バジルはハーブの一種で、イタリア料理で使われることでお馴染です。トマトソース系のパスタ、モッツレラチーズとトマトソースのマルゲリータピザ、ジェノバソースなどによく使われますね。トマトやニンニクの香りを引き立ててくれます。
そんなバジル、スーパーでも買うことは出来ますが、自宅でも簡単に栽培することが出来るのです。しかも繁殖力が強いので、簡単にたくさんのバジルの葉が摂れますよ!
バジルとはどのような野菜か?
バジルは、英語でバジル(Basil)、イタリアではバジリコと呼ばれます。シソ科メボウキ属のハーブの一種です。本来は多年草ですが、日本では寒くなることから越冬が難しく、一年草の分類になります。
バジルといえばイタリア料理といえるくらい、トマト料理やニンニクの利いた料理と相性がとても良いです。バジルが合うお料理としては、マルゲリータピザ、バジルソース(バジル、塩、オリーブオイル、ニンニクをすり潰したソース)、トマトの煮込み料理、トマトとモッツァレラチーズのサラダ、トマトソースパスタなどに使われます。このバジルソースは鶏肉・白身魚にかけたり、ジェノベーゼパスタとして使ったり、フランスパンにつけても美味しいです。
バジルを栽培してみよう
バジルの栽培はとっても簡単!自宅でもたくさん出来るので栽培してみませんか?
どの位の温度や湿度が良いの?
バジルは寒いと育ちません。温度としては、15度以上で発芽し、育つのに適した温度は20〜25度前後が良いです。栽培する時は日当たりの良い所に置いて、日光に当たるようにしましょう。ただ、猛暑日の直射日光は葉が焼けてしまうこともあります。暑い日は、日陰もしくは半日陰に置いておきます。
乾燥すると育ちが悪く、湿潤した環境が育ちやすいです。
どこで育てられる?
最初からプランターで育てても良いですし、最初はポットで育苗してからプランターに定植しても大丈夫です。8号サイズ以上(1株当たり)の鉢に植えられます。プランターなら3株位植えることが出来ます。
土や肥料はどんなものが良いの?
1.どんな土が適している?
花や野菜が育てられる培養土、ハーブ専用と書かれた培養土などが良く、これらの土は肥料も入っています。
2.肥料はどういうものが良いのか?
ハーブ専用の肥料、有機配合肥料が良いです。ある程度葉が出てきたら追肥します。
種蒔や栽培に適した時期
種から蒔いて育てる場合と、苗を買って育てる場合とあります。
種蒔きは4〜6月が適しています。寒冷地では4月下旬〜6月下旬、温暖地では3月下旬〜6月上旬が良いでしょう。寒い時期は避けます。
種まきから植え付けまでの流れ
用意するもの
1.鉢(1株当たり8号以上)
2.底石
3.鉢底ネット
4.土(花や野菜が育てられる培養土、ハーブ専用と書かれた培養土など)
5.肥料(ハーブ専用の肥料、有機配合肥料など)
6.植え付けまで使うポット
種蒔き
すじ蒔き(指で土をなぞって、筋を入れた所に種を入れ込む)と点蒔き(1か所1か所穴を開けて種を入れ込む)どちらでもOKです。
1カ所あたり5〜6粒で、増えても後で間引くのでそんなに数に神経質になる必要はないでしょう。また、光が届く方が発芽しやすいのであまり深い所に種を蒔かず、土の表面から2〜3mm程度の深さで充分です。その上から土の厚みが出ないように薄く土を被せます。
発芽
発芽するまでお水をしっかりあげます。夏場は乾燥しやすくなるので、欠かさないようにしましょう。発芽するまで約1週間かかります。
植え付けする準備
1.プランターの底にネットを敷き、その上に底石を2〜3cmの厚さになるように敷き詰めます。
2.培養土を入れます。
※ポットで育苗せず、最初からプランターに直播きしても可です。その際、幅65cmのプランターであれば、プランターの端から12.5cm離れた場所に1カ所目、そこから20cm程離して2カ所目、また離して3カ所目の計3カ所位にし、1カ所に3〜5粒蒔きます。
植え付け
葉が4〜5枚程になったら、植え付けます。プランターに複数植えるなら、20cmは離します。
植え付け後から収穫までの管理のやり方
収穫まで
1.お水はしっかりあげること
バジルは乾燥に弱く湿気を好みます。暑い日中に水をあげると、熱くなっている土で中が蒸れてしまい根が傷みますので、涼しい時間帯に水をあげましょう。水が切れるとクッタリしてしまうので、水をあげる時は鉢底から水が出てくる位たっぷりと!
かといって、地面が乾く度にあげていたのでは、逆に根腐れしてしまうこともあります。
2.増えてきたら間引きしましょう
放っておくとドンドン増えていきます。増えたまま混み合った状態になると、日が当たりにくくなり育ちが悪くなるので、株間は20〜30cm空けます。
3.摘心
バジルの株が15cm以上になってきたら、枝先(一番トップの所)を摘み、脇芽はそのままにします。摘んだ枝先は挿し木にすることでそこから増えていきますよ。また、花芽もそのままにしてしまうと葉が固くなるので、摘み取って下さい。
4.必要に応じて追肥しましょう
2週間に1回位、追肥をします。
収穫
株が20〜30cm位になれば、収穫OKです。葉だけ採っても、枝ごと採ってもどちらでも良いです。葉だけの場合は、脇芽を残しておくことで更に増えていきます。
虫の心配は?
青虫やアブラムシがつくことも。防虫ネットをして栽培することで防ぐことが出来ます。後はその都度虫を取り除いていきましょう。
バジルは摘心することで、更に増えてたくさん収穫することが出来ます。たくさん採れた分は、ジェノバソースにして冷凍すると使いたい時にいつでも使えますよ!