見た目がちょっとカイワレ大根と似ているブロッコリースプラウト。とても栄養価が高く、お料理に幅広く使えるということで人気があります。しかもスーパーなどで購入するだけではなく、家庭で簡単に栽培することができるということもあり、より注目を集めています。自分で栽培すると食費の節約にもなりますね。そこで今回は栄養満点のブロッコリースプラウトを家庭でらくらく栽培する方法をご紹介したいと思います。
ブロッコリースプラウトとは
ブロッコリースプラウトは、以前は珍しい商品を揃えているような大型のスーパーでしか取り扱いがありませんでした。しかし最近では一般的なスーパーでもよく目にするようになりました。
カイワレ大根のような見た目ですが、カイワレ大根ではありません。
ブロッコリースプラウトとはブロッコリーの新芽のことです。味に特徴はなく、比較的近いのがもやし。若干ですが、甘みや苦みもあるので、薬味として使われる場合もあるようです。
炒め物やスープ、サラダ、スムージーなど幅広い料理で活躍する万能野菜です。
ブロッコリースプラウトの健康効果
1997年にアメリカのがん予防医学の研究によって、ブロッコリースプラウトの健康効果が発表されました。
その秘密は「スルフォラファン」という成分にあります。これは「第7の栄養素」と呼ばれ、私たちの健康維持にとって大切な成分です。
スルフォラファンには「解毒作用」「肝機能改善」「抗酸化作用」「花粉症抑制」といった効果があります。ブロッコリーにもスルフォラファンが含まれているのですが、配合量にはかなり生じます。
特に期待したい効果は、発がん物質を無毒化して体外へ排出させる効果です。
また、スルフォラファン以外にも、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどもが富に含まれているのも特徴でしょう。
ブロッコリースプラウトに含まれる栄養は熱に弱いので、栄養をしっかり取り入れたいなら生で食べるのがおすすめです。
ブロッコリースプラウトの栽培に必要なもの
家庭で栽培するときに準備したいものをご紹介していきます。
・ブロッコリースプラウトの種
・大きめのタッパー
・一回り小さい水切りタッパー(ざるのようになっているもの)
・コットン
この4つが揃えば、すぐにブロッコリースプラウト栽培が始められます。
種はホームセンター、ネットなどで100円から200円程度で購入できます。1袋でだいたい3~4回収穫ができるので、スーパーでブロッコリースプラウトを購入するよりもかなりの節約効果が期待できますね。
種以外はすべて100円均一ショップで購入できるので、コストをかけずに栽培することができるためおすすめです。ホームセンターや園芸用品店に売られている水栽培キットを使うのもおすすめ。
種まきのやり方
道具が一通り揃ったら、種まきを始めましょう。
1.種を2時間ほど水に浸ける
2.タッパーに一回り小さい水切りタッパーを入れる
3.コットンを敷く
4.種を入れる
5.水を種が浸るか浸らないかギリギリのところまで入れる
種まきの方法はたったこれだけです。種が一か所に重ならないようにまんべんなく広げるのがポイントです。そしてタッパーに入れる水の量ですが、多すぎて種が水に浸かってしまうと育ちませんので気を付けてください。
収穫までの管理
ブロッコリースプラウトを上手に育てるコツは、清潔に管理することです。きちんと管理しないとカビが生える恐れがあります。
種をまいたら1日に2回水を替えましょう。
水を替えるときには、水切りタッパーを持ち上げて交換するだけなのでとても簡単です。収穫できるまで1日に2回の水替えを続けます。水替えに使用する水は、水道水で十分。ミネラルウォーターなら、軟水を選ぶとよいでしょう。
タッパーを置く位置は、日光が当たりにくい場所を選びましょう。どうしても日光が当たってしまうなら段ボールなどを被せて暗くします。
種をまいて4日ほどすると、黒かった種が発芽して白っぽくなります。6日目にはしっかり目が伸びてきます。
ブロッコリースプラウトが5~10cmほどの長さに伸びてきたら、日に当てます。日に当てると葉が緑色になってきます。スーパーでよく見かけるほどの長さに成長したら(1週間~10日ほど)食べましょう。
日に当てるときには直射日光を避け、レースのカーテン越しに日を当てましょう。ハサミでカットすると栄養素がそこから逃げるので、根っこも一緒に食べます。コットンや豆柄を丁寧に外しきれいに洗いましょう。
水をきちんと交換し、衛生面さえ気を付ければ勝手にぐんぐん育ちます。
キッチンで簡単にできる野菜栽培は節約効果も高くおすすめです。簡単なので初心者の方でも水の入れ替えにさえ気を付けていれば失敗することはそうありません。自分で育てた野菜を新鮮なうちにいただくのはやはり最高の贅沢ではないでしょうか。
ぜひチャレンジしてみてください。