お部屋に観葉植物があると全体の雰囲気が柔らかくなりますよね。インテリアとしてもお洒落になるので、いくつか育てている人もいるでしょう。今回注目するのは人気を集めている『グリーンネックレス』です。
どんな植物なのか、そのお手入れ法や植え替えのやり方などをご紹介します。枯れてしまった時の対処法も載せているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「グリーンネックレス」とは?
もともとアフリカのナミビアが原産の植物で、ビーズ型の丸い葉っぱなのが特徴です。かわいらしい見た目をしていてつるを伸ばすように育ちます。吊り下げて楽しむこともできるのでインテリアグリーンとしても人気がありますよ。
アフリカの植物なだけあって乾燥に強く、湿気は苦手です。湿気の多い日本とは環境が違うため、うまく育てるにはコツがあります。次はどうすれば瑞々しいきれいなグリーンネックレスを育てられるのかを詳しくお話していきましょう。
グリーンネックレスのお手入れ
ではお手入れの仕方について詳しくご紹介していきます。
夏以外は日当たりの良い場所に置く
グリーンネックレスはお日さまの光が大好きです。日差しの柔らかい春や秋は外に出したり、室内の日当たりが良いところに置くようにして下さい。ただし、夏の日差しは強すぎるので要注意。葉の色あせや株が蒸れて腐る原因になるため、レースカーテン越しで日差しを当ててください。日陰でも育つものの、葉の色が悪かったり元気がなかったりと、本来のグリーンネックレスの瑞々しさは期待できないようです。
「自分の部屋に置いておきたいんだけど日当たりが悪くて…」という場合には、日当たりの良い部屋に持って行ってレースカーテン越しに4〜5時間ほど日光浴をさせると元気に育ってくれますよ。
水のあげ過ぎに注意
グリーンネックレスは乾燥に強いのでちょっと水やりを忘れていても大丈夫。逆を言えば水のあげ過ぎには弱く、土が乾ききってからお水を与えることが大切です。受け皿に水は溜めないように注意してください。水をあげ過ぎてしまうとすぐに根腐れを起こして枯れてしまうので、気を付けておいてくださいね。
ちなみにグリーンネックレスは春と秋に生長し、夏と冬はお休みをする季節になります。そのため、春と秋は土が乾いたらお水をあげて、夏は土が乾いたのを確認した2〜3日後、冬は1〜2週間後にお水をたくさんあげてください。「すぐにあげなくても大丈夫なの?」と不安になってしまいますが、湿気に弱い特徴を理解して手を掛け過ぎないことがポイントですよ。
肥料のあげ過ぎもアウト
『肥料はあげればあげるほど植物が元気になる』と思っていませんか?ところがこの植物に関しては真逆。肥料は生長期である4月〜10月の間にのみあげるようにしましょう。
1か月に1回、2倍に薄めた液体肥料をあげるか、ゆっくりと効くタイプの肥料を少量だけ2か月に1回のペースで株元に与えてください。固形肥料は標準の半分で大丈夫。真夏は根腐れの原因にもなるので肥料はあげないようしましょう。
冬の室温には注意
寒さに少し弱い植物なので、温度が10℃より下がると生長が止まり、3℃以下になると枯れてしまいます。また、3℃以上10℃以下の温度の場合は休眠に入ってしまうため、水をほとんど吸い上げません。このタイミングでお水をたっぷりあげてしまうと根腐れの原因になるので、冬場の水やりは焦らないように注意しましょう。
植え替えや植え付けのやり方
続いて植え替えのタイミングや植え付けのポイントなどをご紹介します。
1〜2年に1回は植え替える
鉢でずっと育てていると、鉢の中に根っこがギュウギュウに詰まってしまいます。これを『根詰まり』と言い、株元に近い葉っぱがポロポロと落ちてしまいます。この状態を防ぐために、1〜2年に一度は植え替えを行いましょう。すでに根詰まりが原因で葉が落ちてしまっている場合には、切り戻し(長く伸びた部分をカットすること)をして植え替えをします。
植え替えのタイミング
植え替えは生長期に入る前に行うのがベスト。そのため3月〜4月ごろがおすすめです。この時期に行うことで、より一層元気に育ってくれますよ。
植え付けは数日陰干ししてから行う
鉢から取り出したらすぐに植え付けを行わず、古い土を落として2〜3日ほど陰干ししてから植え付けを行います。痛んだ根や伸びすぎた根っこもこのタイミングで切り取ってしまいましょう。
土も大事
土だったらなんで良い、というワケではありません。水はけの良い土が合っているので、赤玉土6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土を用意しましょう。吊り下げて楽しみたいなら軽量化したほうが良いので、パーライト・バーミキュライト・ピートモスを上記と同じ割合で混ぜ合わせて使うと良いですよ。
もし枯れてきてしまったら…?
ちょっとショックですが、枯れてきた時の対処法を知っていると慌てずに済みますよ。手入れをしてあげれば蘇る可能性もあるので諦めないで!
根元の葉が減ってきた…
根元の葉が落ちてきたり見た目が悪くなってきたと感じたら、切り戻しを行いましょう。鉢から出ている部分を思い切ってカットし、そのあとは直射日光の当たらない明るく風通しの良い場所で管理してください。新芽が出てきて最初のころのような元気な株に蘇りますよ。
つたが枯れてるんだけど…
つたが数本枯れてきたときも、鉢から出ている部分をすべてカットする切り戻しを行います。枯れている部分も取ってしまいましょう。この場合もカット後は直射日光を避け、明るくて風通しの良い場所に置いてください。