室内栽培もOK!育てやすくて栄養価が高い「パセリ」の育て方

室内栽培もOK!育てやすくて栄養価が高い「パセリ」の育て方

パセリは飾りとして使ったり、スープやサラダに散らして香りを付けたりする時に使うことでお馴染ですね。

スーパーなどで買うことが少ない野菜ですが、実はとても栄養価が高く、家庭菜園もとても簡単なのですよ!室内栽培もOKなので、庭やベランダがなくても育てられます。収穫したてのパセリは、買ってきたものと違って香りも鮮度もとっても良いのです。

パセリの基礎知識

パセリはセリ科の野菜で、独特な香りと苦味があります。サンドイッチ、刺身、惣菜、オードブルの飾りつけなどに使われますね。飾りで使われるけれども、パセリまで食べる方は少なく、独特な香りや苦味があって苦手な方も多いかもしれません。しかし、パセリを残すのはもったいないほど、実は栄養価が豊富なのです。

原産地

原産地は、地中海沿岸が主で、ヨーロッパの地域では昔からあった野菜で、香辛料として使われていました。

パセリは栄養の宝庫

パセリは緑黄色野菜の中でとても栄養価が高いです。つい脇役になりがちな野菜ですが、食べないで残してしまうのは損ですよ!

1.パセリにはこれだけの栄養素が含まれている

パセリ100gにこれだけの栄養素が入っているのです!

食物繊維5.8g、鉄分7.5mg、カリウム810mg、ビタミンB1が0.12mg・B2が0.24mg・Cが120mg、カロチン7400μg、カルシウム290mg

2.βカロチンによる抗酸化作用

βカロチンが含まれているので、抗酸化作用が高いです。活性酸素の働きを下げるので、老化防止にも良いです。また、免疫力を活性化してくれます。

3.貧血にも良い

鉄分が多いので、貧血防止にも良いですよ。

4.口臭予防、食中毒防止

パセリに含まれるアピオールという成分(精油)が口臭予防や食中毒防止に効果的です。口臭が気になる時は、パセリを食べることであっという間に不思議と口臭が消えてしまいます。

5.美容に良い効果

ビタミンB1は糖質分解効果、B2は爪・皮膚・髪などを作り、Cはシミそばかすに良いです。

どんな料理に使える?

パセリってどんな料理に使えばいいのか悩みますよね。飾りとして使うだけでなく、細かく取ったものをスープやサラダに散らしたり、チキンカツを作る際に衣に混ぜたりと、いろいろなものに使えます。他にも、ジューサーでオレンジやリンゴと一緒にパセリを入れたり、パセリ酒(パセリの葉150g、氷砂糖100g、ホワイトリカー1L入れて2か月程で完成)を作ることも出来ます。

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パセリの栽培に適した時期

パセリの栽培を始めるなら、春か秋が適していて、春から秋の時期に収穫します。芽が出てから2年間は栽培出来ます。寒い冬は生育しないので、室内で栽培すると良いでしょう。

パセリを育てる準備

準備するもの

・鉢やプランター(深さ20cm以上のもの)

・土(野菜用)

・鉢底ネット

・パセリの苗

植え付け

買ってきたパセリの苗を、鉢やプランターに移し替えます。

1.鉢(プランター)の底に鉢底ネットを敷いて、土を入れます。土は入れ物の高さの半分くらいにしておきます。

2.パセリの苗をポットから抜きます。ポットの底を逆さにしつつ、苗の下の部分を手で押さえながら優しく出します。

3.根を乱したりしないようにそのまま土に植え付けます。根が敏感なので株分けしたり、根を切ったりしないで下さい。

4.上から隙間に土を被せ、水をしっかりあげます。

5.日当たりの良い所へ置きますが、あまりにも強い日差しは避けましょう。

※複数のパセリの苗を植え付ける場合は、20cm以上間隔を離します。

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パセリの育て方(毎日のお手入れ)

水やり

春〜秋と地面が乾きやすくなるので、毎日欠かさず水をあげます。冬場は表面の土が完全に乾いたらあげます。

栽培する場所

直射日光が当たるようなら、窓際やベランダなど少し陰る所に移動させましょう。寒い冬場は外に出すと育ちが悪くなるので、窓辺などに置いておきます。

花茎を摘む

初夏位になると、花茎が出てきます。放っておくと葉が弱って少なくなってくるので、花茎が出てきたら摘んでいきます。

追肥

頻繁に追肥しなくても良いですが、生育の様子を観察して必要に応じて追肥します。

収穫の仕方

葉が大きくなったら、大きい外側の葉から収穫します。全て採ってしまわないで、10枚程葉を残しておきます。夏場は葉が固くなったり、また葉が密集することで葉が黄色くなっていくので、こまめに摘んでいきます。

パセリは二年草になるので、種蒔きから1年位経過すると徐々に弱ってきます。

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連作障害は?

パセリは連作障害が出る野菜です。パセリを栽培した土でまたパセリを栽培するのは避けましょう。

病気や虫の心配は?

病気の心配

軟腐病という多湿すぎると発生しやすくなる病気があります。水はけや風通しを良くすることで防げます。

虫の心配

1.アゲハの幼虫

パセリの葉はアゲハの幼虫の大好物です。見つけたら割りばしなどで取り除きましょう。結構葉を食べてしまいますよ。

2.ヨトウムシ

昼は姿を見せませんが、夜に茎や葉を食べにきます。昼間土の中にいることが多いので、土を掘って見つけたら取り除きましょう。

パセリはたくさん採れるので、その場で使い切れなかったら洗って乾かし、袋に入れて冷凍することと長く使うことが出来ます。冷凍したものを使う時には、袋を揉んでパセリを細かくすると使いやすくなりますよ!

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