採れたてをサラダに!年2回収穫可能な「ルッコラ」の育て方

採れたてをサラダに!年2回収穫可能な「ルッコラ」の育て方

家庭菜園で簡単に育てられることからも人気のあるルッコラ。アブラナ科の野菜で、サラダによく使われます。爽やかな香りとぴりっとした辛味で、付け合わせや香味野菜としてもおなじみです。

育てやすいと言われるルッコラですが、どのような栽培方法で育てられるのでしょうか。栽培する際に気をつけたいポイントなどについてもご紹介していきますね。

ルッコラってどんな野菜?

ルッコラは地中海沿岸が原産のアブラナ科の野菜です。同じアブラナ科には大根やキャベツがありますが、辛味はラディッシュに近く、爽やかな香りは菜の花に近い野菜です。また、同じハーブの仲間であるクレソンも育てやすい野菜として知られています。

ルッコラはイタリア名で、園芸では英名の「ロケット」と呼ばれています。ゴマに似た香りがあり、またその辛味が食欲増進になる野菜です。生で葉を食べることが多く、サラダに混ぜたりしますが、加熱すると辛味が消えるのでおひたしや炒め物などにも使われます。

ルッコラは緑黄色野菜のため、老化防止効果のあるβカロテンが豊富なほか、ビタミンCやビタミンEなど美肌に効果がある栄養素を多く含んでおり、さらにカルシウムやカリウムなどのミネラルも豊富なのです。また、その辛味成分アリルイソチオシアネートには、がんの予防効果や抗菌作用があるとされています。

採れたてをサラダに!年2回収穫可能な「ルッコラ」の育て方

ルッコラが育てやすい野菜なのはなぜ?

ルッコラは植え付けをしてから、1ヶ月ほどで食べることができます。またプランターでも栽培ができ、葉を取りながら育てることで長く楽しめることからも人気があります。

苗も販売されていますが、種からの栽培も簡単で、土や道具など特別なものを用意しなくてもベランダなどで簡単に始められ、管理が簡単であることも人気の理由の一つです。

準備から植え付けまでの流れ

栽培用のルッコラにはいくつかの種類がありますが、育てやすい品種は「ロケット」や「オデッセイ」です。

またルッコラは栽培種であるルッコラ・コルティヴァータと野生種のルッコラ・セルヴァティカ、またセルバチコと呼ばれるものがあります。栽培種のルッコラは丸みを帯びた葉で、セルバチコはぎざぎざの葉をしているのが特徴でしょう。セルバチコはイタリアではおなじみのルッコラですが、風味が強いため日本ではコルティヴァータが多く使われています。セルバチコも苗や種が販売されていますので、購入する際にはよく確認するようにしましょう。

植え付け

ルッコラの栽培は、苗か種を購入し、プランターと土を用意します。土はハーブ用の土もありますが、普通の培養土でも問題はありません。植え付けの時期は年2回、春植えか秋植えができます。春の場合は3月から7月、秋は9月から11月頃となります。初心者の場合は、害虫の被害が少ない秋植えがおすすめです。

種で植える際には、種が小さく水に流されてしまうので、植え付けの2週間前にプランターに土を入れておきます。プランターで育てる場合は、水はけをよくするために赤玉土を多めに混ぜるか、川砂を混ぜるといいでしょう。植える前に水をしっかり与えておきます。

種まき

種は深さ5mmほどの溝を作り、重ならないよう間隔をあけて撒きます。溝の間も10cmほど広くあけ、種を蒔いたら薄く土をかぶせます。植えてから7日から10日ほどで発芽します。芽が出るまでは、土が乾いたときに水を与える程度にし、やり過ぎないようにします。

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植え付け後から収穫までの管理

植え付けた後は、土の表面が乾いたら水やりをします。発芽した後、土が乾きすぎると葉が苦くなり、香りや風味が落ちてしまいます。ただし水をやりすぎると葉が倒れたりしますので、丁寧に与えるようにしましょう。肥料は週に1日程度、液体肥料を与えます。植え付けから1ヶ月ほどで収穫ができるので、収穫の際のタイミングで肥料を与えると収穫期間が延びます。

間引きについて

ルッコラは発芽した後2回程度間引きを行います。
1回目は発芽がそろった頃、双葉が開いた頃に行います。形の悪いものや育成の良くないものを間引き、間隔を3cmから4cmほどにします。
2回目は、葉が4、5枚になったら行います。株の間が4cmから5cmになるように間引きます。

葉が重なると成長が阻害されるので、様子を見ながら間引いていくようにします。間引いたものももちろん利用できます。ルッコラは多湿に弱く、また梅雨時期にはアブラムシなど害虫が多く発生するので注意が必要です。少なければ手で取るようにしましょう。

収穫した後の保存方法は?

摘み取った葉はすぐに食べるのがおすすめですが、たくさんできてしまった場合には、湿らせたキッチンペーパーに包んで保存するか、かために茹でて冷凍保存しましょう。

間引きしたルッコラは、根をつけたまま保存すれば少し長めに保存できますが、時間がたつと風味や香りがなくなってしまうので、できれば新鮮なうちに料理に使うようにしたいですね。

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ルッコラを食べよう!おすすめのレシピ

サラダ以外にも様々な食べ方ができるルッコラ。たくさんできたときには、ぜひお試しください。

○ルッコラソース
ルッコラと白ごま、ニンニクとオリーブオイルをミキサーにかけます。固さはオリーブオイルで調節し、塩で味を調えます。パンに塗ったりディップにして野菜につけるなどして食べます。

○ルッコラのごまあえ
茹でたルッコラにすりごまと醤油、砂糖をあえます。辛味が加熱でなくなるのであっさりと食べられます。

上手に育てれば長く楽しめるルッコラ、ぜひ食卓で活躍させてみてくださいね。

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