ガーデニングに興味があり、お庭を緑やカラフルな花でにぎやかにしたいとお考えの方も多いことでしょう。ここでは12月に植えると良い花を10種類ご紹介します。12月からどんどん寒くなるため、この時期に植えても花は咲かないと思われるかもしれませんが、寒さに耐えて数か月後にきれいな花を咲かせるものは意外と多くあるのです。
バラ
バラといえば、その見た目の美しさと花の女王と呼ばれる品格ある佇まいから、古来より常に人気の花となっています。様々な品種改良が重ねられているため、色と大きさは多種多様です。育てるのに手間がかかったり、虫がつきやすいと言われますが、種類によっては育てやすいものもあるため、初心者から上級者まで楽しめます。一般的に植え付け時期は12月から2月、開花時期は3月から10月となっています。
ビオラ
ビオラは初心者でも手を出しやすい花で、寒い冬に花を咲かせるため、冬のガーデニングには欠かせない花となっています。様々な色があることから、寒い時期の庭を明るく彩ってくれるでしょう。1年草ですが開花時期が長く、背が伸びすぎないため手入れがしやすいのもうれしいポイントです。植え付け時期は10月から2月頃まで、開花時期は植え付け時期により10月から3月となります。
パンジー
パンジーはビオラと同じくスミレ科の花で、寒さに強い冬の花の定番です。品種改良で多くの種類があり、色や形も様々なものがあります。種類によって開花量や病害虫への耐性も異なるため、管理の簡単な品種を選んで気軽に楽しむこともできます。1年草ですが、寒い冬の庭を明るくしてくれるため人気です。植え付け時期は10月から1月、開花時期は11月から5月と長期にわたって花を楽しむことができます。
クリスマスローズ
寒さに強く、霜にあたっても枯れることはない花です。逆に暑さには弱く、夏の間の管理は日陰で風通しの良い場所が必要となります。鉢植えであれば、移動ができて管理しやすくなるでしょう。管理さえすれば毎年花を咲かせてくれますが、クリスマスローズは毒草のため根には猛毒があり、葉や茎から出る汁で手がかぶれてしまうことがあるため注意が必要です。冬の花の代表格であり、9月から4月にかけてが植え付け時期、開花時期は2月から4月と10月から11月になります。
アナベル
アナベルはアジサイの仲間です。アジサイによく似た白や黄緑の花を咲かせます。育てやすいですが水切れを起こしやすいため、庭植えするのがおすすめです。日当たりの良い場所を好み、管理もしやすいことで人気があります。また、アジサイと違って翌年の花を咲かせるための剪定は花が終わってからでも良いため、花を長く楽しむことが可能です。植え付け時期は11月から4月、開花時期は5月から7月で、一度植えれば毎年花を楽しむことができます。
オキザリス
球根から育てる乾燥に強い花です。水はけのよい土を好み、過湿には弱く水をやりすぎると腐って傷んでしまいます。品種によって夏に咲くものと秋から冬に咲くものがありますが、夏に咲く品種の方が耐寒性があり、冬も植えっぱなしでよいため管理が楽です。日光に敏感で、日に当たると花が開き、曇りの日は閉じたままという特徴があります。植え付け時期は8月から1月となります。
ラベンダーデンタータ
ラベンダーデンタータは、1メートルほどに成長するラベンダーの一種です。デンタータは歯を意味する言葉で、その葉っぱの形に由来しています。一般的に春から夏にかけて開花します。株が大きく育てば、高温時期と低温時期を避けて咲く四季咲きになります。また、冬でも緑色のまま枯れることはありません。乾燥を好むため、水やりには注意しましょう。また、肥料も控えめにしないと枯れてしまいます。植え付け時期は10月から5月、開花時期は5月から8月となります。
オルレア
オルレアは高さ60センチ程度まで育ち、1年中花を咲かせることができます。切り花にしやすいため、カスミソウの代わりに花束に使われることも増えています。小さな花が10センチくらいのかたまりになって咲く様子はとても繊細で、庭を可憐に演出してくれます。本来は多年草ですが暑さには弱く、1年草として取り扱われることが多いものの、庭に植えればこぼれた種で毎年花を咲かせることができます。植え付け時期は9月から2月、開花時期は5月から6月となっています。
ジギタリス
ジギタリスは夏の暑さに弱く枯れてしまいやすい品種ですが、夏を越せば2メートル近くにまで成長し、大きな花を咲かせます。全体的に渋めの色の花が多く見られますが、白い花などは鮮やかで存在感があります。水をやりすぎると腐って枯れてしまうため、土が乾燥したらあげるようにしましょう。大きくなると余計に暑さに弱くなってしまうため注意が必要です。植え付け時期は秋植えの場合、9月から12月となります。開花時期は3月から5月頃です。
ガーデンシクラメン
霜にあたっても枯れないように品種改良されたシクラメンの仲間です。背丈が低く、他の植物や木の足元をにぎやかにしてくれます。水やりを欠かせないため庭植えに向いており、鉢植えや寄せ植えにするのは難しいとされています。土が乾燥してから水をやるようにしないと、腐って枯れてしまいます。また、夏は休眠しているため、水やりは週に1回程度に控えるようにしましょう。植える時期は9月から12月、開花時期は10月から3月となります。
明るい春を迎えよう
12月は次第に寒さが強まり、庭仕事をするのが億劫になってくる時期です。しかし、そのような時期だからこそ、庭仕事にひと手間費やすことで、その後きれいな花を咲かせることができるでしょう。春になって暖かい時期を迎えたからといって、急に花が咲くわけではありません。どのような花を咲かせたいかを前もって考えた上で、12月中に植える準備をしておきましょう。