自分で育てた野菜を採れたてで頂く家庭菜園は憧れですよね。しかし、現在はマンションなど集合住宅で暮らしている人も多く、畑は無理と諦めている方も多いのではないでしょうか。
そんな方にもお勧めなのがプランターで育てることができるミニトマトです。プランター一つで育てることが出来るため、ベランダなどでも育てることが可能です。それに、採れたてのトマトの味は格別ですよ。
今日はプランターで育てる、ミニトマトの育て方についてご紹介します。
ミニトマトとは?
ミニトマトは別名「プチトマト」とも呼ばれています。トマトからの品種改良で作られました。直径2〜3センチメートルほどの小さな果実で、皮は硬めですが糖度が高く甘いのが特徴です。
現在では品種改良が進み、赤色の他、黄色、オレンジ色、緑、紫など様々な色のミニトマトがあります。
ミニトマトを育てる前の準備
ミニトマトを育てるためには以下のものを準備しましょう。
・プランター(直径、深さ共に30センチ以上のもの)
・プランターの底に敷くネット
・底石
・野菜用培養土
・トマト専用の肥料
・支柱(180センチくらい)
・支柱と茎を結ぶ紐
・スコップ
・ジョウロ
ミニトマトの苗の選び方
ミニトマトを育てる際には苗から育てる方法がお勧めです。苗を選ぶ際には以下のことに注意して選びましょう。
・葉の色が深い緑色をしている
・病害虫の被害がない(葉の裏に異変がないかチェック)
・茎がまっすぐ伸びていて太い
・双葉がついている
・蕾や花がついている
・根がしっかりしている
また、プチトマトには様々な品種が販売されていますが、一般的に珍しい品種は栽培が難しい傾向がありますので、初心者の方は珍しい品種は避けた方が無難です。
収穫までの育て方
ではいよいよ収穫までの5ステップをみていきましょう。
植え付け
まずは買ってきた苗をプランターに植え付けましょう。プランターの底にネットと底石を敷き、野菜用培養土を入れ苗を植え付けます。このときポイントとなるのが苗の花の向きです。トマトの花は同じ方向に向いてつきますので、通路側に花が向くように植えましょう。
支柱立て
植え付けて苗がしっかりしてきたら支柱を立ててあげましょう。目安としては植え付けから2〜3週間程度経った頃が良いでしょう。
株元から1〜2センチ程度離れたところに180センチほどの支柱を立てます。茎と支柱を何か所か紐で結び安定させてあげます。このとき、茎を傷つけないよう優しく結んであげましょう。結ぶ紐は麻紐でもビニールテープでも構いません。
わき芽かき
ミニトマトは成長と共にわき芽がどんどん成長していきます。わき芽を放っておくと成長して花が咲き実をつけてしまうため、養分が分散されてしまい、全体的に実が大きく育たなくなってしまいます。わき芽に気づいたら早めに摘み取るようにしましょう。
また、わき芽を摘み取り主枝だけを残すことは、日当たりが良くなることによって成長に必要な養分が十分に作られたり、風通しが良くなることによって病害虫の発生を防ぐ効果もあります。
水やりと肥料
水やりは植え付け時にはたっぷり与えますが、苗が定着した後は、少し乾燥気味に管理したほうが美味しいミニトマトを育てることが出来ます。プランターの土の表面が乾いたら水をあげるようにしましょう。
そして、水やりは朝の涼しい時間帯に行いましょう。気温が高い時間帯に水やりをすると、プランター内で水の温度が高くなり根を痛めてしまいます。
肥料は最初の実が膨らんできたら与えるようにします。目安は2〜3週間に1回程度ですが、購入する肥料によって異なりますので、肥料の説明書きに従うようにしてください。また、肥料を与え過ぎても美味しいミニトマトになりませんので注意してくださいね。
摘心
ミニトマトが成長し、支柱の高さいっぱいまで成長したら摘心をして成長を止めてあげます。摘心とは一番新しい上の葉っぱを茎ごと摘んでしまうことです。摘心をすることによって、栄養を確実に実に届け、美味しいミニトマトに成長させることが出来ます。
ミニトマトが4段目まで成長したら、新しい葉っぱ2〜3枚を付けて主枝を摘み取りましょう。
収穫の際の注意点
ミニトマトは花が咲いてから1か月程度で収穫時期を迎えます。へたの近くまで真っ赤に色づいたら収穫しましょう。ミニトマトの収穫は房ごとではなく、一粒一粒ハサミを使って収穫します。
雨にミニトマトの実が当たると割れてしまうことがありますので、天気予報をチェックしながら、雨が降りそうであれば早めに収穫してしまうなど収穫時期を調整してあげましょう。
また、実がついてくると鳥に狙われてしまう場合もあります。その場合にはホームセンターなどで鳥よけの防護ネットが販売されていますので、保護してあげると良いでしょう。
まとめ
プチトマトは一般的な品種であれば初心者でも育てやすい植物ですので、ベランダ菜園を始めてみようという方にはお勧めの野菜です。上手に育てるポイントは、水や肥料をあげすぎないことと、わき芽かきや摘心を行ない、実に養分を行き渡らせるようにすることです。
野菜は収穫したら時間と共に美味しさも栄養も減少してきます。ベランダで先ほどまで育っていたミニトマトを収穫して、栄養たっぷりのミニトマトを食べられることは家庭菜園ならではの楽しみですし、自分で育てた食べ物を食べるということは子供の食育にもお勧めですよ。