ドライフラワーの作り方

女性の方で男性からお花をプレゼントされたことのある方は多いはずです。また会社を辞める時や学校の卒業時など、花束をいただく機会はたくさんあります。せっかくもらったお花をずっと大切に置いておきたい時、やはりドライフラワーにしますよね。

でもドライフラワーの手作りは難しいという声をよく耳します。そこで今回は、ドライフラワーにしやすい花と簡単な作り方をご紹介いたします。


ドライフラワーって何?

簡単にいうと、草やお花などを乾燥させたもののことを言います。せっかくもらったプレゼントの花束を、思い出とともにずっと手元に置いておきたいですよね。生花は2〜3日で元気がなくなりしぼんでいきます。ですが、ドライフラワーにすると、いつまでも飾っておくことができます。

すでにお部屋に飾っている方は感じているかと思いますが、とてもアンティークな感じになるるのでちょっと飾るだけでもお部屋の雰囲気を変えることができます。

最近よく耳にする「ブルザーブドフラワー」と一緒にされることがよくありますが、この二つは全くの別物です。ブリザーブドフラワーというのは、一度乾燥と脱色をさせます。そして再度色を入れてあげるという作業があります。ブリザーブドフラワーはあとから色を入れるので、とても鮮やかに仕上がります。ただし、加工するための材料費というコストがかかりますし、時間もそれなりに必要です。

このお花は、乾燥させているのでとてもデリケートな状態となっています。ちょっとした衝撃で花などが散ってしまいます。取り扱いには十分注意が必要になります。また、稀に虫がつくことがありますが、園芸用の殺虫剤を使用すればokです。

ドライフラワーは自分で作れる?

なかなか自分では上手に作れないと思っていませんか?そんなことはありません。自分で簡単に手作りすることが可能です。

今までプレゼントしてもらった花束をドライフラワーにしようと挑戦された方もいるはずです。でも「なんだか色が汚い」「虫がついている」「作る途中でぽろぽろ花がおちていった」といった経験をお持ちの方がいるのではないでしょうか?

そういったことが重なると、「上手に手作りはできない」となってしまうのです。乾燥させて作るこのお花には、向いているものもあればそうでないものもあります。乾燥させるだけでですが、ほんの少しコツが必要な部分もあります。

何も知識がないまま、ただ逆さまに風通しの良いところにつるしておけばできるだろうという方がいます。確かにそれは間違いではありませんが、そういった方法が向いているものと向いていないものがあることを把握しなければいけません。

ドライフラワーは素人の方でも手作りすることができます。上手に簡単に作るために事前に正しい知識を知っておきましょう。

ドライフラワーにできるお花

バラ
プレゼントにも良く選ばれるのがこのお花です。バラをドライフラワーにする時は、つぼみが開き始めたことを合図にします。乾燥させることで、生花の時とはガラッと違った印象になります。仕上がりのイメージをしっかりと持っておくことも大切です。

あじさい
あじさいの中でもドライフラワーに向いているのは、「秋あじさい」と呼ばれているものになります。この名前の品種はありません。実は初夏に咲いたあじさいが気温の変化でアンティーク調の色に変色したもののことをこう呼んでいます。

ミモザ
黄色く小さな花は生花の時でもとてもかわいいのですが、乾燥させてもかわいらしさはそのままです。ただ作るときは少したっぷり目の花束を選んだ方が出来上がりもすかすかにならず、ちょうどいい感じに仕上がります。

ラベンダー
皆さんもよくご存じのお花です。香りに高い癒し効果があるお花でアロマでも定番となっています。そんなこのお花を乾燥させるだけで、その香りを長く楽しむことができます。

クラスペディア
ゴールデンスティックとも呼ばれており、黄色く丸いボール状の花になります。茎に花だけがついている状態で販売されていることが多いです。比較的に簡単に作ることができるので初心者の方にはおすすめです。

エリンジウム
夏に良く出るお花で、とてもさわやかなブルーをしています。そのきれいなブルーの色が変わらないので、ドライフラワーの出来上がりも想像しやすくなっています。

ひまわり
これはいがいに思われるかもしれませんが、花びらが全て散った後のあの茶色い〇の部分だけをドライフラワーにします。なかなか面白い形のものが出来上がります。

千日紅
このお花、白や赤などいろんな色があります。色ごとにドライフラワーにするもよし、インテリアに合わせて色を組み合わせて飾るのもよしのお花です。

カスミソウ
白く小さなお花で、バラなどと組み合わせるのはもちろんですが、単体の花束でも人気があります。ドライフラワーにも向いており、乾燥させる前に染色してドライフラワーにするという方法もあります。その後のアレンジ方法も豊富なので人気があります。

