紫陽花の挿し木での育て方

紫陽花

梅雨の季節を彩る花と言えば、紫陽花です。紫陽花は、花の色の微妙なグラデーションの美しさと花持ちの良さが魅力で初心者でも比較的育てやすい花です。紫陽花の花を楽しんだ後は、挿し木にちょうど適したシーズンになります。

ちょっとした育て方のコツさえ知れば紫陽花は挿し木で簡単に株を増やすことができます。今回は、紫陽花の育て方、剪定の方法と時期、挿し木のコツについてご紹介します。


どんなお花?

梅雨に咲く美しい花・紫陽花。紫陽花は、今では種類も増え、育て方も難しくないのでガーデニング好きな方たちに大人気の花となっています。紫陽花は、日本に自生する、額紫陽という日本原産の植物でした。重咲きの花が額縁のように周りだけ咲くシンプルな紫陽花です。

この日本原産の紫陽花を元にヨーロッパで品種改良されたのが西洋紫陽花です。多数の紫陽花は、日本の額紫陽花をベースにしていますが、中には北アメリカ原産の紫陽花をベースにしたものもあり、日本の紫陽花とは一味違った魅力があります。

今では、額紫陽花も西洋紫陽花も、形、色、品種など多種多様なものが作り出され、梅雨の空に映える涼やかな色彩の花はとても人気です。また、紫陽花は挿し木で簡単に株を増やすことができるのでお気に入りの紫陽花を増やして楽しみたい、という方にはぜひチャレンジしてみてください。

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紫陽花の育て方

紫陽花は生命力の強い花なので、初心者でもとても育てやすい花だと言われています。庭への地植え、プランターなどを使用した鉢植えどちらでも簡単に育てることができます。

育て方は、まず、苗を用意することから始めます。紫陽花の種はあまり出回っていないため、開花株やポット苗で販売店から購入してください。

地植え、鉢植えともに、3、4月、または開花後の9月に苗を植えるのが良いとされています。紫陽花の開花株や苗を鉢植えやプランターに植える時は苗よりも1〜2周り程度の大きな物を用意します。

底に鉢底石などを敷き、二分の一ほど土を入れ、根を軽くほぐした苗を植えます。その後、周りに土を入れて安定させ、たっぷりの水を与えます。

土は、苗、挿し木の場合も同様ですが、一般的な園芸用の土でも育ちます。ただ、紫陽花は土のPH値によって花の色が変わるのが特長です。

日本の土は酸性で青い花を咲かせることが多いので、赤い紫陽花を咲かせたければ、アルカリ性に保つのが良いでしょう。自分で配合してもよいですが、紫陽花専用の土が売られているので、それを使用すると便利です。

紫陽花の剪定

紫陽花の育て方は比較的簡単で成長が早いため、開花後は植木鉢より大きくなったという理由や好みの樹形にしたい、などの理由でと剪定の必要がでてくるようになります。

紫陽花は、簡単に挿し木で株や増やせる植物です。剪定で切り取った枝を利用してどんどんお気に入りの紫陽花を増やしていきましょう。紫陽花の開花期は梅雨の6月〜7月、花が終わるとすぐ夏までに剪定をします。

ここが大切なポイントで夏以降に切ってしまうと翌年の花芽も切り落とすことになってしまうので翌年の花が咲かなくなってしまうのです。

なので、剪定に適した時期は、花が咲いた後の6月〜7月下旬ということになります。挿し木をする際の剪定は、花の二節下の花芽のあたりでカットするのが一般的です。大きな株を望むなら花の一節下の花芽が出ている部分でカットして花がらを摘み取ります。逆に株を小さくしたい場合は好きなサイズに刈っても構いませんが深く刈りすぎると翌年は花が咲かないので注意が必要です。

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挿し木の方法

挿し木の方法は、土植えと水挿しがあります。挿し木の羊土は、水はけが良い清潔で肥料分のないものが良いです。一般的な園芸用の土でもよいのですが、肥料分があると枝が発根するまでに腐る危険性があるので注意してください。

赤玉土や小粒の鹿沼土、市販されている挿し木専用の土などがおススメです。どの土も挿し木前にたっぷりの水をかけておきます。

まず、剪定した枝を10〜15センチメートルくらいに切り揃えます。その際、葉は2枚程度残して残りの葉は切り落としておいてください。枝の切り口をカッターやナイフなど鋭利な刃物で切り、枝全体が7〜8センチメートルになるようにします。

その枝を水を入れた容器に入れ、1〜2時間ほど切り口を浸します。その後、土をいれた容器に枝を埋めます。2〜3センチほど埋めるように挿すのが目安です。

後の育て方は、土が乾燥しないように水やりを欠かさず、日陰で管理してください。大体、1〜2か月後には十分に根が生えるので確認してから一回り大きな鉢や地面に植え替えます。

水挿しは、土植えと同様に剪定した枝を土ではなく水に入れます。毎日水を入れ替えていると発根しますので、十分に発根したら土を入れた鉢や地面に植え替えましょう。

鉢植え

挿し木の育て方を知り紫陽花を楽しもう

紫陽花の剪定や挿し木の方法は、花が咲いている時に剪定をするのが翌年に花を咲かせるポイントですが、ちょっと難しいように感じます。でも、心配はあまりしなくても大丈夫。紫陽花はとても生命力の強い花です。

剪定した枝を挿し木としてどんどん数を増やし、発根したら先に説明したように育てれば一年後にはキレイな花を咲かせます。剪定と挿し木のコツさえマスターすれば、毎年お気に入りの紫陽花を楽しめます。大切に育てた紫陽花を、挿し木でどんどん増やし、自分だけのお気に入りの紫陽花ガーデンを作りましょう。

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