ブーゲンビリアの育て方

南国を連想させる花として代表的なブーゲンビリアは、『もらって嬉しい花』としても知られています。今回は、そんな魅力溢れるブーゲンビリアの育て方について、ご紹介していきます。


ブーゲンビリアって何?

ブーゲンビリアは中南米を原産地とする、オシロイバナ科ブーゲンビリア属の反つる性植物です。赤やピンク・マゼンタ・黄・紫など華やかな色ですが、開花しても匂いはほぼありません。香りがないため、花の香りが苦手という方やアレルギーに方でも育てやすいのが特徴です。

5〜10月と開花時期が長く、地植えだけでなく鉢植えとしても育てられ、庭木やシンボルツリーとしても人気があります。花言葉は『情熱・魅力』で、初心者でも育てやすい花といえるでしょう。

ブーゲンビリアの育て方・管理

水やり
ブーゲンビリアの水やりは、乾燥気味に行うのが基本です。南国の植物だからと水を与えすぎてしまうと、根が腐ってしまうので注意しましょう。

花芽を付け始める4〜10月頃は、乾燥する程度に管理するのが基本です。開花している状態では、葉がしおれるタイミングで針底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげるのがポイントです。

11〜3月は耐寒性を強くするために、1週間に1回程度を目安に控えめにしましょう。寒くなる時期は根が凍るのを予防するために、早朝や夜ではなく、晴れた日の午前中の水やりがおすすめですよ。

剪定
ブーゲンビリアの本格的な剪定は、6月中旬〜8月で開花が1段落したタイミングがベストです。それまでに伸びすぎた枝があるようであれば、その都度枝を切り戻していっても問題ありません。

剪定のポイントは、幹に日光が当たるようにすること。新芽を伸ばしながら、トゲだらけになっている枝やまばらに花をつけている枝を全て切り落とし、形を整えていきましょう。

夏にしっかりと剪定しておくことで、病気や害虫に強く冬に向けて耐寒性を強める効果があります。


ブーゲンビリアの土は、水はけが良く粒が粗いものがベストです。大半のブーゲンビリアの品種は鉢植え向きのやめ、初心者の方は始めに鉢に植えると良いでしょう。より良い土にしたい場合は、腐葉土に中粒の赤玉石を混ぜることをおすすめします。

冬越し
10度以下の寒さに弱いため、ブーゲンビリアを枯らさないようにするためにも寒い冬の時期は、室内の温かい場所に鉢植えを移動させましょう。このとき、室温は10度以上に保っておくことを忘れないでください。外に出すのは、暖かくなってくる3月下旬頃を目安にしましょう。

地植えの場合は、枯れるのを触れ具ためにビニールやバークチップを株元に敷いておきましょう。また、庭土に保温性の高いパーライトを混ぜて苗を植えるのも良いでしょう。

肥料
常にブーゲンビリアに肥料を与えていると、花芽がつきにくくなってしまいます。長期間にわたって開花と生長を繰り返すので、即効性がある液体肥料よりも暖効性の固形肥料がおすすめです。

肥料を与えるのは4〜10月の生育期で2〜3ヶ月に1回を目安に、固形肥料を少量だけ与えます。開花直前に肥料を与えすぎると花付きが悪くなってしまうため、肥料の成分や与える時期は十分考慮するようにしましょうね。

日当たり
ブーゲンビリアは日当たりの良い場所で、年間を通して陽の光に充分当てて育てることが基本です。日当たりの悪い場所では、花付きがかなり悪く、枝も間延びします。また、開花中の花を室内に入れると日照不足が原因で、花が落ちることが多くなるため開花中の移動は、できるだけ避けたほうが賢明といえるでしょう。

挿し木で増やすこともできる!

ブーゲンビリアを増やすには種まきでも可能ですが、挿し木で簡単に増やすことができます。挿し木はブーゲンビリアの切り取った枝を活用する方法で、6〜7月頃の傷がなく硬い枝がおすすめです。挿し木でわざわざ切り落とすのも良いですが、剪定を行い切り落とした枝を活用したほうが、効率よく増やすことができますよ。

  1. ブーベンビリアの枝をナイフなどで切り口が斜め、長さ10センチを目安に調整する。
  2. 発根率を上げるため、ブーゲンビリアの葉を4〜5枚くらいまで減らし、残った葉も3/1程度切り落としておく。
  3. 切り口を30〜60分ほど水に浸け、水から上げた切り口に発根促進剤のメネデールなどを塗る。
  4. 小鉢に湿らせた川砂やパールライトを敷き、枝を挿す。
  5. 土を寄せ、枝の3/2まで埋まるようにし土が乾燥しきらないように水やりをする。
  6. そのまま半日陰で管理をして、1〜2ヶ月後に植え替える。

生長を始めたら少しずつ、明るい場所に慣らしていくのがポイントですよ。

ブーゲンビリアで花が咲かないのはどうして?

1.水や肥料を与えすぎている

ブーゲンビリアは水やりは乾燥気味、肥料は少なめが基本です。特に肥料の与えすぎは花付き自体が悪くなるので、充分注意しましょう。

2.日当たりの問題

日当たりが良すぎても悪すぎても、ブーゲンビリアの花は咲きません。こちらを参考に管理していきましょう。

  • 午前中…できるだけ日当たりが良い場所
  • 午後…直射日光の当たらない場所
  • 夜…街灯などの光を浴びない場所

3.生育環境が整いすぎている

土作りをしっかりと行い地植えの場合が、枝が伸びてブーゲンビリアがどんどん大きくなってきます。土作りが成功したという証拠なので良いことですが、開花を早く見たいという場合は生長しすぎた根をスコップで切りましょう。根と枝葉のバランスが良くなり、ブーゲンビリアの花も咲きやすくなりますよ。

広告

ブーゲンビリアの植え付け方法

1.苗の選び方

一般的に、ブーゲンビリアは、園芸店やホームセンターなど市販の株を育てるのが一般的です。葉に艶があり、色鮮やかなものを選びましょう。

苗を選ぶときはアブラムシやすす病といった、病害虫が苗にいないかしっかりと確認することも忘れてはいけません。苗で葉先が黄色くなっていたりしおれているものは、根自体が弱っている可能性が高いため違うものを選ぶようにしましょうね。

2.植え付け方法

5〜7月の気温が20度以上ある温かい日が、ブーゲンビリアの植え付けにベストな条件です。ブーベンビリアは地植えでも育てられますが、冬越しを考えているのであれば鉢植えをおすすめします。直径15センチほどの植木鉢5号サイズに、ブーゲンビリア1株を目安にしましょう。

  1. プラポットから苗を抜き、鉢底に鉢底ネットと鉢底石を入れる。
  2. 培養土を入れたら鉢の中心に、苗を置いてそのまま植え付ける。

植え付けのときにプラポットから抜いて根に付着してる土は払わずに、そのまま新しい鉢に植えるのがポイントです。ブーゲンビリアの根は大変傷つきやすいので、扱いには十分に注意してくださいね。

ブーゲンビリアは中南米を原産とする、非常に色が華やかで南国をイメージさせる花です。ブーゲンビリアは初心者の方でも育てやすいですが、水・肥料の上げすぎには充分に注意しましょう。乾燥気味の水やり・少なめの肥料がブーゲンビリアの育て方の基本です。

育て方・管理のポイントを守り、美しいブーゲンビリアの花を咲かせましょうね。

広告
広告