鉢植え紫陽花の特徴や育て方

紫陽花

室内で鉢植えの花を楽しみたいと考えている人や庭におしゃれな鉢植えを置きたい人は、これからの時期に楽しめる紫陽花を鉢植えにして育ててみてはいかがでしょうか?紫陽花の特徴や購入後の植え替え時期、育て方やおすすめの鉢など、ポイントを押さえてお伝えしますので、鉢植えの栽培にチャレンジし、これからの季節に見せる紫陽花の風情を楽しんでみて下さい。


どんなお花?

花を育てようと思った時まず知りたいのが花の特徴です。今では世界で親しまれる紫陽花の原産地は日本です。紫陽花は梅雨の時期に咲くのが特徴ですが、開花時期は梅雨の時期よりも長く6月から9月下旬です。

地植えの場合は草丈2mまで成長し、落葉性で庭木として植えられることが多いです。日陰でも育つために鉢植えも可能で、とても丈夫で初心者の人にも育てやすい花です。高温での乾燥に弱い為、土を乾燥させないなど水やりには注意が必要です。

また、花の色が土の酸性度によって変わるのは紫陽花の独特の特徴です。酸性土壌では青色の花、中性や弱アルカリ性ではピンクや赤色の花に変化します。地植えの場合は雨が多い日本の気候では酸性土壌になり、青い花を咲かせやすいです。鉢植えの紫陽花は土壌の調整がしやすいので、過リン酸石灰や硫安を混ぜて酸性にしたり、消石灰や苦土石灰を使えばアルカリ性にできます。また、紫陽花専用の肥料は赤花、青花それぞれ専用の肥料があるので、それを使えば肥料も与えられ、花の色も変えられて便利です。

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紫陽花の植え替えの時期

紫陽花は鉢植えやポットで売られていますが、購入時の鉢は紫陽花に対して小さめのものが多く、プラスチック製で通気性が悪いので紫陽花の栽培環境としてはあまり良くありません。購入後は一回りか二回り大きな素焼きの鉢に植え替えをすることが必要です。花が終わっていない紫陽花を購入した場合は、花が終わって剪定をしてから植え替えを行うのが枯れる可能性が低く、安心です。

植え付けや植え替えの時期は12月初旬から3月の落葉期間中に行います。土から細かい根が出ていたり、鉢の底から根が出ている時は根詰まりを起こしています。水はけも悪く、弱っている可能性もあるので、根を触らずに大きな鉢に植え替えを行ってください。根詰まりする前に植え替えを行う事が大切で、1年から2年に1回が目安です。根の成長は早いですが、深くはならないために浅い鉢でも育ちます。しかし浅い鉢は水切れを起こしやすいので、こまめに水をあげられない場合は普通の深さが良いでしょう。

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紫陽花の育て方

紫陽花は日陰でも育ちますが、花付きや花色をよくするためには日当たりのよい場所がよいです。夏などの日差しが強い時期は半日陰の場所がよく室内なら日の光が入り、カーテンで直射日光を遮れる場所が最適です。乾燥に弱いので6月から9月の開花時期には特に注意して、土の表面が乾いたら水をたっぷりあげるのが鉢植えの育て方のポイントです。

花が終わったら剪定の時期です。剪定をしなくても花を咲かせますが、成長が早い為に剪定を怠るとあっという間に大きくなります。大きくなりすぎると室内に置くには向いていませんし、株を傷めないためにも剪定を行う方が鉢植えには良いといえます。

また、室内で小さく育てたい場合は秋に出る花芽のすぐ上で剪定し、形を整えたい場合は、翌年花は見られませんが丈の3分の1くらいまで切り詰めます。花の終わりかけか終わった時期にその年に伸びた芽の節を3から5個を残して剪定すれば、次の年の花付きが良くなります。鉢植えに与える肥料は2月下旬から3月、5月に発酵油かすや、油かすに骨粉を混ぜたものを2から3回に分けて少なめに与えて下さい。

紫陽花

紫陽花におすすめの鉢

素材によって性質が変わる鉢は置きたい場所や紫陽花の色、和風にするのか洋風に仕立てるのかでも選ぶものが違ってきます。鉢は紫陽花の花を引き立て、質感や色などを選択する事で庭や室内を彩るアイテムになります。洋風に仕立てたい場合には通気性や排水性の良い素焼きの鉢やテラコッタ鉢がおすすめです。乾燥に注意が必要ですが、紫陽花にとっては良い環境を与えてくれます。

ヨーロッパのガーデニングでよく使用されるテラコッタ鉢はデザイン性も高く、オレンジ色やベージュなどの色目は紫陽花の花色を引き立て、その場の雰囲気を壊すことなく使用できます。素焼の鉢もテラコッタ鉢も割れやす為に、振動で落下するような高い場所に置くのはお勧めできません。

また、乾燥が苦手な紫陽花をベランダや日差しの調整がしにくい場所に置く場合は、水持ちの良い釉薬ポットを使用しても良いでしょう。鉢が持つ和の雰囲気は紫陽花を和風の花に仕上げてくれます。表面をガラスでコーティングされているものを選べば屋外でも汚れが付きにくく、奇麗な状態を保てます。

鉢植え

鉢植え紫陽花は注意が必要

鉢植え紫陽花の育て方は地植えの紫陽花とは違い、水やりや剪定の仕方などの注意が必要になります。丈夫な紫陽花とは言っても、育て方によっては花の付き具合や色、成長に影響がある為に適した環境で栽培を行う事が大切です。自分で選んだ鉢との色合いや土壌の調整によって見せる紫陽花の花色の変化、美しさを楽しめるのが鉢植えの魅力です。

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