普段はなかなかお父さんに伝えられない感謝の気持ち。それを伝える「父の日」。でも、母の日と比べると、プレゼント選びの難易度が高くてなかなか決まらないという人もいると思います。でも、「母の日であればカーネーションで決まりだけど、お父さんはお花を贈っても喜ばないんじゃないか」と思っているならもったいない!
実は、お花のプレゼントは父の日にもピッタリなんです。お父さんが喜ぶおすすめのお花やおすすめの色、お花選びに迷ったときの解決法をお教えします。
「父の日」とは?
「母の日は覚えているけど、父の日はいつだったかよく覚えてない」なんていうことはありませんか?5月の第2日曜日の母の日に対し、父の日は6月の第3日曜日。月と週数を1つずつ足せば良いんですね。
父の日の始まりは、1910年のアメリカ・ワシントン州です。母を亡くし父に育てられたソノラ・スマート・ドッドが、自分達兄弟が成人するまで男手一つで育ててくれた亡き父に感謝するための祝典を開き墓前に白いバラを手向けるとともに、「母の日と同様に父の日もあるべきだ」と牧師協会に嘆願したのです。
その後、ドッド婦人の考えに賛同する人たちにより徐々に「父の日」が認知されていき、1966年にリンドン・ジョンソン大統領が大統領告示を発し、6月の第3日曜日が「父の日」として制定され、1972年には正式に記念日として制定されました。
日本には1955年頃に「父の日」の風習が輸入され、現在では「日本ファーザーズ・デイ委員会」が中心となって毎年の父の日を盛り上げています。
実は、父の日は国によっては別の日が父の日として設定されています。最も多いのが6月の第3日曜日ですが、次いでイタリアやスペイン、ポルトガルなどで設定されている3月19日。ほかにも1月から12月まで、国によって様々な日付が「父の日」とされています。
父の日のイメージカラーは「黄色」
父の日のイメージカラーは幸福の象徴である「黄色」です。古くからイギリスでは「黄色は身を守る色」とされていて、これがアメリカに渡った後、戦場に向かう愛する人が無事に帰還することを願って黄色いリボンを贈る風習となり、やがて世界へと広がっていきました。
日本では、日本ファーザーズ・デイ委員会が「父の日黄色いリボンキャンペーン」や「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」など様々なイベントを開催しています。土田晃之さんやつるの剛さん、中村勘九郎さんなども受賞されたことがあるので、TVなどで見たことがあるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
父の日のプレゼントにオススメの花
では、父の日におすすめの花を3つご紹介します。
1.バラ
父の日に贈る花として、もっともメジャーなのがドッド婦人が父を思って手向けたものと同じバラです。バラなら花束はもちろん、一輪だけでも華がありますし、花に詳しくない男性でも知っていますよね。
色としては、父の日のイメージカラーである黄色はもちろん、「愛情」という花言葉のある赤や「心からの尊敬」の白も人気です。ただ、黄色には「嫉妬」や「別れ」といった花言葉があったり、白は亡くなった父に贈る花とされていることもあるので、もし花言葉や風習に詳しいお父さんの場合は避けた方が無難かもしれません。
バラは形も色も多様ですので、花言葉など気にせず一番似合うと思うものを選んでも良いですね。
2.ひまわり
ひまわりは、バラに続く父の日の人気ナンバー2の花です。
色も父の日のイメージカラーである黄色ですし、元気いっぱいで明るいイメージや太陽を連想させる花がお父さんのイメージが重なるという人が多いのだとか。「愛慕」や「敬慕」といった 花言葉もあり、贈るにせよ貰うにせよバラのように高級感があり過ぎる花ではちょっと抵抗を感じてしまうという人でも気軽に贈りやすい身近さも支持されています。
3.観葉植物
厳密には「花」ではないのですが、長く楽しむことができる観葉植物も人気です。最近では土を使わないハイドロカルチャーや、空気中の水分で育つエアプランツなど、場所を取らずなかなか植物に手をかけられないお父さんでも育てられる植物も多く、父の日のプレゼントとしても人気が高まっています。
お花選びに迷ったら
どうしても父の日に贈る花が思いつかない……。そんなときは、花屋の店員さんに相談してみましょう。「父の日のプレゼントとして」ということを予算と一緒に伝えれば、ブーケや花束を作ってくれますよ。
全て店員さんにお任せするのではなく、メインになる花や全体的なカラーを指定することで花束作りに参加すれば、お父さんへの気持ちをもっと詰め込むことができるのではないでしょうか。
観葉植物を選ぶ場合でも、想定される栽培環境(屋内の温度や日照時間など)を伝えれば、その環境で育てやすいものを提案してもらえます。
母の日と比べるとちょっと影が薄く忘れられてしまいがちな父の日ですが、毎日家族のために一生懸命働いてくれているお父さんに感謝の気持ちを伝える絶好のチャンスです。日頃の感謝を込めて、あなたもお花を送ってはみてはいかがでしょうか。