紫陽花の室内での育て方

紫陽花

梅雨時期に咲く紫陽花は、室内で育てることもできます。育て方のポイントをきちんと押さえれば、室内でも綺麗な紫陽花を咲かせることができます。ただし、品種によって生育に適した場所や方法が異なるので注意が必要です。せっかく育てたのに枯れてしまったら残念なので、事前に室内での正しいお手入れ方法を身につけておきましょう。

どんなお花?

梅雨の代名詞とも言われている紫陽花は、日本の気候に合っている日本原産の植物です。一口に紫陽花といっても、その品種は多岐にわたります。花色の種類も豊富で、一般的な青・紫・ピンクの他に、白・グリーン・アンティークカラー・複色など珍しい色もあります。

紫陽花は大変に水を欲しがる植物で、雨にぬれても元気なことから、梅雨前後の5〜7月に花を咲かせます。紫陽花はそれぞれ性質が異なるので、当然ながら育てる環境も違ってきます。室内で紫陽花を育てたいのであれば、室内栽培に合う性質の紫陽花を探しましょう。

紫陽花の品種を大きく分けると、日本原産の「ガクアジサイ」と、日本の紫陽花が西洋に渡って改良された「西洋アジサイ」があります。ガクアジサイは、ホームセンターなどで販売されることが多く、日当たりがあまり良くない半日陰に置いて育てるのに向いています。寒さにはとても強いため、室内で育てず戸外で育てたほうが花付きが良くなります。

一方、西洋アジサイは寒さに弱い特徴があります。ただ、日当たりの良い場所を好む性質もあるため、日照不足となりやすい室内で管理するのには向いていません。ただ西洋アジサイの中にも、直射日光をあまり必要としない「秋アジサイ」のような品種もあるので、品種を選べば室内で育てることもできます。

紫陽花の中には、人の背丈を越えるような大型に育つ品種もあります。このような大型品種は室内で育てるのには向きません。室内で育てるなら、邪魔になりにくいコンパクトに育つ品種がおすすめです。事前に品種の特徴をよく理解して、室内に向いているのかどうかチェックしましょう。

紫陽花の育て方

紫陽花は育てやすいといわれていますが、正しいお手入れをしないと枯れてしまうことがあるので注意が必要です。特に室内で育てる場合は、一般的な紫陽花の育て方が異なる場合が多いので注意が必要です。

紫陽花を育てる時に注意したいのは、置き場所です。紫陽花は強すぎる日差しは苦手ですが、基本的には日光を好む植物です。そのため、ずっと日陰に置いておくのはやめましょう。カーテンの近くの弱い日光が入る場所や、日当たりがあまり良くない場所が適しています

日光が全く当たらない日陰でも育てることはできますが、花つきが悪くなってしまいます。日差しが強すぎると花が咲き進んでしまったり、乾燥して葉が傷んでしまったりします。室内で育てるのであれば、半日陰の場所が最適です。どの品種を育てるにしても、冷房や暖房の風が直接当たる場所を避けることが大切です。

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水やりの頻度

紫陽花を育てる時は、水切れを起こさないように注意する必要があります。大きい葉がたくさん茂っている紫陽花は乾燥しやすいため、たくさんの水を必要としています。紫陽花は水が大好きな植物であると同時に、水切れをおこしやすい植物でもあるので、乾かないようにたっぷり水をあげることが大事です。水やりする際は、鉢の下から水があふれるくらいたっぷりの水を与えてあげましょう。

紫陽花は季節によって水やりの間隔が異なるので、毎日の観察が大事になります。水やりが一番多くなるのが暑い時期です。暑い時期には朝と晩の1日2回、水やりをする必要があります。それ以外の時期は、基本朝1回で構いませんが、乾いたら水やりをしてください。休眠期に入る冬でも根は生きているので、3〜4日に1回は充分水やりを行う必要があります。

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植え替え時期はいつ?

紫陽花には根の生長が早い特徴があります。そのため、鉢植えなどで紫陽花を育てる場合は、根詰まりを起こさないように年に1回くらいは植え替えを行う必要があります。植え替えに適した時期は、花が散る7月以降です。花が咲いている時期に植え替えをすると、紫陽花に負担がかかってしまい、枯れる可能性が高くなります。

そのため、花の咲いている期間は絶対に避けてください。花が咲き終わるのを待ってから、剪定して植え替えすれば大丈夫です。7月下旬〜9月頃に行うのがベストですが、休眠期にあたる11月〜2月に行うこともできます。

年に一度、植え替えを行うだけで、紫陽花が弱ったり枯れたりする可能性は低くなります。大事なことは、植え替え時期を間違えないことです。植え替えをしてリフレッシュさせてあげることで、花付きも良くなり、枯れる心配もなくなります。

特に購入したばかりの紫陽花には注意が必要です。苗として販売されているものであれば、買った後に鉢に植え付けるので問題ありませんが、鉢植えの状態で販売されているものは注意してください。鉢植えの紫陽花は、すでに根詰まりをしている可能性があります。購入してからすぐに植え替えしてあげるのもいいですが、まだ慣れていないのであれば、花が咲き終わってから植え替えをしましょう。

ポイントを押さえよう

紫陽花を室内で育てる場合は、置き場所と水やりの回数、植え替え時期を間違えないことが大切です。室内でしっかり管理してあげることで、花付きも良くなり、枯れずに元気に育つようになります。紫陽花は水分を欲しがる植物ですが、適度な日光も必要としているので、半日陰の場所を選ぶことが大事です。育て方を間違えなければ、室内でも生き生きとした状態で長持ちさせることができます。

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