栄養豊富な春菊をおいしく食べるための選び方と保存方法

栄養豊富な春菊をおいしく食べるための選び方と保存方法
おひたしや、お鍋の具材としても人気の「春菊」。お子様は苦味があるので少し苦手かもしれませんが、大人の方の間では人気の葉物の一つです。ただ大人でもやはり苦手という方も多いです。この野菜は栄養も豊富なので、積極的に食べていただきたい野菜です。

あらためて、春菊とはどんな野菜なのかをご紹介いたします。どんな栄養が摂取できて、どんな効果があるのか、選び方や保存方法なども併せてご紹介いたします。

「春菊」とは?

キク科のキク属に分類される春菊は、その名の通り菊の一種になります。みなさんもよくご存知の菊の花は、秋に見頃を迎えますが、この春菊は、春に花が咲くので、「春菊」という名前になりました。全国的には春菊として知られていますが、関西では菊菜という名で通っています。

原産地はいがいと思われるかもしれませんが、ギリシャなどの地中海沿岸地方になります。観賞用とされています。菊菜を食用として扱っているのは、日本をはじめ、中国や東南アジアの地域だけとなっています。

大阪、千葉、群馬、茨城が主な産地となっており、旬はやはりお鍋のシーズンである冬(11~2月)になります。ですが、年間通して販売はされています。価格はおおよそ100~200円程度となっていて、野菜の中でもそれほど高くなく、お店によっては、セールでかなり安く購入することができる時もあります。

栄養豊富な春菊をおいしく食べるための選び方と保存方法

春菊の栄養と効果

β-カロテン

この野菜に含まれているβ-カロテンは、野菜の中でもトップクラスに入る程豊富に含まれています。この成分は、体内ではビタミンAに変化し、風邪や肌荒れを予防してくれる効果が期待できます。生活習慣病予防や、免疫力をアップさせる効果も期待できます。

おひたしや鍋料理によく使われるので、茹でて食べるものですが、茹でることでこの成分は2倍になるので、効率よく摂取することができるようになります。

カルシウム

骨を丈夫にしたり、骨粗鬆症予防にもなるカルシウム。お子様の発育にも重要な役割を担っている成分です。春菊には、この成分が豊富に含まれています。お子様は苦味があって食べにくい葉物ですが、鍋料理に入れるとベースの味によっては食べやすくなります。

ビタミンK

こちらの成分も骨粗鬆症予防に効果があります。その他にも、止血作用・血液凝固作用があります。

葉酸


妊娠前や妊娠中、授乳中の女性に必要な栄養素の一つ
です。DNAの形成などに深く関わりがあるので、お腹の赤ちゃんの先天性異常のリスクを低下させることができます。さらに、貧血予防効果もあります。

カリウム

女性の方ならこの成分を知っている方が多いのではないでしょうか。体内の余分なナトリウムの排出を助けてくれる働きがあり、むくみや高血圧を予防してくれます。

食物繊維

他の野菜と比較しても、食物繊維は豊富に含まれているので、便秘解消効果が期待できます。

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春菊の選び方と保存方法

選び方

スーパーなどで特売されている時は、たくさんつんであるので、なかなか良品を見分けるのが難しいかもしれません。ですが、いくつかポイントがあります。

まず一つ目が「色」です。鮮やかな濃い緑色をしていて、葉先まで元気な物がおすすめです。黄色く変色しているのは、鮮度も落ちてきている証拠ですので避けるようにしてください。

二つ目が「茎」です。太くてしっかりとしたものを選びがちですが、少し細目で柔らかい方が美味しくなっています。茎の下まで葉がたくさんついているものがおすすめです。

三つ目が「葉」です。春菊はどうしても苦味が苦手という方が多いですよね。苦味や香りが比較的穏やかなのが、葉のぎざぎざしたところが浅目で、葉の部部分が広いものです。苦味や香りには好みがありますので、苦手な方はこういう葉の物を選ぶようにしましょう。

保存の仕方

乾燥が一番の大敵ですので、ぬれた新聞紙などでくるんでから袋に入れ、立てて野菜室にて保存してください。寝かせると傷みが早くなります。ペットボトルを半分に切った物などを利用して、立てて入れておくようにしてください。

冷凍の仕方

冷凍させておくと便利です。生のままの場合は、適当な大きさに切ってから、保存袋に入れて、空気をしっかりと抜いて冷凍します。保存の目安は1ヶ月になります。冷凍状態のまま調理OKです。

茹でてから冷凍保存する方法もあります。少し固めに塩ゆでしてから、冷水で熱をとります。しっかりと水気を絞って、適当な大きさに切ります。ラップをしてから、保存袋に入れて冷凍します。使う分ずつ小分け冷凍すれば、とても便利です。冷凍の場合も、保存の目安は1ヶ月程度です。

おひたしやあえ物に使う場合は、自然解凍でOKです。また、加熱調理する場合は、凍ったまま調理しましょう。

栄養豊富な春菊をおいしく食べるための選び方と保存方法

旬の春菊を美味しく食べよう!

春菊は苦味があるので、好き嫌いが別れる野菜でもあります。おひたしやお鍋以外に美味しく食べる方法はたくさんあります。ネットでもレシピがたくさん紹介されています。

お子様でも比較的美味しく食べてもらえるのが、子供も大好きな「ツナ」とのあえ物です。茹でた春菊とツナを、

・めんつゆ
・マヨネーズ
・塩
・こしょう
・ごま油
・すりごま(あれば)

であえるだけという、簡単お手軽な一品です。

その他にも、いつも作るチヂミに入れてみたり、餃子の具材に加えてしまうのもおすすめになります。

旬の春菊は、柔らかくて香りもとてもいいですよね。おひたしや鍋料理だけでなく、いろんなレシピを参考にして、新しい料理にチャレンジしてみてくださいね。

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