まるで生花みたいな状態で長期間保存できるとして人気の高いプリザーブドフラワー。プレゼントとして大切な方に贈ったことがある方もいらっしゃるでしょう。購入すると結構いいお値段のプリザーブドフラワーは、自分で作ることもできます。自分で作った方が好きな花を使えたり、アレンジもできるので実はおすすめ。一見難しそうですが実際にやってみると決してそんなことはありません。そこで今回はプリザーブドフラワーの作り方についてご紹介いたします。
「プリザーブドフラワー」とは?
プリザーブドフラワーとは生花と変わらない見た目を長期間保てるもので、プレゼントとしても人気があります。プレゼント以外でも玄関などにインテリアとして飾って楽しんだりもできます。
プリザーブドは英語で「保存された」という意味で、海外では5~10年ほど保存ができるとされています。しかし日本は残念ながら湿気が多いので長く保存するためには一工夫必要です。
見た目は生花のようですが、水やりしなくても枯れません。香りはありませんが、染料を使って作るので、生花ではないカラー付けも可能です。
プリザーブドフラワーを作る前の準備
プリザーブドフラワーを作る前の準備をしっかりすることが失敗しないコツです。まずは必要な道具からご紹介していきます。
必要なもの
脱水・脱色液(A液)
生花の脱水・脱色を目的とした専用の溶液で、A液として販売されています。
着色液(B液)
脱水・脱色後、好きな色を着色することを目的とした専用の溶液で、B液として販売されています。
密閉容器
溶液を入れて生花をつけるための容器として必要になります。100円ショップにあるタッパーなどで十分です。蓋は透明なものを選びましょう。
生花
好きな生花を選びましょう。生花は肉厚でハリがあり、花弁やガクに傷がついていないものを選んでください。
薄手の手袋
溶液を使用するときに手が汚れないように、また溶液の刺激から守るために必要です。ゴム製のものかビニール手袋を用意しましょう。
ビニールシート
床が汚れないようにあらかじめビニールシートを敷いておきましょう。
アレンジに必要なもの
ワイヤー
ワイヤーにはいろいろな太さがありますが、プリザーブドフラワーが初めてという方におすすめなのが裸ワイヤーです。太さは#26を選びましょう。
木工用ボンド
初めての方はどうしてもボンドの付け直しが多くなります。木工用ボンドは出したときには白い色をしていますが、乾くと透明になるので目立ちません。
ピンセット
ピンセットは掴む部分に筋の入った筋入りピンセットが細かい作業もやりやすくおすすめです。筋入りピンセットは100円ショップでも取り扱いがあります。
はさみ
普通のクラフトはさみでも大丈夫ですが、刃の根元にワイヤーを切るためのワイヤー切りがついている方が便利です。刃先は細いものの方が細かい作業もやりやすくおすすめです。
フローラルテープ
カラーバリエーションが豊富なフローラルテープは、いろいろなカラーを揃えておくと便利です。ひとつだけ用意するなら万能カラーのブラウンを選びましょう。
フローラルフォーム
フローラルフォームとは卓上アレンジするときに便利な道具です。必ずしもなければならないことはありませんが、値段も安いので購入して損はありません。
花器
初心者におすすめなのは小さな花器です。いろいろなタイプがありますが、最初は小さめを選んで、だんだんと慣れてきたら大きなものにすると良いでしょう。
これらが最低限準備しなければならない道具です。何度か作る中であった方が便利だと思うものを足していきましょう。
プリザーブドフラワーの作り方
それでは実際にプリザーブドフラワーの作り方をご説明しましょう。
1.生花の茎をはさみでカットする(2~3cmほど残す)
2.容器の中に脱水・脱色液を花が十分に浸かる量入れる
3.生花を入れる
4.容器を溶液がこぼれないように気をつけながらゆすり、生花から空気をしっかりと抜く
5.蓋をして脱水・脱色が終わるまで置く(数時間)
6.花を取り出したら、着色液に浸ける(数時間)
7.花を入れたら容器をゆすって空気を抜く
8.蓋をして着色できるまで置く
9.着色が終わったら花を取り出し、再度使用済みの脱水・脱色液で洗う(色が抜けるので手早く)
10.ドライヤーで乾かして完成
溶液を使用するので、必ず部屋の換気をしましょう。
作ったものは密閉容器に入れて冷暗所で保存してください。
プリザーブドフラワーを長持ちさせるコツ
せっかく作ったプリザーブドフラワーを長持ちさせるには、高温多湿・直射日光を避けることがポイントになります。
湿気や直射日光は花びらを透明化させるほか、液ダレ、ひび割れ、色あせの原因をつくりだしてしまいます。
プリザーブドフラワーを長持ちさせるために最適なのは、湿度が30~50%、温度は18~25度くらいの環境で保存しましょう。季節問わずにエアコンや除湿器、加湿器を使用して空調を管理することが大切です。
プリザーブドフラワーのそばに乾燥材を置いておくとより長持ちします。