【日陰での家庭菜園】日当たりが悪くても育つオススメ野菜

【日陰での家庭菜園】日当たりが悪くても育つオススメ野菜
家庭菜園は日当たりが良い場所でなきゃいけない、というイメージを持ってはいませんか?日当たりが悪くても栽培できる野菜は意外と多いので、興味を持っているならぜひ挑戦しましょう。野菜作りの条件のひとつが日当たりの良さです。でも、野菜の中にはあえて日陰を好む野菜もあります。そこで今回は日当たりが悪くても育ってくれる、おすすめの野菜をご紹介していきたいと思います。

日陰でも野菜は育てられるの?

植物は光合成をして養分を蓄え成長していきます。そのため日当たりが悪い庭やベランダだと野菜を育てられないのでは?というイメージがありますね。

植物は「陽性植物」「陰性植物」「半陰性植物」の3つに分類されます。

陽性植物は1日6時間以上日が当たる所、陰性植物は1~2時間、半陰性植物は3~4時間程度の日照を好みます。野菜のほとんどは陽性植物に分類され、日がよく当たるところで育てる必要があります。

陽性植物は直射日光を好んで日陰を好まないので、日当たりの良いところでしか育ちません。一方、陰性植物は直射日光が当たることで葉焼けを起こしてしまうので日当たりの良いところでは育ちにくく、日陰を好むのです。

そして陽性植物と陰性植物の中間に位置しているのが半陰性植物です。

日当たりが悪くても、陰性植物や半陰性植物に分類される野菜を選べば、おいしい野菜を育てることが可能です。

植物が育つには日がよく当たることも大切ですが、陰性植物や半陰性植物は、温度や水分の方が重要な条件となるからです。

【日陰での家庭菜園】日当たりが悪くても育つオススメ野菜

日陰を好む「陰性植物」の野菜

日陰を好む陰性植物には次のようなものがあります。

・シソ
・三つ葉
・フキ
・ショウガ
・ニラ
バジル
・ミント
・セリ
・ミョウガ
・クレソンなど

これらは住宅の陰になって日が当たりにくいところなどでよく育ちます。陰性植物はハーブ類が多いのが特徴で、料理にちょこっと添えることができるので、おすすめです。

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日陰でも育つ「半陰性植物」の野菜

陰性植物よりももう少し日光が必要な半陰性植物には次のようなものがあります。

・ほうれん草
・レタス
・小松菜
・いちご
春菊
・里芋
・アスパラガス
・かぶ
・ニンニク
・さやいんげんなど

半陰性植物は1日のうちで、数時間(3~4時間)だけ日が当たれば育つ植物をいいます。例えば午前中だけとか午後だけとかという感じで、日の当たる場所で育てると良いでしょう。春先や秋冬が旬の野菜に多いのが特徴です。

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良い土を作ろう

どんな野菜でも、家庭菜園で野菜作りの基本となるのは良い土作りです。

良い土で野菜を作ると、病気になりにくくおいしくなります。

良い土の条件は、「根が十分にはれる」「通気性・排水性が良い」「保水性・保肥性が良い」「酸度が適正」「清潔」「微生物が多い」「異物がない」です。

素人にはなかなか難しいように感じるかもしれませんが、ホームセンターなどで販売されているものを利用して培養土を作ることができます。

基本となるのが、完熟たい肥、赤玉土、黒土です。これを1:2:2の割合で混ぜ合わせ、軽く手で握ったときに軽く固まり、ホロホロ崩れるくらいがベスト。

ここにくん炭と肥料を加えて混ぜ合わせれば培養土の完成です。

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日陰で家庭菜園する際の注意点

日当たりの悪い庭やベランダで育てるのにもってこいの陰性植物や半陰性植物。これらの野菜をおいしく育てるにはポイントがあります。

温度

日が当たらないので温度管理は大切で、特に冬場は野菜の成長に温度が大きく影響します。プランターで栽培する場合には、季節によって温度変化があまり出ないようにきちんと管理していきましょう。

例えば、冬や夜間温度が下がる季節は、プランターの周りを段ボールで覆うと良いです。

段ボールは保温性が高いので、冬場の土の温度低下から守ってくれます。

またプランターではなく、発泡スチロールの下に水が抜ける穴をあけてそのままプランターとして利用するのもおすすめです。発泡スチロールも段ボール同様に保温性が高いので、陰性・半陰性植物を育てるのにとても向いています。

ベランダで野菜を育てる場合、たとえ日が当たらなくてもコンクリートに囲まれているので、風通しも悪く熱がこもりがちになります。すのこをプランターの下に敷くなど対策をし、熱がこもらないよう、そして風通しが良くなるよう工夫してください。

水やり

水やりも野菜を育てるのに大切なポイントです。

庭で野菜を育てる場合には雨が当たりますが、ベランダでプランター栽培するなら雨が当たらないので、土が乾燥しないように水をしっかり与えることが大切です。

また水のやりすぎもダメで、日当たりが悪いのでやりすぎると根腐れを起こします。

土の状態を確認し、水の量を調節してください。

肥料

おいしい野菜に育てるためには、多くの肥料を使ったほうが良いイメージがありますが、肥料が多いと虫がつきやすくなってしまいます。肥料も必要ですが、必要以上に与えすぎないよう気を付けてください。

ホームセンターなどでは日当たりの悪い場所でも元気に育つとされる肥料も取り扱われているので、そういったものを利用してみるのも良いでしょう。

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葉物野菜は日陰でおいしくなる

植物は光合成で養分を作り成長するので、日当たりが良く、光が強いと葉が小さく固くなります。ところが日当たりが悪いと、より光を得るために葉は大きく柔らかくなる傾向にあります。

そのため、レタスやホウレンソウ、小松菜などの葉物野菜はとてもおいしく育ちます。

このように日当たりの悪さで家庭菜園を諦めず、陰性植物や半陰性植物に属する野菜作りにチャレンジしませんか。

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