繊細なポインセチアの育て方!日々の管理で気を付けたい6つのこと

繊細なポインセチアの育て方!日々の管理で気を付けたい6つのこと

クリスマスが近づくと、店頭でよく見るポインセチア。鮮やかな真っ赤な葉は、訪れる楽しい季節へと期待を膨らませてくれます。繊細なポインセチアは育てるのが難しく、美しく色づくまでにはこまめなお手入れが必要です。その反面、色づいた時には大きな喜びが味わえますよ。

今回はポインセチアの育て方を紹介します。

ポインセチアとはどういう植物か

ポンセチアは中央アメリカが原産の低木です。トウダイグサ科ユーフォルビア属に属する植物で、正式名称は「ユーフォルビア・プルケルマ」です。途中で学名が変わったため、最初の名前であった”ポインセチア”と呼ばれています。

低木と言っても、メキシコなどでは自生しており、大きなものは5mにもなる木です。ポインセチアというと寒いところの植物だというイメージがありますが、熱帯性の植物なのです。日本でも宮崎では地植えしているところがあります。

ポインセチアは苞葉(ほうよう)という「葉」が鮮やかに色づきます。美しい色なので花だと思いがちですが、色づいているのは花を守るための葉の部分です。葉の先の方につぶつぶとした物体があり、実はこれが花です。

色は真紅が有名ですが、クリーム色や紫色、白とピンクのまだら模様、濃いピンクなど他の色もあります。

 

 

ポインセチアの水やりや肥料について

ポインセチアは4-10月がぐんぐん成長する生育期、11-3月は成長がゆっくりになる休眠期に入ります。水やりや肥料に関しては、生育期にはたっぷりと、休眠期は控えめにしましょう。

水やり

4-10月は地表が乾いていたら、たっぷりと水やりをします。鉢の底から水が滴り落ちるくらいまで、十分に土を濡らします。水やりの際、傷みの原因になるのでポインセチアの葉や茎に水をかけないようにしてください。

11月以降はあまり水を吸収しなくなるので、地表が乾いてから3-5日経ってから水を与えます。

肥料

生育期の間に、1ヶ月に1回固形肥料を使用します。苞葉が色づき始めたら、液体肥料を1ヶ月に3回使用します。基本的に肥料を与えるのは4-10月の生育期の間です。

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日々の管理で気を付けたいこと

置き場所

ポインセチアは寒さに弱い植物です。色づくのは11-1月の寒い時期ですから、10-3月には鉢植えにして室内で育てます。大体15度を下回る気候になったら室内に取り込みます。ポインセチアは日当たりの良い場所に置きましょう。暖かい時期は外に出しても良いです。

室内でも朝晩は冷え込むので、寝る前に部屋の中央などある程度温度が保てる場所に移しましょう。日当たりが不足したり、冷えたところに置くと葉が黄色くなって落ちやすいです。

霜や乾燥に注意

ポインセチアは寒さや乾燥に弱いので、冬場の霜には当たらない場所を選びましょう。霜に接するとすぐに枯れてしまうのです。また、暖房の風が直接当たるような場所も避けましょう。土が乾燥して水分が足りなくなってしまいます。

土づくり

ポインセチアは水はけと水持ちのバランスがちょうど良い土でよく育ちます。ポインセチアの初心者は、花用の培養土を使用すると良いでしょう。ガーデニングが趣味、土をつくったことのある人なら、自分で調合してみるのも楽しいですよ。

ポインセチアの土は、赤玉土:腐葉土=7:3の割合で混ぜます。鉢植えで花を育てる時のスタンダードな割合です。

ポインセチアを傷つけない

ポインセチアは葉や幹がダメージを負うと、白い汁を分泌します。ホルボールエステルという毒を含むため、肌が敏感な人はかぶれる可能性があります。ポインセチアはできるだけ人がぶつかったり、物に当たったりしない場所に置きましょう。

剪定など白い液に触れる可能性がある時には、念のため手袋を着用してくださいね。

繊細なポインセチアの育て方!日々の管理で気を付けたい6つのこと

 

ポインセチアの短日処理

少し上級者向けになりますが、ポインセチアには短日処理というお手入れがあります。来年以降も苞葉の色づきを楽しむ、もしくはクリスマスなど任意の時期に色づかせたい場合に行うテクニックです。

ポインセチアは日照時間が短い時期に花芽をつけ、葉に色がつく特性があります。そのため、日に当たる時間をコントロールすることで、苞葉の色づきを促すことができます。クリスマスに合わせる場合は、短日処理は9月中頃に始めるのが良いでしょう。

短日処理のやり方

1.ポインセチアの鉢植えを覆えるダンボールなどの箱を用意します
2.日中は日当たりの良い場所に置きます
3.17:00-7:00の間はポインセチアにダンボールを被せて日光を遮断します
4.もしあればダンボールの上から布をかぶせます
5.12月中旬まで毎日繰り返します

毎日行うことなので手間はかかりますが、きちんと短日処理を行うと綺麗に色づきます。冬場は室内で育てるため、どうしても夜間や夕方に蛍光灯の光を浴びてしまいます。明るすぎると冬場の色づきが控えめになるので、余裕があれば短日処理を行いましょう。

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