6月頃から収穫できる!栄養豊富な夏野菜「大葉」の栽培方法

6月頃から収穫できる!栄養豊富な夏野菜「大葉」の栽培方法

香味野菜の1つである大葉。サラダに入れたり、肉巻きに一緒に巻いたり、梅干しや鮭とも相性がいいので大葉を混ぜておにぎりにしたり、お料理のアクセントになる食材ですね。また最近では、シソの実からとれる油のエゴマ油も有名になってきました。

この大葉、育てるのは結構簡単。今回は大葉の育て方をご紹介します!簡単なので育ててみませんか?

「大葉(青シソ)」とは?

大葉はシソ科の葉野菜です。お馴染の「青シソ」ですね。大葉は独特の香りがあり、お料理のアクセントになります。葉を主に使って食べますが、大葉の花や実も食用で使われています。また、シソには「ペリルアルデヒド」という成分に防腐作用があるので、刺身など、生もののつまにも使われますね。

原産地

中国南東部、ヒマラヤ、ビルマが原産です。日本には昔からある香味野菜の1つです。

種類

シソには様々な種類があります。大葉と呼ばれる青シソの他に、赤シソ、カタメンシソ(ウラアカ)、青チリメンシソ、赤チリメンシソなどがあります。

青シソはお料理で使いやすく、赤シソは赤く色が出るので梅干しやシソジュースとして使われます。

6月頃から収穫できる!栄養豊富な夏野菜「大葉」の栽培方法

大葉を栽培してみよう

どの位の温度や湿度が良いの?

発芽温度は22度が適温生育温度は20〜25度が適温です。低温や霜がつくと枯れやすくなります

湿度がカラカラになってしまうと枯れやすくなるため、多湿の環境が育ちやすいです。

どこで育てられる?

ポットで育苗をしてからプランターに植え付けをしても大丈夫ですし、最初からプランターで育てても良いでしょう。

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大葉の栽培に適した時期

種蒔き

種蒔きに適した時期は4〜6月上旬です。

植え付け

植え付けに適した時期は5〜7月上旬です。

収穫

収穫は6〜10月下旬に出来ます。

6月頃から収穫できる!栄養豊富な夏野菜「大葉」の栽培方法

大葉の栽培方法〜準備から植え付けまで〜

準備

1.用意するもの

・ポット(育苗する場合)

・プランター(20〜40cmの小型のもの・60〜65cmの標準のもので底が浅くても可)もしくは10号の植木鉢

・土(以下参照)

・鉢底ネット

・鉢底石

・大葉の種

2.土作り

腐葉土・赤玉土・バーミキュライトを2:7:1の割合で混ぜ、石灰は土10L当たり10〜20g、化学肥料は土10L当たり10〜20g混ぜます。鉢の8分目まで土を入れておきます。

3.種蒔き前にすること

種蒔きをする前に種を一晩程水に浸けることで、発芽が促進されます。

種蒔き

気温が20度以上と暖かくなったら種蒔きをします。寒い地域ではビニールで覆って寒さを避け、4〜6月の間に蒔くと良いでしょう。

ポットに種を蒔く際には、土を入れて、その中央に指で5mmほど穴を開け、1か所に4〜5粒入れ込みます。好光性の性質のある種なので、種を蒔いたら薄く土をかけます。

直接プランターに種蒔きをする際には、1か所当たり4〜5粒入れ込んで、30〜40cm程間隔を空けます。置く場所は、半日陰に。あまり陽射しが強いと葉が硬くなります。

発芽

1週間位で発芽します。気温があまり高くないと、なかなか発芽しないこともあります。

間引き

発芽して、1〜2枚の本葉がつき、それ以上増えそうなら成長が良さそうな所以外は間引きします。葉が重ならないように間引きます。

植え付け

4〜5枚の本葉がついたら苗をプランターなどに植え付けます。プランターの底にネットを敷き、その上に鉢底石を並べていきます。プランターのへりの10cm下まで土を入れて、苗を植え付けてから根がしっかり張るまで1週間位はしっかり水をあげます。

プランターで育てるなら20cm、露地栽培なら30〜40cm程離して植えます。

尚、水をあげるポイントとして、種蒔きしてから発芽まで・植え付けをしてから根がしっかり張りつくまでの間、しっかり水を与えてあげます。多湿を好むため、乾燥してしまうと育ちにくくなります

6月頃から収穫できる!栄養豊富な夏野菜「大葉」の栽培方法

大葉の栽培方法〜植え付け後から収穫までの管理〜

収穫まで

1.お水はしっかりあげること

多湿を好むのでお水はしっかりあげましょう。

2.間引きしましょう

葉が重ならないように引き続き間引きます。

3.摘心

丈が20cm位の高さになったら、摘心といって、先端の芽や葉を取っていきます。葉が横に広がりやすくなり、たくさん収穫出来ます。

収穫

大葉の株の丈が30cm程で10枚以上の本葉が出たら次々と収穫していきましょう。大きな葉(下の葉)から採っていきます。

最初に採り始めた葉は硬いことも多く、株の丈が40cm超えてきたら若い葉を採っていきます。古くなった葉は堅くなって味も良くないです。収穫は夏の終盤まで出来ますよ。その後は、花穂がつき始めます。これは穂ジソといわれ、刺身のつまや佃煮に使われます。

6月頃から収穫できる!栄養豊富な夏野菜「大葉」の栽培方法

病気や虫の心配は?

病気の心配

大葉に発生しやすい病気は、褐斑病・ウイルス・青枯れ・さび病・カール病などです。

1.褐斑病

カビによるもので、褐色の病斑が出ます。そのままにしておくと、やがて枯れてしまいます。風などで胞子が飛ぶので、他の葉などにもうつっていきます。予防は、高温多湿になり過ぎないよう気をつけること・風通しを良くすることを心がけましょう。

2.ウイルス

葉に緑色の濃淡が出てモザイク状になり、葉が縮みはじめ、アブラムシによって媒介していきます。

3.青枯れ

細菌によるもので、上部が日中萎れることと、夜や曇りの日に回復する性質があります。土壌の温度が高くなることで発生しやすくなります。

4.さび病

葉に黄茶色の斑点が出る病気で、多湿過ぎることが原因で発生します。伝染病なのでそのままにせず、葉を見つけたら茎や葉はちぎって捨てます。それでも発生する場合は、土ごと捨てます。

5.カール症

葉が丸まって捻じれてしまうもので、原因は酸性土壌になってしまっていることです。石灰入りの土壌にしたり、水の量を少し減らしてみましょう。

収穫前・収穫後の様に、葉の成長の勢いがなくなった頃に病気になりやすいです。

虫の心配

大葉に発生しやすい虫は、アブラムシ・オンブバッタ・ダニ・ベニフキノメイガ・ネコブセンチュウなどです。

水をあげる際に、木酢液の薄めたものをあげると害虫が少し防げます。あとは、こまめに見つけ次第駆除することです。

最近では、赤シソほどではないですが、花粉症にシソが有効とのことで注目されていますね。大葉があると様々なお料理に使えます。自宅で栽培したものは、スーパーで買ったものと違って大葉の香りの強さが全然違いますよ!

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