メディカルアロマセラピーという言葉を聞いたことがありますか?まだまだ聞いたことがない方の方が多いかもしれません。近年、医療現場でもアロマセラピーが導入されています。アロマは美容と健康に良いということは知っていても、まさか医療現場でも使われているなんて意外ですよね。
メディカルアロマセラピーがどういうものなのか、また、実際にこれを応用している現場や主な効果などをご紹介いたします。メディカルアロマセラピーにはメディカルアロマセラピストという資格が必要です。その資格についても詳しくご紹介いたします。
「メディカルアロマセラピー」とは?
メディカルアロマセラピーというのは、エッセンシャルオイルを使って病気になる手前の体の不調をケアするもので、病気の予防が目的になります。導入の仕方は病院により違いがあります。
フランスでは医療の現場ですでに取り入れられており、日本国内でも、精神疾患の患者を受け入れている病院などで積極的に導入が進められています。アロマは、認知症やうつ病などに効果があるとされているので、これらのケアや緩和にもとりいれられています。
現在、日本国内では、アロマはリラクゼーション目的として利用されることが多いのですが、メディカルアロマセラピーはそれとは違います。主に、直接オイルを体内に取り込みケアしていくので、リラクゼーションの場合と比較すると、効果にも差があります。
メディカルアロマセラピーは、女性の間で注目されており、メディカルアロマセラピストという資格取得を目指している女性も増えてきています。
主な効果と応用されている現場
アロマの主な効果はリラクゼーションですが、メディカルアロマセラピーにおいての効果としては、次のようなものがあります。
・認知症やうつ病などの症状の緩和
・月経前症候群や更年期障害などの改善
・鼻炎症状を緩和させる
・緊張を緩和させる
・肩コリなどによる血行不良を緩和させる
・アトピー症状の改善
メディカルアロマセラピーを導入している病院は少なく、まだまだこれからという注目の治療法で、需要も増えていくと予想されています。
実際に応用されている現場としては、精神科・診療内科・婦人科・産科・耳鼻科・整形外科・皮膚科・歯科・眼科などがあげられます。
「メディカルアロマセラピスト」という資格がある!
メディカルアロマセラピーにはメディカルアロマセラピストという資格が必要になります。主に医療の現場において、オイルを使って病気の症状のケアをするというお仕事になります。その他にも、サロンでアロマを用いたマッサージなどをしたり、施術の指導をすることもできます。
資格をとれば、メディカルアロマセラピーが導入されている現場でのお仕事が可能になります。先にも書きましたが、精神科や心療内科をはじめ、婦人科や整形外科、皮膚科など、様々な所でお仕事をすることができます。また、リラクゼーションサロンやアロマテラピーサロンなどでのお仕事もあります。医療現場ではまだ数は少ないかもしれませんが、これからどんどん重要が高まることから、この資格は有望だといえます。
メディカルアロマセラピストという資格は認定資格や国際資格など、いくつかの種類があり、取得方法などにも違いがあります。
1.メディカルアロマセラピスト
日本アロマセラピー総合医学協会認定の資格です。指定されている学校で半年間の講義と実習を最後まで受けることで、資格を取得することができます。
2.認定2級メディカルアロマセラピスト
日本メディカルアロマセラピー協会認定資格です。認定2級と認定1級があります。提携スクールでの受講又は通信教育での受講もできます。全ての課程が終了したら、認定試験を受けなければいけません。この認定試験を受けるだけでも、2級は50000円、1級は80000円必要になりますのでかなりコストがかかります。1級の受験資格は、2級取得した方になります。
3.IFPA国際アロマセラピスト
その名の通り国際資格になります。IFPA=国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟認定の資格で、認定校でしか取得できない物になっています。医療系の病理学やビジネス、関連法規、ボランティアなどの授業もあります。
イギリス式のアロマテラピーの実習もあります。受講期間は最大2年になります。費用は100万円前後となっていますので、専門学校の1年間の学費とさほど大差はない程になります。
どんな方法をとるかは自分で決めることですが、本格的にしっかりと学びたいなら、国際資格を取得するのがおすすめになります。
メディカルアロマセラピストの今後は?
日本ではまだまだ発展途上であるメディカルアロマセラピー。保険適用外ということもあり費用もかかるので、なかなか浸透していきません。資格を取得しても、実際医療現場での需要はまだまだ少ないのが現状です。
資格を生かす仕事をしたいなら、リラクゼーションサロンやアロマセラピーサロンなどで働くという道になります。年収もまだまだ低いので、今すぐにこの資格をメインとしてやっていくというのは少し難しいかもしれません。趣味や、今後需要が高まるかもしれないのでとっておこうというレベルで考えて始められる方がいいでしょう。