妊娠初期と後期に襲ってくるつわり。辛いですよね。いろんな方法でその辛さを緩和させようとしても、妊娠中はいろいろ制限される部分が多いので、結局耐えるしかないとあきらめてしまっていませんか？今まで体験したことのない症状に心が折れそうになったらハーブティーがオススメです。
まずはつわりが起こる理由を知っておきましょう。辛いつわりに効果的なハーブティーをいくつかご紹介いたします。また、妊娠中はNGとされるハーブも併せてご紹介いたしますので、参考になさってください。
そもそも「つわり」はなぜ起こる？
胎児からのサイン
妊娠初期は、流産の危険率がとても高い時期です。この時期はとにかく体を休めなくてはいけません。ですが、お腹も見た目的にまったく変化もなく、どうしてもいつものように動いてしまいます。そんなママに胎児から「無理しないで」というサインが、つわりの症状で現れているという説があります。
ホルモンバランスの変化
妊娠すると、ホルモンバランスに変化が生じます。まず、妊娠すると分泌されるのがHCGホルモンです。このホルモン自体がつわりの原因だともいわれています。また、生理前に増える黄体ホルモンが急激に増加するので、それも原因になると考えられています。
拒絶反応
胎児は、妊娠することでお腹にやってきます。その突然の新しい来客に、体はまず拒絶反応を示します。これがつわりの症状となって現れてきます。
ストレス
妊娠すると、自分自身だけでなく、自分を取り巻く環境も変わってしまいます。妊娠しても出産間近までは仕事を続けるとはりきっていても、周りの人の態度が変わってしまったり、任される仕事内容が変わってくることもあります。
また、妊娠することで、無事に育ってくれているだろうか、出産、子育てとお金の問題もでてきます。そういった様々なことが気付かないうちにストレスとなり、それらがつわりの症状を悪化させることもあります。
つわりに効果的なハーブティー
ローズヒップ
ハーブティーの中には、副作用の心配があるものもありますが、このローズヒップティーに関しては、副作用の心配もほぼないといえるほど少なくなっています。またビタミン、ミネラル、カロテンなどの栄養も豊富ですので、つわりであまり食べられない時期にはオススメのハーブティーです。
ルイボス
ルイボスティーは、妊婦さんの水分補給にもオススメです。妊娠中に特に必要とされる鉄分やカルシウムなどが豊富に含まれています。
ジンジャー
ジンジャーティー。生姜ですね。皆さんもよくご存知ですが、生姜には体を温める効果があります。また、吐き気を抑える作用がることもわかっています。
実際に妊婦さんを対象とした調査を行い、生姜を摂取している妊婦さんの方が、そうでない妊婦さんに比べると、つわりの吐き気が軽くなるという結果も出ています。
このハーブティーを飲む時は、乾燥させたものではなく、生の物を使って作った物を飲むようにしましょう。
ダンデライオン
ダンデライオンは、たんぽぽのことです。妊婦さんにはすっかりおなじみの「たんぽぽ茶」のことです。
妊娠中の滋養強壮と、カリウムが豊富ですので浮腫みを緩和させる効果が期待できます。
ミント
ミントティーは、とても爽やかな香りがします。また、メントールの刺激がつわり中の吐き気を軽減してくれます。つわりの時はイライラや不安に襲われがちです。そういった物も解消してくれます。
ハイビスカス
少し酸味がきついので、その酸味を緩和してくれるハーブとブレンドして飲むのがオススメです。胃の調子を整えて、食欲不振などの症状も緩和してくれます。
このハーブティーは飲んじゃダメ！
ハーブティーは、ノンカフェインということもあり、妊婦さんの間で人気となっています。ですが、妊娠中には飲んではいけないものがあることも知っておきましょう。
・カモミール・アロエ・ハトムギ・オレガノ・レモングラス・ローズマリー・ジャスミン・センナ・セージ・ウコン・マテ・シナモン・コーンフリー・セントジョーンズワート・サフラン・ベニバナ・ハイビスカス・フェンネル・ラベンダー・バレリアン
これらのハーブは、妊娠中控えるようにしてください。他にもたくさんハーブがあり、妊娠初期はNGでも、後期になると飲める物などもあります。そのため、妊娠中に飲む際はよく調べてから飲むようにしたいですね。
ただ、妊婦さん向けのものも販売されていたりするので、そういった商品であれば注意書きもわかりやすく記載されており、安心です。
不安な方は念の為、医師に相談してみることをおすすめします。
NGなハーブティーを飲んでしまったら
もし万が一、知らず知らずのうちにNGなハーブティーを飲んでしまったら、まずは体調に注意してください。飲んだ量がわずかで、体調にも異変などがなければ、心配しなくてもいいでしょう。
ただ、飲むべきではないハーブティーと気付かずに、長期間にわたって飲んでしまっていた場合は、まずはすぐに飲むのをやめましょう。そして、早めにかかりつけの産婦人科医に相談してください。
妊娠中の辛いつわりの時期にも上手にとりいれることで、その症状を緩和させてくれたり、気持ちを落ち着かせてくれる効果が期待できます。妊娠中は、口に入れる全ての物に対して慎重にならなければいけません。
また、好みにも変化がでてきますので、その時その時に応じて、自分に合うものを飲むようにしてください。快適な妊娠ライフをサポートしてくれる物の一つとして、ハーブティーを飲んで、辛いつわりの時期を乗り越えて下さいね。
