爽やかな香りが魅力の「レモングラス」の5つの効能と使い方

爽やかな香りが魅力の「レモングラス」の5つの効能と使い方

レモングラスは料理やハーブティーなど、さまざまな用途に使われる、ハーブの一つです。インドでは古くから薬草としても使われているなど、含まれる成分には薬効もあり、その香りの良さから家庭で栽培する人も増えています。エスニックな料理に多く使われるレモングラスの栄養や効能をご紹介していきましょう。

「レモングラス」とは?

東南アジア・インドなどが原産の、イネ科の植物であるレモングラスは、細長い葉が特徴で、高さが5mほどにまで育ちます。柑橘類のレモンとよく似た香りがすることからこの名前がついており、生のまま使うほか、スープなどの料理の香り付け、またハーブティーの材料としても利用されます。くせがあまりないので、普段はハーブティーをあまり飲まない人や、ハーブが苦手な人でも比較的飲みやすいハーブです。

またレモングラスは精油としてアロマに使われるほか、インドの伝統医学として知られるアーユルヴェーダでは、レモングラスの薬効が利用されています。さまざまな成分が含まれるレモングラスですが、特にこの匂いが強いことから、香りを活かしたさまざまな活用方があります。

爽やかな香りが魅力の「レモングラス」の5つの効能と使い方

レモングラスの効能

レモングラスには、香り成分のシトラールが含まれています。ゲラニアールとネラールという2つの成分の混合物で、ゲラニアールからレモンの香りが強く出ています。この香りが、さまざまな効能をもたらしてくれます。

1.リラックス効果

レモングラスの香りには鎮静効果があるので、不安をやわらげ、心や体をリラックスさせます。

2.消化促進の効果

食欲を増進させ、胃腸の働きを促進する効果があります。さらに強い抗菌効果があるため、消化不良や便秘、下痢といった症状を改善してくれます。食事のときに飲むと、さらに効果的です。

3.血流改善の効果

血管を広げてくれる効果があることから、血流を良くしてくれるので、デトックス効果や新陳代謝を活性化してくれます。冷え性の改善にも効果的です。さらに利尿効果があるので、体の老廃物や有毒物質を排出してくれます。

4.免疫力アップの効果

抗菌や抗ウイルスの作用があるため、風邪の予防にも効果的です。殺菌効果があるので、風邪で喉が痛いときなどに飲むと、痛みをやわらげてくれます。

5.肌の調子を整える効果

毛穴を引き締めてくれる効果があるので、肌にハリを与えてくれます。

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レモングラスの使い方

レモングラスは主に料理で使われますが、そのほかにも色々な使い方ができます。

料理に使う

レモングラスはスープなどの煮込み料理や、肉や魚の風味付けなどに使います。特に魚料理におすすめです。生のものを刻んでから使い、風味付けの場合はニンニクなど香味野菜と一緒に使うのがおすすめです。またひき肉に刻んだレモングラスを混ぜて、肉団子やハンバーグにしてもいいでしょう。

ハーブティーとして使う

ホットで飲む場合には、葉が浸かる程度にお湯を入れ、ふたをして5分ほど蒸らせば出来上がりです。アイスティーにする場合は、葉を多めにして、濃いめにしたものを氷をいっぱい入れたグラスに注ぎましょう。葉は良く刻むのがコツです。

入浴剤として使う

生の葉が手に入るのであれば、葉を布で包んで浴槽に浮かべるだけで手軽な入浴剤として使うことができます。肌が弱い人は、事前にパッチテストをしてから使うようにしましょう。

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レモングラスを使ったおすすめの活用方

レモングラスは虫除けや消臭、抗菌の効果があるので、虫除けスプレーなどを作るのがおすすめです。ただしレモングラスを直接肌に塗るのは、刺激が強すぎるので肌が弱い人はやめておきましょう。

レモングラスの虫除け・消臭スプレー

容器に無水エタノールを5ml、精製水を45ml、レモングラスの精油を10滴ほど加えてよく混ぜてください。香りがなくなると効果も薄れるので、使う分だけ毎回作るようにしましょう。

足の疲れを取るマッサージジェル

血行を改善してくれる効果を使って、足の疲れや肩こりなどに活用しましょう。水溶性のジェル小さじ1杯に対し、レモングラスの精油を2滴程度たらします。すぐに乾きますので、容器に入れて持ち歩くといいでしょう。

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簡単!家でもレモングラスを栽培する方法と保存方法

レモングラスは生のもののほうが、香りもいいので、おすすめです。ただし日本では種子の取り扱いが少ないので、ポット苗を使うといいでしょう。大きくなるため、場所がない場合は鉢植えがおすすめです。

レモングラスの栽培の仕方

1.4月から6月の気温が高めの日に植えます
2.乾燥させないよう水やりをしっかりします
3.夏に大きく育つので、間引きが必要です
4.気温が低いと弱ってしまうので、冬を越すときには短く葉を刈り込み、ビニールをかぶせて室内に置きます

たくさん収穫ができますので、新鮮なうちにハーブティーや料理に使い、残りは冷凍庫で保存しましょう。また室内で逆さにして干し、乾燥させることで長期保存が可能です。

レモングラスは柑橘系の香りがしますが、イネ科の植物であるため、イネのアレルギーがある人は、症状が出る場合があります。また猫草として多く使われていますが、成分を凝縮したレモングラスの精油は毒となりますので注意しましょう。また子宮の収縮を促進するため、妊娠中はレモングラスの使用はやめておきましょう

注意点もあるレモングラスですが、それ以上に料理だけでなく、美容や健康にもさまざまな効能がありますので、ぜひ試してみてくださいね。

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