花かんざし
ドライフラワーにする際に簡単にできる花として人気があります。咲き始めのものを使用することで仕上がりがとてもきれいになります。

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ドライフラワーに向かないお花の特徴

どんな花でもOKというわけではありません。やはり適さないお花という物があります。

例えば水分を多く含んでいるものは乾燥するのにかなり時間がかかってしまいます。しっかりと乾燥してしまう前に花の色が汚くなってしまうのでドライフラワーには向きません。ユリや椿、今人気の多肉植物などは水分が多いので不向きといえます。

ドライフラワーにすると水分が全て抜けて乾燥状態になるので、生花の時と比較すると花の大きさが小さくなります。もともと生花の状態で花が小さいと、乾燥させるとさらにもっと小さくなり縮んだようになります。そういった部分も花材を選ぶときは注意しましょう。

また花びらが多いチューリップなどもドライフラワーにするにはかなり難しいので、初心者の方は避けたほうが良いでしょう。

ドライフラワーを自分で作る方法

自然乾燥
これは一番簡単でナチュラルな方法です。皆さんも試されたことがあるのではないでしょうか。でも、単に逆さにしてつるすだけではいけません。手順は以下の通りとなります。

  1. 葉っぱの量を減らして花びらができるだけ重ならないようにしてください。
  2. 1本ずつ逆さまにして直射日光を避けた場所につるします。
  3. 1週間から半月ほどその状態にしておきます。

ただ単に逆さにしてつるすだけですが、葉の減らすなど少しだけ手をかけてあげる必要があります。また、しっかりと水分を飛ばさなければいけませんので、慌てずとにかく時間をかけてじっくりと乾燥させていきましょう。

シリカゲル使用法
これを作る用のシリカゲルが販売されています。それを使うことで、もらった時にきれいなままで残してあげることが可能になります。

  1. 蓋つきのタッパーにシリカゲルを敷き詰めてください。そこが見えないくらい敷いておきます。
  2. シリカゲルの上に花を入れてその上からさらにシリカゲルを入れます。この時花をつぶさないように注意してください。
  3. 蓋をしめて1週間から半月程度置きます。

シリカゲルは素手で触ると荒れることがありますので、軍手やビニール製の手袋などをつけて行いましょう。また、当然ですが湿気には非常に弱いので、蓋はしっかりとしめて外気に触れないように注意してください。できれば密閉タイプのタッパーを使用することをおすすめします。

グリセリンを使う
花瓶などに飾ったままドライフラワーを作ることができる方法になります。

  1. グリセリン熱いお湯を混ぜます。(割合は1:3)
  2. 混ぜたグリセリン液が覚めて手から花瓶に入れます。
  3. 液をしっかりと吸い込めるよう茎に切り込みを入れたお花を「2」の花瓶に入れます。
  4. 冷暗所で10日間ほど置いておきます。

グリセリンを使うことで、花の色もそれほどあせずにきれいに仕上がります。もらった時の花の色に近い状態にできます。

ドライヤーを使う
まさかまさかですが、ドライヤーを使って一気に乾燥させるという方法です。

  1. 紙製の袋に葉っぱを減らした花を逆さまにして入れてください。
  2. ドライヤーの温風を袋の中に送ります。この時温風が直接花に当たらにように注意してください。
  3. 5分程度温風を送った後、風通しの良い場所に逆さまにしてつるし1日程度放置します。

これでしっかりと乾燥していればOKです。この方法を使えばあっという間にドライフラワーにすることができるので、すぐにしたいというときにおすすめです。

ドライフラワーで花のある暮らしを実現!

ドライフラワーは花材選びを間違わなければ、誰でも簡単に手作りすることができます。今回ご紹介した方法は、初心者の方でもほぼ失敗なく手作りできる方法です。

シリカゲルを使った方法で作る場合は、お花の部分だけを切って作るのがおすすめです。出来上がったお花をかわいい瓶につめて飾れば、それだけでおしゃれな雰囲気を演出することができます。

生花の華やかな色には勝てないかもしれませんが、ドライフラワーにはドライフラワーにしか出せない雰囲気があります。生花よりも長く飾っておくことも可能なので、いつでもお部屋に花がある毎日を過ごすことが可能です。

保存目安の期間としては半年から1年くらいになります。時間がたつほど色に変化が表れて、表情を変えていく姿も楽しむことができます。

ドライフラワーは乾燥させているので、湿気を嫌います。直射日光も避けて風通しの良い場所に飾るようにしてあげましょう。

どうしてもお部屋に飾っているとホコリをかぶることもあります。こまめにホコリを取ってあげることも長持ちさせる為には必要です。ホコリを取るときはドライヤーで弱い風を送ってとるのがいいでしょう。また、静電気でホコリをとってくれるタイプのはたきを使うのもおすすめです。間違っても振り落とそうとしないでください。衝撃を与えるとせっかくのお花が散ってしまいます。

花のある暮らしはそれだけで癒しになります。選ぶ花材でお部屋の雰囲気も変えることができますので、いろんなお花で作ってみてくださいね。

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