食べて健康、育てて節電!沖縄野菜「ゴーヤ」の苗の育て方

食べて健康、育てて節電!沖縄野菜「ゴーヤ」の苗の育て方

夏になると食べたくなるゴーヤ。夏場のエネルギー源になる美味しいゴーヤを、家で育てられたら嬉しいですよね。またゴーヤは、庭先のグリーンカーテンとしても使用されており、家に日陰を作ってくれるエコな植物です。

今回はゴーヤの育て方を紹介します。

ゴーヤとは?

ゴーヤは日本各地で食べられている夏野菜です。正式名称は「蔓茘枝(つるれいし)」と言い、「ゴーヤー」「ニガウリ」「レイシ」など地域によって呼び名が異なります。濃い緑色でイボイボのある外観が印象的な、苦味が強く歯ごたえのある野菜です。

ハウス育ちのゴーヤも開発され、日本では一年中食べることができるようになりました。日本以外でも、バングラディシュやインド、東南アジアなどで食べられています。ゴーヤは栽培される地域によって複数の品種があり、緑色の濃さや太さなどが色々あります。

・ずんぐりむっくりな太い「あばしゴーヤ」
・細長い「長れいし」
・丸っこく白い「白れいし」
・小さめで薄緑色の「太れいし」

主に沖縄地方ではあばしゴーヤや太れいし、関東地方では長れいしが販売されています。沖縄に行くと、タイやベトナムが原産のゴーヤを見ることもできますよ。

ゴーヤは日照時間と水分が足りていれば、農薬などを使用せずとも育てることが可能です。近年ではエコな「グリーンカーテン」として、窓辺に這わす人も増えているのです。

食べて健康、育てて節電!沖縄野菜「ゴーヤ」の苗の育て方

 

ゴーヤの栄養

ゴーヤは古くから、夏の活力源として沖縄の人々を支えてきました。それもそのはず、ゴーヤにはビタミンCをはじめとして、夏の元気を保つ栄養分が豊富に含まれています。

ビタミンC

ゴーヤにはビタミンCが豊富に含まれており、抗酸化作用や疲労回復に効果があります。ゴーヤにたっぷりふくまれているビタミンCは、加熱にも強く、炒め物に使用されることがほとんどで、トマトのおよそ5倍も含まれています。

苦味成分

ゴーヤの味の特徴は何と言っても「苦味」。チャランチン、コロコリン酸という苦味成分が含まれており、血糖値を下げる作用があります。

カルシウム

ゴーヤにはカルシウムも豊富で、生活習慣病や老化予防に作用します。

共役リノレン酸

脂肪の分解を助ける酵素”リパーゼ”のはたらきを助ける役割があります。既に着いてしまった脂肪の分解や、体内に蓄積されそうな脂肪分を減らす作用があります。

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ゴーヤの成育スケジュール

ゴーヤは夏野菜ですから、夏場に実をつけるように春頃から栽培を始めます。

・種まきー4月中頃から5月はじめ
・植え付けー5月中
・ネットの張り付けー6月
・収穫ー7月から9月

基本的には植えつけから2ヶ月程度で収穫できます。ゴーヤは温かい時期に実をつける野菜です。九州南部など温かい地域であれば、3月下旬に苗を育て、6月下旬から収穫できます。

ゴーヤの育て方ー植え方から開花までー

1.タネを水につける

ゴーヤの種には出っ張った部分があります。この部分を切って、一晩水に浸けます。急いでいる場合は水をいれたペットボトルにタネを入れ、振って水分をなじませても良いです。

2.プランターかポッドに種まき

プランターかポッドの底に鉢底石を敷き詰め、培養土を詰めます。20cmずつ間隔を開けて、ゴーヤの種を2個ずつまきます。種の上に少し土を重ね、プランターやポッドの底から水が滴るくらいまで、十分に水を与えます。1-3週間程度で発芽し、子葉の上にある本葉が2-3枚になったら、植えた種のうちよく育っている方を残して弱い方を間引きします。

3.苗を植える

発芽して間引きしたゴーヤの苗を、大きめのプランターや庭に植えつけます。30-40cm間隔で苗を並べて植えつけます。グリーンカーテンにするなら、苗から購入した方が均一なカーテンになりやすいです。

4.ネットを張る

ゴーヤの苗が伸びる前に、つるを巻けるネットを張っておきます。雨どいや屋根、突っ張り棒などから地上に向かってネットを張り、ブロックやプランターで固定します。

5.つるを誘引する

ネットに沿って綺麗に伸びるように、はじめのうちはつるの伸びる方向を誘引してあげます。まずは、本葉が6枚以上になったら親になっているつるの先を摘みます。すると次のつるは親づるの左右に伸びていきます。

左右に伸びたつるの先を、テープなどでネットにくくりつけ、つる同士が絡み合わないようにします。

 

食べて健康、育てて節電!沖縄野菜「ゴーヤ」の苗の育て方

ゴーヤの育て方ー開花から収穫までー

6.開花と受粉

つるがある程度伸びると、花が咲き始めます。黄色い花で、雄花と雌花が咲き誇ります。雄花のおしべが雌花のめしべに受粉することで実をつけます。自宅にミツバチ等虫が見られない時は、おしべをめしべにくっつけて受粉を促しましょう。

7.収穫

植えつけから2ヶ月程度で実が育ちはじめます。実がなってから2週間程度経つと、実の色が濃くなりイボイボが目立つようになります。この時期が収穫時期です。実の根元を切って収穫しましょう。

8.種を集める

食べ頃のゴーヤを収穫せずに放置すると、黄色くなり次第に茶色くなります。茶色く乾燥してきたら、中の種を取ることができます。種は赤い種衣に包まれており、種衣を剥いて乾燥させます。

十分に乾燥したら種を取り出し、集めた種をまた種まきに使うことができます。種は翌年まで冷蔵庫など涼しい環境で保管しておきしょう。

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