夏が近づくにつれて、最近は気温もだんだんと上がってきました。何をするにも億劫になりがちなこの時期ですが、暑さに負けじと茎をピンと伸ばして日光浴をしている草花を目にすると、自然と心が癒されますね。
今回はそんな数多くある草花の中から、夏場である８月に植えると良い種類のものをいくつかご紹介したいと思います。
千日紅
千日紅はゴンフレナ属のお花の一種で、主に熱帯地方の各所に生息している耐暑性の強いお花です。鉢に植えて育てることはもちろん、乾燥にも強いのでドライフラワーとして使用されることも多いです。
花弁の色は赤や白に加えてピンクなどがあり、５月から11月までと開花時期も長めなので、初心者の方にもオススメです。5月から8月の間が植え付けや植え替えに適しているとされています。
リコリス
秋季の頃に群生して咲く傾向がみられるリコリスは、彼岸花の仲間としても広く知られています。日本ではあまり良いイメージを持たれていなかったものの、最近は価値観が見直され、需要が高まってきているようです。
開花時期は7月から10月までの間の約一週間程度と短いですが、赤や黄色、青や紫など、様々な色の花を咲かせます。植え付けは6月から10月の間に行うことをオススメします。
ケイトウ
ヒユ科の一年生植物に属するケイトウは、熱帯アジアを原産地とする耐暑性の強い花で、夏から秋にかけて稲穂のような特徴的な形の花穂を広げます。鶏のとさかにも形状が似ているとされ、これがケイトウの名前の由来とされています。
赤やオレンジや黄色などの色の花穂は、主に7月から11月の間に開きます。種まきと植え付けは、共に4月から8月の間が適しています。
コスモス
コスモスは熱帯アメリカやメキシコなどに分布する、キク科の一年草の植物です。アキザクラと呼ばれることもあります。日当たりがよく通気性も優れていれば、場所を選ばずどこででも育つという丈夫さが特徴です。
花の色は様々で、よく見かけるものを例に挙げると赤や白、ピンクやオレンジなどがあります。開花期は6月から11月と長く、種まきや植え付けの適正時期は4月から9月の間とされています。
カランコエ
多肉植物の仲間であるカランコエは、ベンケイソウ科の一属で、リュウキュウベンケイとも呼ばれます。アフリカや中東、アジアなどを原産地とし、耐暑性が高く丈夫なので初心者の方にもオススメの植物ともいえます。
開花期は11月から6月頃と長く、また、色も赤や黄緑やオレンジなどと複数あるので楽しめるでしょう。植え付けや植え替えは4月から9月の間に行うと良いでしょう。
アロエ
アロエはススキノキ科に属する植物で、代表的なものとして薬用として需要の高いキダチアロエや食用として有名なアロエ・ベラなどが存在します。主にマダガスカル諸島を含むアフリカ大陸などに広く分布する植物でもあります。
赤やオレンジ、黄色など、主に暖色系の彩りの花を咲かせます。開花期は主に12月から2月とされているものの不定期に開花する場合もあり、また、植え付けは3月から9月の間が適正とされています。
ユーフォルビア
ユーフォルビア属の植物は約2000種類もの数が存在していますが、ここでは多肉植物に分類されるものをご紹介します。耐暑性に優れており、乾燥した土地でも丈夫に育つことが特徴であり長所ともいえます。
茎の形は柱や球体など様々あり、いずれもピンクや白色の他、黄緑などの色の小さな花を咲かせます。開花期は種類によるものの1月から12月までとほぼ一年中で、植え付けは3月から9月の間が適しています。
アンスリウム
アンスリウムは熱帯アメリカから西インド諸島に分布する多年草の植物です。耐寒性は弱いですが、開花期が5月から10月と長いので、長期に渡って楽しめることから観葉植物として愛されている花です。
仏炎苞という大型の葉が花びらのように色づくことがこの植物の特徴の一つで、赤色の他にもピンク色や紫色に色づくものなど、種類によって異なってきます。植え付け期は5月から8月の間が適正とされています。
アデニウム
アフリカ各地を主な原産国として分布しているアデニウムは、大きく肥大する幹や根が特徴的な熱帯植物です。その形状から盆栽として仕立てられることも多く、また、耐寒性が弱い反面、耐暑性があります。
花弁の色は赤やピンクの他、紫や黄色などと様々です。開花時期は4月から9月の頃とされ、植え付けに向いている時期はほぼ同時期の4月から8月の間とされています。
デュランタ
デュランタは、アメリカ、フロリダ地方、ブラジルなどの熱帯地方が原産地とされている熱帯植物の仲間です。房状に垂れて咲く紫系統の色や白色の小さな花が特徴的で、人気の理由の一つでもあり、観葉植物として愛され続けている花の一種です。
開花時期は長めで、主に6月から10月とされており、植え付け時期は4月から8月の間が適しているので、植える場合はこの頃がオススメです。
可愛い草花でお庭を飾って、夏を乗り切ろう
真夏の頃はどうしても日差しが強い時間が長く続く日が多いので、植物の管理方法は悩みどころの一つでもありますね。様々な種類の草花が数多く存在しているので、植え付けの際はどんな花を選べばよいのかどうしても迷いがちですが、耐暑性の強い丈夫なものや、開花時期の長いものなど、いずれも栽培環境に合わせてしっかりと調べてから植えるようにすることをオススメします。
