室内での水耕栽培に最適な野菜

土を使わずに植物を育てる水耕栽培は身の回りにある道具でできて簡単です。室内での水耕栽培は害虫や病気の心配も少ないので、園芸初心者でも気軽にチャレンジできます。室内でできる水耕栽培に適した野菜についてご紹介いたします。

「野菜を育てたいけれど広い土地がない」「土を触るのが苦手」「害虫や病気の被害が心配」などという人は室内で水耕栽培してみるのが良いでしょう。


水耕栽培とは?

水耕栽培とは、その名の通り水を使って植物を育てる方法です。一般的な土耕栽培のように土を使わないのが特徴で、種類を選べば、室内でも植物を育てられます。

農家の人がビニールハウスなどで水耕栽培を行うことも多いですが、最近は園芸初心者にも水耕栽培が広まっています。

水耕栽培のメリット

水耕栽培のメリットは簡単に野菜を育てられることです。土耕栽培と比べて衛生的なので、病気の心配が少なく、初心者でも新鮮な野菜の収穫を楽しめます。また、土の栄養低下の影響を受けることもないため、植物がスムーズに育つのもメリットです。

さらに、室内で水耕栽培を行う場合は、管理が楽なことも魅力です。土耕栽培では、天候の影響で野菜の収穫量が下がることが多いですが、室内の水耕栽培では温度を調整できて雨や風の影響も受けないため、安定した収穫を期待できます。

水で育てるので、草抜きの必要がなく、害虫も集まらないため、時間がない人や虫が苦手な人にも水耕栽培が向いているでしょう。

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必要なもの

水耕栽培に挑戦しようと考えている人はまず、必要なものを揃えましょう。一般的な水耕栽培の道具は100均やホームセンターなどで揃えられて初期費用も2,000円程度しかかかりません。

種や苗

水耕栽培では、種や苗、スーパーなどで購入した野菜から野菜を育てます。

・種
水耕栽培は種から育てることが多いです。種は土耕栽培で使うものと同じで大丈夫なので、好みに合わせて選びましょう。品種などにこだわりがない場合は、100均でも入手できます。

・苗
収穫まで時間をかけたくない場合や種から育てる自信がない場合は、苗から育てるのも良いでしょう。ホームセンターや園芸店などで購入できる土耕栽培用の苗を使ってください。苗は害虫が付いておらず、茎が太くて葉の色が濃いものを選ぶのがポイントです。

苗は土耕栽培の栽培時期にしか販売されないので、冬や真夏から水耕栽培をスタートさせたい場合は、他の方法を選びましょう。

・スーパーなどで購入した野菜
豆苗や葉ネギ、ニンジン、大根などの野菜をスーパーで購入し、根を使って水耕栽培を行う「リベンジ栽培」という方法もあります。豆苗や葉ネギはリベンジ栽培を行うと、失敗が少なく、生長スピードも速いです。ニンジンや大根のリベンジ栽培では、根の部分は再生されないため、葉を育てましょう。

種をまく土台

種から水耕栽培を行う時は、種をまく土台が必要です。食器を洗う時のスポンジや掃除用のメラミンスポンジなどを用意しましょう。スポンジ以外に、キッチンペーパーやハイドロボールなども種まきの土台として使えます。

容器

野菜を育てる容器も必要です。ペットボトルや空き瓶、キッチンで使うザルとボウルなどを使うと、野菜の管理をしやすいでしょう。おしゃれな容器を準備すると、水耕栽培の野菜をインテリアとしても楽しめます。

液肥

土には栄養分が含まれていますが、水には栄養が含まれていません。そのため、水耕栽培では肥料が必要です。固形肥料や粒状肥料は土に溶けて野菜に吸収されるものなので、水耕栽培では液体肥料を用意しましょう。液肥はチッソ、カリウム、リンなどの植物が生長するために欠かせない栄養成分をバランス良く配合したものを選んでください。

簡単に水耕栽培を楽しみたいならキット

必要な道具を自分で育てると費用を抑えられますが、気軽に水耕栽培をスタートさせたい人はキットを利用するのもおすすめです。キットを使えば、ペットボトルや液肥を用意すると簡単に水耕栽培を始められるので、手間がかかりません。水耕栽培用のキットはホームセンターや園芸店のほかに、雑貨店や本屋さんなどでも売られています。

本格派は水耕栽培器

本格的に水耕栽培を行いたい人は水耕栽培器を利用しましょう。水耕栽培器には、照明やエアポンプなどが付いているため、野菜の生長が速く、根腐れなどの心配も少ないです。また、水分管理機能も付いているため、数日間留守にしても野菜が枯れにくいでしょう。

機能や大きさによって値段は変わりますが、安いものであれば7,000円程度から購入できます。

水耕栽培の準備

必要なものを用意できたら、野菜を育てる準備を始めましょう。水耕栽培の準備方法を解説いたします。

種から育てる方法

種から野菜を育てる場合は、種まきをします。土台に合った方法で植物の種をまきましょう。

スポンジ

スポンジの中央に十字型の切り込みを作り、スポンジ全体にたっぷりと水を含ませます。その後、種を切り込みの中央に置きましょう。一つのスポンジに複数の種をまく方法もありますが、初心者はスポンジを小さく切って株ごとに管理するのが簡単です。なお、切り込みが深すぎると、上手く発芽しないことがあるので、注意しましょう。

