母親に普段はなかなか伝えられない感謝の気持ちを伝えられる、5月の第2日曜日の「母の日」。プレゼントが毎年カーネーションだと、「飽きられてないかな?」「本当に喜んでくれてるかな?」「他のものがいいかな?」と、ふと心配になってしまうことがありますよね。
せっかくプレゼントするならお母さんには心から喜んでもらいたいし、できれば贈る方としても自信を持って贈りたいものです。
世の中のお母さんたちは、どんなプレゼントに喜んでいるのか、ちょっと見てみましょう。きっとプレゼントを選ぶヒントになりますよ。
「母の日」の基礎知識
母の日の発祥はアメリカです。
フィアデルフィアにアンナ・ジャービスという女性がいました。1905年5月に最愛の母を亡くした彼女は、1907年から「母の日」を普及するために支援者とともに活動を始めました。1907年の母の命日にウェストバージニアのとある教会で「母の日」を祝い、母が大好きだった花の白いカーネーションを配りました。これが5月の第2日曜日だったんです。
アンナのはじめた活動は徐々にアメリカ全土に広がり、1914年にはウィルソン大統領により母の日が国民の祝日に制定されました。日本には大正時代に母の日の文化が入ってきましたが、実際に普及したのは第二次大戦後になってからです。
お母さんが喜ぶプレゼントは圧倒的に「花」!
母の日の前には、ギフト販売業者や大手ホームセンター、女性向けメディアなどが「贈ったプレゼント」「喜ばれたプレゼント」といった母の日に関するアンケート結果を公表していますが、「喜ばれたプレゼント」のアンケート結果で常に2位以下に圧倒的な差をつけて堂々の1位に輝いているのが花束やアレンジメント、プリザーブドフラワーなどの「花」です。
「ベタすぎるかな」「毎年花をもらっても困るかな」と心配になってしまうこともありますが、受け取るお母さんたちは本当に喜んでくれているんですね。
母の日のプレゼントにオススメの花
プレゼントしてもらった花を飾るとそれだけで家の中が明るく華やかになりますし、普段自分で花を買う習慣のない人にとっては特にそうでしょう。花を見る度に送ってくれた子供の顔が浮かぶというのも幸せです。まずは、そんな幸せをプレゼントできる母の日におすすめの花を5つご紹介しましょう。
1.カーネーション
母の日に贈るお花といえば、カーネーションですよね。
中でも、赤いカーネーションの花言葉は「母の愛」であるため、「母の日=赤いカーネーション」として定番の花になりました。最近はピンク色のカーネーションもよく見かけるようになりましたが、「感謝」という花言葉がありますので、こちらも母の日にはピッタリです。
最初に「母の日」を祝ったアンナ・ジャービスが配布したのは白いカーネーションでしたが、白いカーネーションは彼女のように亡くなった母に贈る花なので、健在な母親へのプレゼントとしては不向きと言えるでしょう。
2.バラ
昔は母の日といえばカーネーション一択でしたが、最近ではかなり選択肢も増えています。バラもその中の一つであり、カーネーションに次いで人気の高い花です。
赤いバラには「愛情」、白いバラには「心から尊敬」という花言葉があり、どちらも母の日にピッタリです。ただ、花束にするのであればほかの色も入れたくなりますよね。そんなときは「上品」や「しとやか」といった花言葉のあるピンクのバラもおすすめです。
3.ガーベラ
形が可愛らしく色も明るいガーベラは、見る人に元気と笑顔を与えます。母の日のプレゼントとして贈る場合は、「親しみ」という花言葉のある黄色と「愛」という花言葉のあるピンクのガーベラが良いでしょう。
4.チューリップ
春の花であるチューリップは時期的にも母の日にピッタリです。色や品種も豊富で、シンプルなものから華やかなものまで、趣味に合うものを選びやすいですよ。花言葉で考えるなら、「永遠の愛」の赤や「不滅の愛」の紫がおすすめです。
5.スイートピー
フリルのような花びらが可愛らしいスイートピーの花言葉は「優しい思い出」。お母さんとの思い出を大切にしていることが伝わる、素敵な言葉ですよね。
ただ、スイートピーは華やかな花ですが単一では印象が淡くなり過ぎてしまうので、ほかの花と組み合わせて花束やアレンジメントにすると良いでしょう。
花屋さんで選んでもらおう
カーネーションをはじめ母の日に合う花はたくさんありますが、単一の花ではなく複数の花を使って花束やブーケ、アレンジメントにしてプレゼントするとなると、その組み合せがなかなか難しいものです。そんなときは、花屋さんにアドバイスをもらいましょう。
花屋さんにお任せしてもお母さんのイメージや好きな花、色を伝えれば、イメージに合った組み合せを考えてくれます し、シーズン前には母の日向けのミニブーケやアレンジメントが店頭に置かれていますので、そこから選んでも良いですね。
遠方に住んでいる場合は、インターネットで注文するのも良いでしょう。
花以外のものをプレゼントするなら
花以外のプレゼントで喜ばれるものとしては、お食事券や、バッグ・時計・アクセサリーなどのファッション小物、衣料品、ちょっと高級な基礎化粧品など、実際に使用できるものが人気です。お食事券に関しては、ただ券をプレゼントするだけでなく「一緒に食事に行く」という行動も非常に喜ばれます。
贈る側として選びやすいスイーツは、非常に喜んでくれる人もいる反面、賞味期限などの都合もあって自分のペースで楽しめないからか、他のものの方が嬉しいと感じる人も少なくないようなので、「お母さんが前から食べたいと思っていた高級スイーツ」など間違いのない商品がある場合にのみ贈った方が無難かもしれません。
また、物を贈るだけでなく、「一緒に食事に行く」というような気持ちの伝わる行動も非常に喜ばれます。プレゼントに手書きのメッセージを添えたり手紙を書いたり電話をしたりして感謝の気持ちを伝えるのも良いですね。
「気持ちが一番」とわかっていても、やはり贈る側としてはあれこれ考えてしまうものですよね。 「毎年同じでは」と思ってしまいがちな赤いカーネーションなどのお花のプレゼントを、世の中のお母さんたちは本当に喜んでくれています。
あまり悩み過ぎず、喜んでくれるお母さんの顔を想像しながら選んでくださいね。