春になったら庭の花壇やプランターに綺麗な花を咲かせたいという方は、11月ごろに種や球根を植付する必要があります。今回は11月ごろから育てると、春になるころには綺麗な花を咲かせる植物を紹介します。
初心者でも育てやすい植物も存在するので、これからガーデニングを始めたい方も春に向けて秋から植物を育ててみましょう。
チューリップ
赤や黄色系を中心にして花色が豊富なチューリップは、たくさんの品種が存在します。花弁にツヤがあり、光が当たることでキラキラしてみえるのが特徴です。密植にもある程度耐えられるので、花壇にたくさん植えても芽をしっかり出します。
植付時期は10月から11月で、開花時期は3月から5月で耐寒性が強いです。充実した球根を選べば、これといった手間をかけないでも花が咲きます。
スイセン
黄や白の花色を中心にラッパのような形の花を咲かせるのが、スイセンです。甘い香りが魅力で、香水の原料などに使われています。太陽の方向に向いて花を咲かせるのが特徴です。
植付時期は9月から11月が適しており、1月から4月が開花時期となっています。7月ごろが休眠期です。スイセンは花びらの形や枚数が異なる多くの種類が存在し、系統によって開花する時期が違います。
アネモネ
アネモネは中心が紺色で、花色が白や赤色という華やかなコントラストが魅力です。一重咲きだけでなく万重咲きの種類も存在します。インパクトがある見た目なので、贈り物として選ばれることも多いです。
10月から11月ごろが植付時期、2月から5月には開花時期となっています。球根から育てるのが一般的です。他の種類の花が少ない2月の寒い季節でも、続々と花を咲かせていきます。
キンギョソウ
キンギョソウは金魚のようなふっくらした見た目の花が房状に咲きます。黄や赤など花色はさまざまで、にぎやかな春らしさを感じさせる植物です。1m以上に伸びる高性種や、こんもりと茂る小型種など多くの品種が揃っています。鉢植えや切花など利用法も幅広いです。
品種によって細かい時期は異なりますが植付時期は主に10月から11月で、3月から6月が主な開花時期です。成長から開花までの期間が早く、種から簡単に育てられます。
ムスカリ
花色が青紫で、ぶどうのような花を咲かせるのがムスカリです。草丈が球根植物の中では低めなのが特徴で、チューリップと同じくらいの時期に花が咲くことから白や赤のチューリップと一緒に寄せ植えされることがあります。
ムスカリの球根の植付時期は10月から11月で、開花時期は4月から5月です。地植えと鉢植えどちらも可能で、水はけと日当たりがよい場所が栽培に適しています。
スイートピー
花色が淡いピンクや紫で、ひらひらした花びらが特徴的なのがスイートピーです。つる性で絡みながら成長していくため、柵や支柱で支えてあげると綺麗に育っていきます。
一般的に親しまれている春咲き品種のスイートピーは9月の下旬から11月が植付時期で、4月から6月が開花時期です。硬実種子なので植える前に水につけて吸わせるか、種皮に傷をつけておきましょう。
デイジー
白い花色の一重咲きが特徴のシンプルな品種と、ピンクや白の花色の八重き品種が存在するのがデイジーです。ガーデニングでは八重咲きのデイジーが選ばれることが多く、草丈の長さが種類によって異なります。
植付時期は10月から11月で、開花時期は3月から5月が一般的です。耐寒性がありますが霜に直接あたると花が傷んでしまうので、本格的な寒さが到来する前に根を張らせましょう。
ノースポール
シンプルな白の花色が魅力のノースポールは枝分かれしやすいため、ボール状に育ち株いっぱいに綺麗な花を咲かせます。1株だけでも華やかにみえるので、花壇に他の花と寄せ植えしたい場合などにおすすめです。
ノースポールの植付時期は10月から11月で、開花時期は3月から6月です。防寒対策をしなくても冬越しできるため、ガーデニング初心者の方でも育てやすくなっています。
パンジーとビオラ
パンジーとビオラは赤や青など花色が幅広く、花期が長いことからガーデニングによく利用されています。大きさや色が違うパンジーやビオラだけを寄せ植えしても華やかで見栄えがいいです。大輪をパンジー、小輪をビオラと以前は区別していましたが交雑されたため判別するのは難しくなっています。
植付時期に適した時期は11月で、開花時期は12月から5月です。秋から春まで長く花の咲く品種が多いですが、気温が高いと蒸れたり徒長するので注意しましょう。
スイートアリッサム
小さい花がたくさん咲くスイートアリッサムは、枝が横に広がってカーペットのようになるためプランターや花壇の土隠しにぴったりです。控えめな白い花色なので、同じ時期に咲く他の品種と寄せ植えすると引き立ちます。
植付時期の時期は9月から11月で、開花時期は3月から5月です。こぼれ種でも増えるため栽培は難しくなく、特別に施設を準備しなくてもしっかり育ちます。
11月に植えた後は寒さに気をつけて育てていこう
今回紹介したような植物を11月に植えて綺麗な花を咲かせたいなら、冬の寒さや霜には十分注意しましょう。種は本格的な寒さが訪れる前にまくのが大事です。
球根植物は花芽を形成するために寒さにあてておく必要がありますが、霜で傷んでしまうことがあるので秋の間に球根を土深く埋めましょう。初心者の方は、まず寒さに強いタイプの植物から育ててみることをおすすめします。
