培できるので、お子さんと楽しむのにももってこいの野菜です。そこで今回は収穫までがたった2ヶ月というラディッシュについてご紹介します。

ラディッシュとは?

ラディッシュという野菜をご存知でしょうか。あまりスーパーでは見かけることがなく、まだまだ一般の食卓には広まっていませんが、明治時代あたりにヨーロッパからもたらされたアブラナ科の小型の大根で、赤く見た目は大根というよりも蕪に近いです。日本ではハツカダイコンと呼ばれています。

ハツカダイコンは漢字で二十日大根と書きますが、種を蒔いてから収穫までがおよそ1〜2か月というところからこの名がつけられています。

小さいながらも栄養価は高く、ビタミンC、カロテン、カルシウム、鉄分、ビタミンB1・B2、ビタミンE、ベーターカロテン、消化酵素のジアスターゼなどがたくさん含まれています。

特に赤い皮の部分にビタミンCがたっぷり含まれているので、食べるときは皮ごと食べるようにしましょう。

冷涼な気候を好むため、種まきの時期としては春や秋がおすすめです。発芽率も高く栽培期間も非常に短いため、家庭菜園初心者におすすめの野菜といえるでしょう。

栄養価が高いので、葉っぱまですべて食べるのがおすすめですが、消化酵素のジアスターゼは熱に弱いので、サラダにして食べると良いでしょう。

ラディッシュにはいろいろな品種があり、赤くて丸い「コメット」、楕円形で赤と白の2色「紅白」、大根が小さくなったような「由紀子町」、赤・白・ピンク・赤紫が混ざった「カラフルファイブ」などが一般的な品種です。

収穫までわずか2か月でできる「ラディッシュ」の育て方

ラディッシュの種まきのやり方

ラディッシュは発芽率が高く、育てやすい野菜です。

種まきの時期は春と秋。この時期に種まきをすると30〜40日で収穫できますが、夏に種まきすると25日、冬に種まきすると50〜80日ほどかかります。

ラディッシュの生育適温は17〜20度ですから真夏や真冬は向いていません。収穫できてもできがわるいので避けましょう。

種まきに必要なものはプランター、野菜専用培養土です。プランターがなければ植木鉢や牛乳パック、ペットボトルを利用しても栽培することができます。

最適なプランターの大きさですが、25cm程度の深さの物を用意しましょう。深すぎると水はけが悪くなりますから、収穫前に枯れる可能性が高くなります。

種まきの手順

1.プランターに野菜専用培養土を入れ、種が横一列になるように指で溝を作る(すじまき)
2.種を入れて手で土をかぶせる

種を入れる溝が深すぎると発芽しないため、深さは1cmくらいに。

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ラディッシュの水やり・追肥・間引きのやり方

水やりは種まきをしてから発芽するまでの間は、土が乾いてきたらプランターの下から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。水加減は非常に大切で、あまり与えすぎても成長しません

発芽したら間引きを行いましょう。生育適温であれば3〜4日ほどで発芽します。

間引きを行うのは、株を大きくするためです。双葉が開いたら3〜4cm間隔で間引きます。次に本葉が3〜4枚になったら2回目の間引きを行ってください。

プランターで野菜専用培養土を使う場合には、野菜専用培養土に肥料が含まれているので、通常は追肥の必要はありませんが、肥料の配合量の記載がないものの場合には追肥を行います。

追肥は本葉が4〜5枚になってきたら行うのですが、肥料には固形と液体があり、固形の肥料を使う場合には収穫まで1回の追肥で問題ありません。液体の肥料を使う場合には1週間に1度のペースで追肥を行います。

ラディッシュは成長していくと、株が土の表面から見えるようになりますので、その際は上から土をかぶせ(土寄せ)を行いましょう。

 

収穫までわずか2か月でできる「ラディッシュ」の育て方

 

害虫対策は?

家庭菜園で気になるのはやはり害虫です。

春夏に栽培する場合は虫がつきやすくなります。

ラディッシュにつく虫はアブラムシ、コナガ、青虫などです。市販の防虫ネットを使用して虫がつくことを防ぐこともできますが、虫がついてしまった場合には、野菜に使用できる殺虫剤で駆除しましょう。

種まきのときにあらかじめ錠剤の殺虫剤を混ぜ込むのも効果的です。

特にアブラムシは二次被害として尾の部分から出た排せつ物がアリを引き寄せたり、ウイルス病を媒介するため注意が必要です。

収穫のタイミング

ラディッシュの収穫は、株の直径が2〜3cmくらいになったら行いましょう。大きくなりすぎると割れる原因にもなります。土の奥深くに入っているわけではありませんから、軽い力で引っ張るだけで簡単に収穫できます。

生で食べるのがおすすめの野菜なので、収穫後はしっかりと水洗いをしてサラダやマリネとしていただきましょう。

晩ご飯の一品をラディッシュでカラフルに彩ってみてはいかがでしょうか。

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