とっても簡単!自宅でできる、もやしの育て方と収穫方法

とっても簡単!自宅でできる、もやしの育て方と収穫方法
もやしは安くてしかも栄養価の高い野菜として、学生から大家族にまで人気があります。「もやし」はもともと「萌やし」と書きますが、最近では「スプラウト」という名称もよく使われています。

もやしというと普通は大豆の芽のイメージが強いですが、実際にはアルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)やレッドクローバー、ラディッシュなどさまざまな種から作るもやしがあります。キャベツやブロッコリーなどの身近な野菜のもやしも食べてみると味があり、サラダや炒め物にも重宝ですし、変わったところではそばやひまわり、マスタードのもやしもあります。

これらはすべて自家栽培ができますので、興味のある人はぜひ試してみることをおすすめします。白ごまのもやしなどはガン予防に効果があると言われていますから、積極的に作って食べるといいですね。

簡単に作れるもやしの準備

基本的に豆類であればすべてもやしが作れますが、その中でも特に作り勝手がいいのが「緑豆(りょくとう)」です。緑豆は別名「緑小豆(あおあずき)」や「八重生(やえなり)」、あるいは「文豆(ぶんどう)」とも呼ばれているもので、中国からその多くが輸入されています。この緑豆は発芽するのが早く、豆自体も普通の大豆よりも小さいので、発芽しない豆が腐ってくる前にモヤシを得ることができるというのがメリットです。

「レンズ豆」にも同様のことが言えます。インド料理やイタリア料理、フランス料理、スペイン料理でよく登場するこのレンズ豆は、文字通りレンズの形をしていて、オレンジ色や緑色、黒、茶色などのバリエーションがあります。早ければ3~4日でもやしができてしまいますので、腐りやすい夏場などは便利です。

もやしを作る容器はプラスチックかガラスの広口瓶タイプがおすすめです。蓋はしないでガーゼで口の部分を覆い、輪ゴムで固定します。ペットボトルを使っても簡単に作れますので、いろいろ工夫してみてもいいですね。

とっても簡単!自宅でできる、もやしの育て方と収穫方法

もやしの育て方

どの容器を使うかが決まり、豆を選択したら、いよいよもやしの製作開始です。まず容器に豆を入れ、水を上まで入れガーゼで蓋をし、一晩漬けておきます。少しかき混ぜて浮いてくる豆は取り除いておきます。豆の量は容器の10分の1程度が適当です。あまり多いと水気を吸って膨張した豆が容器から溢れてしまいますので注意してください。

翌日になったら水をすっかり捨てます。ガーゼの蓋を外さないまま、瓶をしばらく逆さまにしておくといいでしょう。水が切れたら、ダンボール箱の中など、暗くて暖かい場所に置いておきます。厚手の紙袋でもいいので、日頃から紙袋をもらったらもやし作り用に保存しておくのもいいですね。アルミホイルで瓶全体を覆う方法もあります。

瓶やプラスチックボトルだと密閉性が高く、夏などは豆が腐りやすいこともありますが、ザルを使用すれば水が良く切れるので快適にもやしを作ることができます。ザルは目の細かい竹製のもの、それからザルから出てくる水を受けられるボウルを用意し、全体をビニール袋で覆って瓶の時と同じ要領でもやしを作ります。

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途中のお手入れ

容器は毎日数回取り出し、水でしっかりと洗って水気を切る作業を繰り返します。ぬめりが出てくると豆が腐りやすくなるので、よく洗います。途中で表皮が剥がれてきますので、無理に剥がす必要はありませんが、丹念に取り除いてください。もやしを洗う水はすっかり捨ててしまわずに、鉢植えなどに使うと無駄になりません。ぬめりが特に気になるようであれば中身を別の容器に取り分け、瓶をよく洗ってからまた豆を戻すといいでしょう。

もやしの部分が5cmぐらいになったら食べ頃です。豆の色が黒っぽくなるのも大体もやしが出来た目安になります。最後に半日ほど日光を当て、緑色が濃くなったら完成です。夏と冬では日数に差がありますが、4日から1週間が目安です。

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いよいよ収穫

もやしの先に開いた緑の双葉は食べることができます。もともと毎日洗っているものなので、食べるときにはさっと水洗いする程度でかまわないでしょう。

こうやって見てくると、野菜の種であればどんなものでももやしにして食べられそうな感じがしますが、実は種や芽に毒素が含まれているものもあります。ナタネやトマト、モロヘイヤなどはもやしとして食用にならないので気をつけてください。

他の植物と違って土を必要とせず、プランターや植木鉢のように場所を取らないので、狭いマンション暮らしの人でも手軽にできるのがこのもやしのメリットです。野菜を植えるための土を用意するなどの特別の知識も準備もいらず、思い立ったら豆を買ってくるだけで出来るという手軽さがいいですね。モヤシの発育状態をつぶさに観察できますので、子どもと一緒に観察日記を付けながら作るのも楽しいものです。

もやしのカロリーは100g当たり14kcalなので、栄養価が高くしかも低カロリーの食品を探している人には最適です。いろいろな材料でもやしを作って、バラエティのある食卓を演出するのもいいですね。

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