アロマオイル界の代表「ラベンダー」の効果と5つの使い方

 

アロマオイル界の代表「ラベンダー」の効果と5つの使い方

アロマテラピーの代表選手「ラベンダー」。アロマオイルだけでなく、芳香剤や消臭剤、柔軟剤など、様々な商品に使われているので、アロマには馴染みがないという方でも、ラベンダーの香りや薄紫色の花はご存知なのではないでしょうか。

ラベンダーには気持ちを落ち着けるリラックス効果があることが広く知られていますが、心だけでなく身体にも良い効果をたくさん持っていて、その多様なはたらきから「ハーブの女王」と呼ばれ、医療にも取り入れられるほどなんです。

そんな一般的にはあまり知られていないラベンダーの持つ具体的な効果や効果的な使い方、注意点などを詳しく解説します。

「ラベンダー」の特徴

ラベンダーは、地中海地方原産のシソ科の植物です。今では世界中で栽培されており、日本では北海道の富良野に広がるラベンダー畑が有名ですよね。「ラベンダー色」という色名もあるように薄紫色の花が有名ですが、白色やピンク色の花を咲かせるラベンダーも存在します。

ラベンダーの花と葉から抽出される精油は甘く爽やかな香りが特徴で、古来から香料として、薬用や調理用として利用されてきました。

アロマオイル界の代表「ラベンダー」の効果と5つの使い方

ラベンダーの効果

ラベンダーには、副交感神経にはたらきかけ刺激し、自律神経のバランスを整えるはたらきがあるので、イライラや興奮を鎮め、心身をリラックスした状態に導きます。ストレスなどで自律神経のバランスが乱れていると、不眠や躁うつなどさまざまな症状や病気の原因を作り出してしまいますが、これらの改善にラベンダーは高い効果を発揮してくれるのです。

この鎮静作用・抗ストレス作用以外にも、ラベンダーには鎮痛作用、殺菌・抗炎症作用や、血圧を安定させたり、筋肉痛を改善するはたらきも持っており、心身のさまざまな症状に効果があります。

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ラベンダーの使い方

多くの効果を持ったラベンダーですが、得たい効果によって使い方も変える必要があります。しっかりとラベンダーの効果を得られる6つの使い方をご紹介しましょう。

1.ニキビや傷、火傷などの肌トラブルには……肌に直接付ける

抗炎症作用・殺菌作用を持つラベンダーは、古くから傷や軽度の火傷の治療に使用されてきました。傷以外にも、ニキビや湿疹、虫刺されなどに効果があります。

コットンや綿棒に数的のラベンダーオイルを取り、患部に直接チョンチョンと付けてください。ベタベタと塗りたくる必要はなく本当に数的、ニキビのようにピンポイントのものであれば、綿棒に1滴で十分です。

また、ボディローションや化粧水に数的混ぜれば普段のお手入れに使用することもできます。

2.リラックス効果から虫除けまで、香りの力を使うなら……芳香浴

ラベンダーの香りの持つ効果を得たいなら、やはり芳香浴が一番でしょう。

アロマポットやアロマディフューザーを使えば、部屋いっぱいにラベンダーの香りが広がって、リラックス効果やイライラの軽減、安眠効果が期待できます。ストレスを感じているときや、心がつかれているときには、ぜひラベンダーでの芳香浴を試してみてください。蚊やダニはラベンダーの臭いを嫌うので、虫除けとしても効果がありますよ。

もし安眠効果を期待して寝室で芳香浴を行うなら、安全のために火を使わない電気タイプのものを使用してくださいね。

3.ソファなど洗えないものの除菌消臭に……ラベンダー香る除菌スプレー

スプレーボトルに無水エタノール120mlとラベンダーオイルをお好みの量入れて振りまぜ、さらに水80ml、重曹を小さじ1と順に入れてその度によく振り混ぜれば、自家製除菌消臭スプレーの完成です。

重曹には手垢など皮脂を分解する力がありますので、無水エタノールと重曹、ラベンダーの力が合わせることで、ソファやクッション、ぬいぐるみなど、洗濯機では洗えないもののもシュシュッと除菌消臭して清潔を保つことができます。

4.頭痛・生理痛・筋肉痛やカンジダなど下半身のトラブルには……アロマバス

お湯を張った湯船にラベンダーオイルを4〜5滴落としてよくかき混ぜれば、それだけでアロマバスの出来上がりです。さらに天然塩50gを入れれば、保温性もアップしますよ。

ラベンダーのアロマバスの効果は、その香りに癒されるだけではありません。

ラベンダーは殺菌・抗炎症作用や殺菌、身体の痛みを和らげるはたらきがあるため、湿疹の改善や、頭痛・生理痛、筋肉痛や腹痛、神経痛といった様々な痛みの軽減に効果的です。

また、洗面器を使って部分浴することで、カンジタ症やデリケートゾーンのかゆみ、痔や水虫といった下半身のトラブルの改善にも効果的が期待できます。

5.筋肉痛など痛みの軽減なら……アロママッサージ

頭痛・生理痛、捻挫や筋肉痛などの痛みには、アロママッサージもおすすめです。

お手持ちのマッサージオイルやホホバオイルなど、マッサージオイルとして使用できる植物油にラベンダーオイルを数的ブレンドし、患部を気持ち良いくらいの力加減でマッサージしてください。

ラベンダーの香りにも癒されますよ。

6.風邪や鼻炎、消化器系には……吸入

ラベンダーの殺菌作用・抗炎症作用・鎮静作用は、風邪や鼻炎による鼻づまりや喉の痛み、吐き気や消化不良といった消化器系のトラブルに効果があります。マグカップやボウルに熱湯を入れて、ラベンダーオイルを3〜5滴入れて蒸気を吸い込みましょう。
アロマオイル界の代表「ラベンダー」の効果と5つの使い方

ラベンダーを使うときの注意点

ラベンダーには、生理を誘発したり生理周期を整える「通経作用」があるのですが、これが妊娠初期の流産や出産に影響を及ぼすという方もいらっしゃいます。

実はこれには医学的根拠はないのですが、妊娠中はナーバスになってしまうもの。特に妊娠初期はニオイにも敏感になってしまいますし、不安になってしまいそうな材料はできるだけ遠ざけておいた方が良いでしょう。

ただ、ご紹介したようにラベンダーには気持ちを落ち着ける作用もあり、一概に妊婦さんに害であるとは言えません

産婦人科や助産院に併設されているマッサージサロンでは、マタニティマッサージにラベンダーオイルが使用されることもありますので、そういった知識のあるサロンでマッサージを受けたり、医師や助産師と相談の上で試すと良いでしょう。

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