「グレープフルーツ」は、私たちの普段の生活の中でもなじみの深いフルーツですが、その精油の香りには、落ち込んだ心に働きかけてくれる効果があるのをご存知でしょうか。
今回は、そんな「グレープフルーツ」のアロマの効果について、ご紹介します。
「グレープフルーツ」の特徴
「グレープフルーツ」の名前の由来は、ご存知の方も多いでしょうが、グレープ(ぶどう)のように房状に実をつけることから来ています。
ビタミンCが豊富で、ピンクグレープフルーツやルビーグレープフルーツなどの種類があり、世界の各国でポピュラーな柑橘系フルーツとなっています。
主な産地は、アメリカの西海岸(フロリダ州など)、地中海沿岸(イスラエルなど)、ブラジル等です。
柑橘系の精油は「圧搾法」によって抽出され、通常「グレープフルーツ」の精油も果皮のみを圧搾して抽出されます。しかし、果肉とともに「水蒸気蒸留法」によって抽出された精油も流通しており、こちらは光毒性(太陽光や紫外線に当たると皮膚にダメージを与える特性)がないというメリットがあるものの、圧搾法のものと成分が異なり、品質や香りが劣ります。
グレープフルーツアロマの効果
心への効果
気分が沈んでしまったときや、自分に自信がなくなってしまった時、「グレープフルーツ」のアロマは心を前向きにさせ、バランスを整えてくれます。
また、爽やかな香りは気分をリフレッシュしてくれるので、何だか心がもやもやする・・・というときにもおすすめです。
主成分「リモネン」には沈静作用があり、心を落ち着けてリラックスさせる効果もありますよ。
身体への効果
「グレープフルーツ」の香りは、身体にも良い影響を与えます。
主成分である「リモネン」には血行促進作用があるので、冷え性や肩こりなどの解消に効果的です。
また、リンパを刺激する作用があるため、体内の余計な水分や老廃物が排出され、むくみやセルライトの解消につながります。
加えて、成分の一つに「ノートカトン(ヌートカトン)」という化合物があるのですが、この「ノートカトン」には脂肪燃焼を助ける働きがあるのです。
お肌への効果
「グレープフルーツ」には収れん作用があり、皮脂の分泌を抑えるので、特に脂性の方のスキンケアにむいています。また、ニキビや吹き出物の予防にも効果が期待できます。
さらに、消臭の効果もあるので、汗や体のにおい防止にも使うことができます。
グレープフルーツアロマの使い方と注意点
香りを楽しむ方法
アロマランプやディフューザー、アロマストーン、精油対応の加湿器などに数滴垂らして、お部屋に広がる香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
マグカップなどの容器にお湯を入れ、精油を少し落とし入れ、蒸気を呼吸器から吸入する方法もおすすめです。
また、スプレー容器に水と精油を入れて、ルームスプレーとして使うのも良いですし、ハンカチやティッシュに1〜2滴垂らして持ち歩けば、場所を選ぶことなく好きな時に香りの効果を得ることができます。
沐浴
お風呂に精油を数滴落として楽しむ「アロマバス」や、洗面器などにお湯と精油を入れて手足を浸す「ハンドバス(手浴)」・「フットバス(足浴)」という方法もあります。
やわらかい香りを呼吸器から取り入れると同時に、肌にも成分を浸透させることができますよ。そして、お湯の温熱効果、リラクゼーション効果も加わるので、より高いアロマの効果を得られるでしょう。
消臭作用もあるため、体もさっぱりします。
トリートメントオイル
植物性のベースオイル(キャリアオイル)でグレープフルーツの精油を0.5%以下の濃度になるように入れてトリートメントオイルを作り、むくみやセルライトの気になる部分をマッサージしましょう。
先述したように、グレープフルーツの精油には余分な水分や老廃物を排出する作用があるので、マッサージすることでより高い効果を得られます。
相性のよい精油
情緒を安定させリラックスしたいときは、ラベンダーやイランイラン、ゼラニウム、サンダルウッドなどと合わせると、相乗効果が期待できます。
血行促進や脂肪燃焼の目的には、シダーウッド・アトラスやサイプレスとのブレンドがおすすめです。
どの香りとも相性がよく、同じ柑橘系のオレンジスイートやベルガモットと合わせても爽やかな香りが楽しめます。
注意点
光毒性がありますので、皮膚に使用後は日光や紫外線に当たらないようにしましょう。
また、高濃度で使用すると、皮膚に刺激を感じることがあります。
いかがでしたか?なじみの深い「グレープフルーツ」ですが、そのアロマの効果には素晴らしいものがありますね。
生活の中にうまく取り入れて、心と身体を健康に保ちましょう。