育てるのも食べるのも両方楽しいハーブ、「セージ」の育て方

育てるのも食べるのも両方楽しいハーブ、「セージ」の育て方

ハーブを自宅で育てている方も多くなりました。ハーブにはいろんな種類があります。育てるのも食べるのも両方楽しいハーブとして高い人気を誇っているのが「セージ」というハーブです。

このハーブはいったいどんなハーブなのかをご紹介いたします。また、土づくりから植え付けまでの方法や、毎日のお手入れなど、セージの育て方も併せてご紹介いたします。すでにハーブの栽培をしている方で、セージはまだという方も、是非この機会に育ててみてください。


「セージ」とはどんなハーブ?

このハーブは、原産地が地中海沿岸地方となっており、シソ科の常緑低木になっています。世界中で「不老長寿のハーブ」としてとても高い評価を得ているハーブです。イギリスでは、長生きしたい人はこのセージを食べなさいといわれるほど、健康にとっては欠かせないハーブとされています。

セージには、抗菌作用や抗真菌作用があり、風邪からくる喉の痛みやはれ、お口の中の炎症などによく効いてくれます。うがい薬にすることで、口内炎や歯肉炎、喉の痛みを静めてくれる効果も期待できます。

その他にも、

・収れん作用
・発汗抑制作用
・更年期による症状の緩和
・生理不順改善
・老化防止
・血液循環促進
・強壮効果
・母乳分泌抑制

などにも効果が期待できるハーブになっています。

注意点としては、発熱している子供、高血圧、てんかん、妊娠中の方は、なるべく避けるようにしてください。

育てるのも食べるのも両方楽しいハーブ、「セージ」の育て方

セージの育て方~土づくりから植え付けまで~

ご家庭でセージを栽培する方法を順を追ってご紹介いたします。まず準備しておくべきものは、次の通りとなります。

・プランター

できるだけ大きな物を用意してください。大型プランターが、10号の鉢がおすすめです。

・土

市販の培養土で大丈夫です。水持ち、水はけのよい酸性でない物を選ぶようにしてください。

・種

セージと一言で言っても、いくつか種類があります。初心者の方がよく育てられるのが、コモンセージというものになります。ホームセンターなどにいくつか揃っていますので、どれがいいか、お店の方に相談するのもいいでしょう。

・苗

種からではなく苗から育てることもできます。こちらもホームセンターなどで販売されていますので、自分のこれだと思うものを選んでください。初心者の方は、苗から育てるのがおすすめです。選ぶ時は、下の方の葉が枯れていない物で、色がきれいな物を選ぶようにしてください。

土作り

先にも少し書かせていただきましたが、土は、酸性でないもので、水はけや水持ちが良い物を選んでください。お店にハーブ用の培養土が市販でありますので、そちらを使用してください。苗や株などを植える前に、事前に土に緩効性の肥料を混ぜておいてください。

植え付け

種をまいて育てる場合は、3~4月頃か9~10月頃が種まきを行うのに最適な時期になります。

苗から始める場合、植え替えは真夏、または梅雨時期が最適な時期なので、この時期に行うようにしてください。このハーブはとても生育旺盛なので、大きめの鉢にうつすようにします。

1.鉢の2/3程度のところまで土を入れておきます。

2.苗を取り出します。根を崩さないよう優しくとりだし、付着している土を少し崩しておきます。

3.鉢の真ん中に苗を置いて、周りに土を入れます。

4.鉢の底から水が出るくらい、しっかりとお水をあげて下さい。

鉢は、日あたりがよく、風通しも良いところにおいておきましょう。

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セージの育て方~日々のお手入れ~

セージを栽培するにあたって、毎日のお手入れとして必要なことは、次の通りとなっています。

水やり

あまり水をやりすぎると、根腐れしてしまいます。どちらかというと、乾燥しているかなというくらいがちょうどいいので、土の表面が乾いたら、しっかりと水をあげるというぐらいにしておいてください。

置くところ

お日さまの日もよくあたり、風通しも良い所に置くようにします。

肥料

セージは非常に強いハーブです。初めに元肥を入れておけばOKです。

害虫対策

セージのようなシソ科の物は、害虫の被害を受けやすくなっています。鉢を風通しの悪い所においてしまうと、すぐにハダニやアブラムシにやられてしまいます。できるだけこまめに葉の裏などをチェックして、害虫がついていないかを確認してください。

万が一、害虫をみつけたら、すぐに駆除してあげて下さい。とにかく高温多湿の場所は避けるようにしてください。

夏対策

暑さに弱いわけではありません。特に何かをしないといけないというわけではありませんが、直射日光だけは避けるよう注意してあげて下さい。

冬対策

寒さに強いハーブですが、寒い地域にお住まいの場合雪や霜、寒風などもありますので、防風できる室内においてあげるようにしましょう。

梅雨対策

湿気を嫌うハーブなので、混みあった部分の枝を切って株の中まで風通しをよくし、しっかりと陽射しも入るようにしてあげて下さい。少々茎を多く切ってしまっても、夏以降にとてもよく育ってくれるので、気にしなくても大丈夫です。とにかく株の中に湿気がこもらないようにしてあげることが重要です。

育てるのも食べるのも両方楽しいハーブ、「セージ」の育て方

開花や収穫時期・活用法について

このハーブの開花時期は5~7月頃になります。

また、収穫時期については、年間通して収穫は可能です。草の丈が30センチ程度になったら、葉を摘み取っていってください。

すぐに使わないなら、開花する前に摘み取って、しっかり乾燥させます。それをジップロックや密閉できる容器に入れて保存することができます。

セージは、そのままハーブティーにすると、とても高いリラックス効果が期待できます。また、冷めたものでうがいすることで、喉の腫れの緩和などのケアをしてくれます。さらに、入浴時にリンスとして使用すると、抜け毛を防いでくれる効果も期待できます。

料理に使うなら、細かく刻み、手作りソーセージにいれてみたり、肉料理を作る時にプラスすると、香り付けや防腐作用も得られます。

セージというハーブは、初心者の方でも育てやすいハーブの一つです。高温多湿を避けるという点に注意をすれば、大きく育ってくれます。この機会にお家でセージ栽培を始めてみるのもいいのではないでしょうか。

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