仕事や家事、育児などに追われてイライラしていませんか?知らず知らずのうちにストレスが溜まっているかもしれません。そんな時には、心を解き放って瞑想をしてみましょう。瞑想とアロマは相性が良く、香りで瞑想の効果を高めます。心と頭をリセットすれば、感情のコントロールもしやすくなりますよ。
今回はアロマを使った瞑想のやり方と、瞑想に良いアロマを紹介します。
瞑想とは
瞑想は目を閉じて心の整理整頓を行い、雑念を取り除く行為です。人は誰しも、人間関係・仕事のこと・家族のこと・今日のニュースに至るまで、様々なことを思い浮かべます。天候やお昼休みに入ったお店のことなど、考えようとしなくても勝手に思い浮かぶこともあります。
また、私たちは知らないうちに常に外部からの情報をキャッチしています。普段は何気なく周囲を観察しているだけであっても、集中したい時や何かを決断したい時には邪魔になることも。これらの雑念を取り払って精神世界に深く入り込む行為が「瞑想」です。
瞑想は溜め込んだ不要な思考を整理し、自身の意識をスッキリさせることができます。セルフコントロールが可能になり、感情や不要な情報に振り回されるのを避けることができますよ。
アロマが瞑想に良い理由
古来より、瞑想と香りには深い関係があります。古代エジプトやインドなど多くの文明で、瞑想の儀式にアロマが用いられてきました。様々な国で神聖な儀式やしきたりにおいて、邪念を取り去り精神統一のために香りを焚く慣習があります。
瞑想中にアロマを使用することで脳に働きかけ、瞑想により集中できるようになります。瞑想に集中できると、心の奥深くにある潜在意識へと自身を深く沈め、瞑想の効果を高めることができます。
またアロマによって心身ともにリラックスできるため、瞑想に必要な”無の境地”に達しやすいのです。したがって瞑想におけるアロマはとても大切な存在です。
瞑想にオススメのアロマ
瞑想に合うアロマを紹介します。瞑想でどんな効果を得たいかによって香りを選ぶと良いでしょう。
ジュニパー
ジュニパーは邪気を払う香りとして、古代エジプトなど古くから用いられてきました。すっと爽やかな風味のある、マイルドなウッディ系の香りです。清潔感のある香りで、性別を問わず使いやすい精油です。瞑想前に部屋を浄化するのによく用いられます。
ジュニパーは腎臓のプレッシャーを緩める作用があるため、腰付近に塗ってから瞑想を始めると良いです。
サンダルウッド
インドで古来より使用されてきた精油です。瞑想に使用すると雑念や邪念を除き、集中力を高める作用があります。
フランキンセンス
瞑想の儀式で用いられてきた精油です。フランキンセンスを吸い込んで目をつむれば、スムーズに瞑想に入ることができます。深く息を吐き、心を無にします。フランキンセンスは嫌なことを流す作用があるので、忘れたいことや心に引っかかっていることを瞑想で流したい時に適しています。
ベンゾイン
ベンゾインは”安息香”として仏教でも使用され、日本人も嗅いだことのある香りです。深みのある香りで、精神を落ち着かせる作用があります。思考を整理したり、心をフラットにしたい時にも良い香りです。
ミルラ
フランキンセンスに似た香りで、少しスパイシーな風味があります。ミルラは心身を温め、霊感を豊かにする香りとして、古くから用いられてきました。体内にエネルギーを巡らせ、今の状況から脱したい、前に進みたい時に適した香りです。
シダーウッド
空間や精神の浄化作用があります。ジュニパーと同じように、瞑想前に部屋を浄化する際に良い香りです。また、ジュニパーよりもややウッディな香りなので、深みのある香りが好きな人はシダーウッドを使用すると良いでしょう。
瞑想のやり方
1.空間を浄化する
瞑想をやる前に、空間を浄化して瞑想しやすい状態を作り出します。ジュニパーやローズマリー、シダーウッドなど浄化作用のある精油を選ぶと効力が高まります。
2.床か椅子に座る
床にあぐらをかくか、椅子に楽な姿勢で座ります。周囲が静かで落ち着ける場所が良いです。
3.精油を焚く
アロマライトやアロマディフューザーなどに精油を垂らし、香りを焚きしめます。アロマグッズがなければ、陶器の入れ物にお湯を張り、そこに精油を数滴垂らします。
4.目を瞑りゆっくりと呼吸する
精油の香りが満ちてきたら、目を瞑ってゆっくりと息を吸います。頭の中の雑念を吐き出すように、長く細く息を吐いて深呼吸をします。鼻から息を吸い込み、口からゆっくりと吐き出しましょう。深呼吸にだけ意識を向けて、呼吸のリズムが整うまで繰り返します。
5.自分の意識を整理する
深呼吸を繰り返すうちに、様々な思いが頭をよぎります。どんな思いを持っているのか、自分を観察してみましょう。自身を外の世界から眺めているようなイメージで、「何を考えているのか」認識します。
どんな思いや悩みを持っているのか自覚することで、心の整理を行うことができるのです。不要な思いは「いらない」ものとして、呼吸とともに吐き出しましょう。溜まった雑念が段々と縮小し、無の状態に近づけます。
6.10−15分程度続ける
不要な思いの吐き出しをしばらく続け、呼吸だけに意識を集中できるようになったら深い瞑想状態にあると言えます。この「何も考えない」状態が大切です。無の状態をしばらくキープしたら、ゆっくりと目を開けます。心身がすっきりと冴え渡っているのを感じ取れますよ。
慣れるまでは3分でも良いので、こまめに続けましょう。