捨てちゃダメ!根っこを使った超お手軽「葉ねぎ」の栽培方法2つ

捨てちゃダメ!根っこを使った超お手軽「葉ねぎ」の栽培方法2つ

スーパーで買って来た万能ねぎ。根っこに近い部分は切り取ってそのまま捨てていませんか?その根を水に挿したりプランターに植えておけば、どんどん伸びてまた切って料理に使うことができるようになるんですよ。

関西では当たり前に見られる風景ですが、関東などほかの地域ではあまり見かけない「ねぎを育てる」というこの習慣。家庭菜園初心者でも簡単に栽培でき、ねぎを買ってきたけど使い切れないまま萎びてしまう悲劇からも解放されます。

育て方によっては特別な道具や材料を用意する必要もないので、試しにはじめてみませんか?

葉ねぎ(万能ねぎ)とは?

万能ねぎとは、葉ねぎ(青ねぎ)の葉鞘径が約5mmまでしか育っていない、まだ若い段階で収穫したもので、「小ねぎ」「細ねぎ」とも呼ばれているものです。よく混同されがちですが、アサツキとは別物です。

「若い段階で収穫したもの」とは言っても、所謂「間引き菜」とは違い、最初から万能ねぎとしてビニルハウスなどで栽培され、福岡県の「博多万能ねぎ」、高知県の「やっこねぎ」、宮城県の「仙台小ねぎ」など、日本各地でブランド化も進められています。

薬味として活躍する万能ねぎは、ただ味や香りが良いだけでなく、カロチンが豊富で、カルシウムやカリウム、ビタミン類なども含まれています。

「ねぎ」と名のつくものは、葉ねぎ(万能ねぎ)のように緑色の多いものと、根深ネギ(長ねぎ)のように白色の多いものに分けられますが、ねぎの白い部分は日が当たらないように土を寄せて作るため、葉ねぎの方が栽培に手間がかかりません。葉ねぎを若取りする万能ねぎなら、さらに栽培が簡単で一般家庭でも手軽に実践できるというわけです。

捨てちゃダメ!根っこを使った超お手軽「葉ねぎ」の栽培方法2つ

葉ねぎの栽培方法〜水栽培〜

葉ねぎの栽培方法には、水耕栽培と土栽培の2パターンがあります。まず、より手軽な水耕栽培の方法をご紹介しましょう。

用意するもの

・小さめのコップや上部をカットしたペットボトル

葉ねぎの水耕栽培のやり方

1.スーパーなどで購入した葉ねぎを根元3cm残してカットします。

このとき、葉ねぎをまとめている輪ゴムは根側に残しておくと、あとあと便利です。
葉の部分は、普段通り料理に使ってください。

2.コップやカットしたペットボトルにねぎの根が隠れる程度の水を入れ、ねぎの根元を挿します。

葉の部分が水に浸かるとそこから腐ってしまうので、ねぎが倒れて水に浸かってしまわないようにしましょう。輪ゴムで軽くまとめておくと良いです。

3.倒れる心配のない水平な場所に置き、夏場は毎日、冬場は数日に一度水を変えて、水が濁らないように気をつけてください。

日光に当たらなくても成長しますが、日当りの良い場所に置いた方がよく成長します。

水だけで育てていると、何度も収穫を繰り返すうちにねぎが細くなっていきます。長く収穫を続けたい場合は、市販の液肥を利用すると良いでしょう。

育てるのはねぎが細くなるまで(または1回収穫するまで)と割り切って、次に葉ねぎを購入してくるまでの繋として利用するという手もあります。

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葉ねぎの栽培方法〜土栽培〜

次に、より本格的に育ててみたいという方向けに、土栽培のやり方をご紹介します。「本格的」とはいえ、サイズが小さいのでマンションのベランダでも十分育てることができます。

用意するもの(畑がない場合)

・プランター(ねぎを1本ずつ育てられるサイズがあれば、100均のものでも十分です)
・鉢底石
・培養土

葉ねぎの土栽培のやり方

1.スーパーなどで購入した葉ねぎを根元3cm残してカットし、コップなどに挿して根元を数時間水に浸けておきます。

水に浸けている間は輪ゴムで軽くまとめておくと便利ですが、土に植える際には外しておきましょう。

葉の部分は料理に使用してください。

2.プランターに鉢底石と培養土を入れ、栽培環境を用意します。

3.土に葉ねぎ1本が入る程度の大きさ、土から葉ねぎの頭が出る程度の深さの穴を指で開け、葉ねぎを植える。

4.葉ねぎが倒れないように土を寄せたら水をたっぷりと与えます。

5.日当りの良い場所にプランターを置いておきます。

あとは、土の表面が乾いていたらたっぷり水を与えるようにしてください。定期的に肥料も与えればより元気に育ちます。

ねぎは害虫被害に遭いにくい植物なのですが、日当りの悪い場所ではナメクジ被害に遭うことが多いので、日当りの悪い場所や日照時間の少ない場所で育てる場合は、ナメクジ駆除剤を使用すると安心です。

捨てちゃダメ!根っこを使った超お手軽「葉ねぎ」の栽培方法2つ

葉ねぎからはじめる家庭菜園

葉ねぎは栽培に手間がかからず、簡単なので家庭菜園デビューにもうってつけです。必要なときにハサミで切って使用することができるので、冷蔵庫に葉ねぎがなくて困ってしまったり、逆に余らせて萎びてしまうといったこともなくなりますよ。

水耕栽培なら台所でも育てることができ、細いねぎしか育たなくなったらそのままポイッと捨てられる手軽さが魅力。一方、土栽培の場合は上手く育てば葉ねぎを買う必要がなくなるので非常に経済的です。

お子様のいるご家庭なら、お子様に小さいながらも「自分で作って自分で食べる」という経験をさせてあげることもできますよ。

ご家庭の環境や好みに合った栽培方法で試してみて下さいね。

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