若返りアロマ!3つのタイプ別&全体的な「ローズマリー」の効果

若返りアロマ!3つのタイプ別&全体的な「ローズマリー」の効果「ローズマリー」といえば、スッとした強い香りが特徴で、肉料理に使用されることも多いバーブですが、実は3タイプがあることはご存知ですか?

デトックスや冷え解消、アンチエイジングなど、女性に嬉しい効果も多く、自分の希望に合った種類を選ぶことで、期待した効果をより高いレベルで得ることができるんです。

今回は、そんなローズマリーのタイプ別の効果と、ローズマリー全体が持つ効果、ローズマリーを使用する際の注意点などを解説します。

「ローズマリー」とは?

ローズマリー(学名:Rosmarinus officinalis)はシソ科の常緑低木で、成長すると180cm程度になります。原産国はモロッコやフランス、スペインなどの地中海沿岸地方で、学名にある「Rosmarinus」は、「海のしずく」を意味するラテン語で、潮風や露にさらされながら育ってきたことが伝わりますね。

ローズマリーの花や葉、茎から抽出されるアロマオイルは、ハーブの中でも特に香りが強く、クリアでフレッシュなのが特徴的です。

ヨーロッパでは、古くからキリストや聖母マリアの象徴として教会で結婚式や葬儀など様々な式典で用いられてきたほか、薬用として使用されてきました。

なお、ローズマリーには3つのケモタイプがあり、それぞれ効果が異なります。
若返りアロマ!3つのタイプ別&全体的な「ローズマリー」の効果

ケモタイプとは?

ケモタイプとは、植物に含まれる特徴的な成分の割合で分類を行うという考え方で、日本語では「化学種」と訳されることがあります。

植物は同じ学名・同じ品種・同じ見た目であっても、産地によって含まれる成分が異なることがあるんです。

なぜそのようなことが起こるのかというと、植物は動物と違って自分で移動することができないので、「雨が少ない」「土に養分が少ない」「虫が多い」といった育成する場所の土壌や気候に大きな影響を受け、その土地で生きていくために含まれる栄養素にも違いがあらわれるからです。

たとえば、同じ品種のお米でも産地によって味や風味が微妙に違いますし、同じ品種のブドウで作ったワインでも、産地によって味が違いますよね。これは、お米やブドウの生育環境の違いによるもので、成分を分析してみると産地によって成分構成がまったく異なります。

こういった植物学的には同種なのに対し、育成環境の違いで含有成分が異なるものを「ケモタイプ」といいます。

一般的なハーブ類ではケモタイプのあるものは少ないのですが、ローズマリー・タイム・バジルの3つがケモタイプを持つ精油として挙げられます。成分が違えば当然香りや効果も異なります。ただ、「ケモタイプという特別な精油がある」というわけではありませんので、誤解がないようにしましょう。

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3つのケモタイプ別で見る効果

ローズマリーには、成分に「カンファー(ボルネオン)」、「シネオール」、「ベルべノン」のどれを多く含んでいるかで3種類のケモタイプに分けられており、それぞれ「ローズマリー・カンファー」のように、「ローズマリー」の後ろに成分名をつけたり、ケモタイプ(ChemoType)の頭文字を取って「ローズマリー CT.カンファー」と表記します。

では、ケモタイプごとにどのような効果があるのかをご紹介しましょう。

カンファー(ボルネオン)

カンファーは、血行を改善したり痛みを緩和するため、肩凝り・腰痛・筋肉痛といった筋肉疲労や肝臓鬱血・静脈瘤といった血流に関する疾患、リウマチなどに効果があります。

高濃度での使用は避け、植物油にほんの数的混ぜてオイルトリートメントやオイルマッサージに使用するのがおすすめです。

シネオール

呼吸器系や消化器系の不調に効果があり、吸引によって喉のケアや感染症予防に使われます。また、記憶力や集中力を向上させる効果も知られています。

ディフューザーやアロマポットを使用するか、お湯に精油を垂らして蒸気を吸引したり芳香浴を行いましょう。

ベルベノン

消化器系や肝臓の不調を改善したり、内分泌系(ホルモン)を整えたりする効果があります。また、シワや傷、抜け毛対策など、スキンケアやヘアケアにも優れた効果を発揮します。

飲み過ぎや月経の不調といった体内や内分泌系の異常には、湯船に数的垂らしてアロマバスにするほか、スキンケアやヘアケアには化粧水に極少量を混ぜて使用してください。
若返りアロマ!3つのタイプ別&全体的な「ローズマリー」の効果

ローズマリー全体での効果

ケモタイプが違っても、ローズマリーであれば共通して持っている効果もあります。ローズマリー全体で持っている「精神への効果」「体への効果」「肌への効果」の3つに分けてご紹介します。

精神への効果

ローズマリーの香りには、脳を刺激して記憶力や集中力を高める効果があります。また、気分を高揚させるはたらきもあるので、気力や自信のないときや、気持ちを高めて仕事や勉強に取り組みたいときには芳香浴が効果的です。

体への効果

ローズマリーには血行促進効果や発汗効果、利尿効果があるので、むくみ解消やデトックス、新陳代謝の向上に効果があります。血行促進と代謝向上で女性の大敵である冷えや低血圧にも効果的です。

肌への効果

肌の中でも、特に頭皮環境の改善に効果があります。ローズマリーを植物油で低濃度に希釈してベッドマッサージをすることで、血行が促進されて抜け毛や白髪、フケの改善・予防に効果的で、健康な髪を育てることができます。

また、収れん作用もあるので、シミやたるみ、セルライトの改善にも効果的です。

ローズマリーを使用する際の注意点

ローズマリーは刺激の強いハーブです。高濃度になると毒性があらわれますので、直接肌に使う場合は0.5%以下に希釈するようにしてください。

また、必ずパッチテストを行ってから使用し、肌に合わない場合は速やかに使用を中止して、医療機関を受診しましょう。

妊娠中・授乳中の女性や幼児、発熱のある方、高血圧やてんかん症を患っている方も使用は避けてください。

記憶力や集中力を高めて気分を高揚させ、血行促進やデトックス効果もあるローズマリー。古くから薬用として使用されてきたものではありますが、決して高濃度では使用しないように注意しましょう。

また、ローズマリー全体として持っている効果はあるものの、ケモタイプにまでこだわって選ぶことで期待した効果をより強く実感することができます。ローズマリーを使用するときは、ケモタイプまでチェックして選ぶようにしてくださいね。

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