【ダリアの育て方】植え付けの準備からメンテナンスまで解説

【ダリアの育て方】植え付けの準備からメンテナンスまで解説

たくさんの品種があって多くの人に愛されている花、それがダリアです。豪華なものから小ぶりで可愛らしいものまで、いろいろな品種で私たちの目を楽しませてくれているため、自分でも育ててみたいという人も多いのではないでしょうか。花言葉には「華麗」「優雅」「感謝」があり、プレゼントにももってこいの花です。そこで今回は人気のダリアの植え付け準備からメンテナンスに至るまでをご紹介していきたいと思います。

球根を植える時期

球根を植える適した時期は、3月下旬〜5月頃20度くらいの気温のときに植えるのが向いています。寒冷地の場合は、時期をもう少しずらして、気温が20度くらいになるのを待ちましょう。

そして、お天気の良い日に作業しましょう。

【ダリアの育て方】植え付けの準備からメンテナンスまで解説

ダリアの育て方〜土づくり・植え付け〜

ダリアの育て方は2通りあり、種から育てるか球根から育てるかになります。

ただ、種からの育成は発芽率100%にはならず、球根になるのに約3年もかかってしまうため、球根から育てる方が早く花を咲かせることができますし、こちらの方が一般的です。ダリア栽培が初めての初心者さんは球根から育てると良いでしょう。

ダリアは日当たりや水はけの良い場所が好きなので、地植えする場合にはそのような場所で土づくりを行いましょう。もちろんプランターでも美しいダリアを育てることができますから、それぞれの環境に合わせて地植えかプランターで育てるかを選んでください。

まずは土づくりです。

地植えの場合はこれらを混ぜ2週間寝かせます。
・完熟たい肥5kg
・腐葉土1/3袋
・化成肥料50g

これは1平方メートル当たりの量です。2週間寝かせたら苦土石灰100gを混ぜて、さらに2週間寝かせます。

プランターの場合は、パーライト:赤玉土:培養土:パーミキュライトを5:5:3:2の割合で混ぜたものが適しています。

地植えの場合

1.植え付けするとき、5〜10cmの深さの穴をあける
2.発芽部分を上に向けて穴に入れて土をかぶせる
3.支柱を立てる
4.水をたっぷり与え、発芽するまで水やりはなし

プランターの場合

1.プランターの底に軽石か鹿沼土を多めに敷く
2.プランターの2/3あたりまで土を入れる
3.発芽部分を中央に向けて置き、土を10cmほどかぶせる
4.浸透性のある殺虫剤、緩効性の化学肥料を土に与える
5.支柱を立てる
6.プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与え、発芽するまでは水やりはなし

ダリアは成長に伴って背が伸びて枝も多くなりますから、倒れないように必ず支柱が必要となります。球根を植えたときにたっぷりと水やりをしたら、発芽するまでは水やりはしません。発芽が2度目の水やりの合図です。

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ダリアの育て方〜水やりや置き場所〜

ダリアの水やりはプランターの場合、土の表面が乾燥したらたっぷりと与えるのが基本ですが、地植えの場合は天候任せにします。お天気の良い日が続き、葉が乾燥しているなら、霧吹きを使って葉に水を吹き付けましょう。

基本的に日当たりの良い場所を好みますが、夏場の強い直射日光は苦手です。プランターの場合、真夏は日陰へ移動させるなどこまめに動かすのがベストです。

地植えの場合には場所移動はできないので、夏場は遮光ネットを利用すると良いでしょう。

【ダリアの育て方】植え付けの準備からメンテナンスまで解説

ダリアの育て方〜剪定などのメンテナンス〜

美しいダリアを育てるには、剪定仕立てといったメンテナンスが欠かせません。花の大きさによってメンテナンス方法も違います。

剪定の仕方

花の大きさに関係なく必要なのが剪定です。

剪定とは弱っていたりうまく育たなかった株を株元から30cmくらいの位置で切り落とすことです。剪定すると新しい枝が出て美しい花を咲かせてくれるのです。

剪定をした場合、切り口から病原菌や雨水が入り込んで腐る場合があります。それを防ぐには切り口を乾燥させてアルミホイルで覆い、茎の空洞部分に水がたまるのを防ぐのが効果的です。

天花仕立て

大輪咲き向けのメンテナンスで、球根から伸びた芽をまっすぐに伸ばし、1本だけ花を咲かせて次の側枝を伸ばし咲かせるというものです。

最初に咲かせる花を一番花といい、下2節のわき目を残しそれより上のわき目をとって一番花を咲かせます。わき目とは花芽です。

一番花が咲き終わった後、花の下から切り落とし、残していたわき目に二番花を咲かせます。これを繰り返すと丈が低くて茎がしっかりとしたダリアになっていきます。

摘心仕立て

小〜中輪咲き向けのメンテナンスで、球根から伸びた芽を途中で摘み、側枝を4〜6本作って一株で一斉に花を咲かせるというものです。

地面から2〜3節伸びたら主茎の芽を取り、わき目4本を成長させます。そしてそのわき目に一番花を咲かせます。一斉に花が咲くので小ぶりながらもゴージャスになります。

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堀り上げと球根の保存

ダリアの球根は次の年も美しい花が咲くため、冬に入るまでに掘り上げをして保存しておいてください。

発芽部分を傷つけないように掘り上げて水洗いし、日陰で1週間乾かします。球根の保存は寒すぎる場所では不向きなので、段ボールに湿らせたもみ殻と一緒に入れ、段ボールにいくつか穴をあけて通気口を作り保存します。

保存中のお手入れは不要です。翌年の適期に植えてあげるとまた美しい花を鑑賞できます。

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