キッチンペーパー

キッチンペーパーを使う場合は、複数のキッチンペーパーを重ねて水分を含ませ、1㎝程度ずつ間隔を空けながら種をまきます。水やりの時に種が流れてしまうのを防ぐために、種の上からトイレットペーパーなどをかけておくと安心です。厚いトイレットペーパーを使うと、発芽や生長が妨げられることがあるので、シングルタイプを使うと良いでしょう。

ハイドロボール

ハイドロボールは水でしっかりと洗ってお茶パックなどに入れましょう。一株ずつお茶パックで育てると、管理が簡単です。

苗から育てる方法

苗から植える場合は、まず、苗に付いた土を取らなければなりません。ポリポットから苗を取り出したら、手で軽く根をほぐし、竹串などを使って土を落としましょう。ある程度土が落ちたら、バケツなどに入れた水で土を洗い流します。

根が白っぽくなり、水の色が土で変化しなくなったら、下から3分の2程度の根を清潔なはさみでカットします。切り込みを入れたスポンジで根と茎の間を挟み、根の上部を空気に触れさせた状態で根の下だけを水に浸けたら準備完了です。

根に付いている細かい土は1週間程度で落ちるので、水耕栽培をスタートさせて1週間後には容器を洗い、水を取り替えましょう

リベンジ栽培

リベンジ栽培をする場合は、スーパーで買った野菜の根の部分を水を入れた容器に入れるだけで大丈夫です。ニンジンや大根の葉を使う場合は、生長点のすぐ下までを水で浸すと良いでしょう。

最適な野菜はコレ!

室内での水耕栽培を成功させたい場合は、適した種類を選ぶことが大切です。ここからは、初心者が室内の水耕栽培で簡単に育てられる野菜をご紹介いたします。

ハーブ類

パクチー、ルッコラ、ミント、バジル、パセリなどのハーブ類は生命力が強いため、室内の水耕栽培でも比較的簡単に育てられます。種類によっては、栽培中も香りがして、収穫時期には朝採りのハーブを使ったスムージーなども楽しめます。特に、パセリは収穫時期が長く、スーパーで売っているものと比べて柔らかく、おいしいため、水耕栽培でおすすめです。

リーフレタス

リーフレタスも室内の水耕栽培で簡単に育ちます。数種類の種が入ったリーフレタスミックスを栽培すると、自宅で取れたレタスだけでおいしいサラダを作れるでしょう。リーフレタスは大きく生長した外側の葉から収穫し、芯の部分を残しておくと、生長し続けるので、長期間収穫を楽しめます。

水菜

水菜も室内の水耕栽培で育ちます。土耕栽培ではアブラムシやアオムシなどの被害を受けやすいですが、室内で育てれば、害虫も付きにくいです。種から育てても良いですが、スーパーで購入した水菜の根を使ってリベンジ栽培するのもおすすめです。サラダとして食べたい時は小株で収穫し、鍋に入れたり、おひたしにしたりしたい場合は、大株まで成長させてから収穫するのが良いでしょう。

ミニトマト

葉物野菜と比べて難易度は上がりますが、ミニトマトも室内の水耕栽培で育てられます。ミニトマトは高く生長するので、安定感のある容器を選ぶのがポイントです。倒れると、茎が折れてしまう可能性があるので、ぐらぐらしてきたら紐や支柱などに誘引してください。なお、ミニトマトは脇芽を取って水耕栽培すると、株数を増やせます。

葉ネギ

葉ネギはリベンジ栽培に向いている野菜です。根から数㎝だけを残し、水に浸けると、再び葉が伸びて葉ネギになります。生長点は空気に触れるようにしておきましょう。

ニンジンの葉

ニンジンの葉もリベンジ栽培に最適な野菜です。根の部分を食べた後、生長点のすぐ下までを水に浸けると、再び葉が生長します。ニンジンの葉はパセリの代わりとして使ったり、天ぷらにして食べたりするとおいしいです。インテリアとして使うのも良いでしょう。

水耕栽培の管理方法

水耕栽培の管理方法についてチェックしておきましょう。

植物を置く場所

室内で育つ野菜でも、生長のために光は必要です。野菜は一日のうち、6時間程度は日光の当たる場所で管理しましょう。なお、透明のビンやプラスチック製の容器を利用する時は、日光に当たると生長が妨げられることがあるので、根の部分はカバーをつけて遮光しましょう。

水やり

水耕栽培に水は欠かせません。必ず、根が水に浸っている状態をキープしましょう。小さい容器で育てている場合は1日に1回、大きな容器で育てている場合は3日~1週間に1回程度水を取り替えるのがおすすめです。また、清潔な状態を維持するためにも2週間に1回程度は容器をきれいに洗いましょう。

追肥

水耕栽培で野菜をスムーズに生長させるためには、液肥を与える必要がありますが、与えすぎると病気になったり、腐ったりします。野菜の様子を観察しながら、葉の色が薄くなった時や生長のスピードが遅くなった時などに液肥を与えましょう。液肥を与える時は、商品表示に従って適切な濃度に薄めてください。

水耕栽培で野菜を育てよう

室内での水耕栽培は管理が簡単なので、野菜栽培に慣れていない人にもおすすめです。水耕栽培をして新鮮でおいしい野菜を収穫しましょう。自分で野菜を育てると、達成感があり、残留農薬などの心配もありません。

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