【どくだみ茶が優秀すぎる】5つの効能と飲み方、作り方

【どくだみ茶が優秀すぎる】5つの効能と飲み方、作り方

薬草として古くから使われてきたどくだみ。それをお茶にしたどくだみ茶が、美容と健康に良いと注目されています。様々な効能を持つどくだみ茶について、詳しくご紹介します。

どくだみ茶とは?

昔から薬草として使われてきたどくだみ。花が咲く梅雨時期に採取し、よく乾燥させたものが生薬として活用されていました。花をつけたどくだみにはより多くの薬効成分が含まれているのです。

どくだみ茶はこの乾燥させたどくだみを煎じたものです。採集は6月から7月にかけてですが、7月にある土用の丑頃が最も多く薬効成分が含まれるとも言われ、一年分のお茶をこの日に作るようにしているところも。

どくだみは「十薬」とも呼ばれ、その薬効の多さから健康維持には欠かせない植物とされていて、生の葉なども使われます。ただしお茶として飲むときには、沸騰させてしまうと、その熱で薬用成分が破壊されてしまうため、注意が必要です。

【どくだみ茶が優秀すぎる】5つの効能と飲み方、作り方

どくだみ茶の成分

どくだみに多く含まれている成分には、ミネラルフラボノイド類があります。

ミネラル

カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛などのミネラルは、女性には特に不足しがちな成分です。これらのミネラルは、健康な肌作り、爪や髪には欠かせない成分です。

フラボノイド類

抗酸化成分であるフラボノイド類は、植物に含まれている色素や苦みの元で、ポリフェノールの一つです。

どくだみにはこのフラボノイドの一種、クエルシトリンという成分が含まれており、利尿や解毒、緩下の作用があります。そのほか、どくだみの独特のにおいの元となる成分でデカノイルアセトアルデヒドがあり、乾燥させたどくだみには、クエルセチン、ルチン、ケルセチンが含まれます。クエルセチンには血管を健康に保つ作用、ルチンには血管を丈夫にする作用、ケルセチンには抗酸化作用があります。

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どくだみ茶の効能

どくだみ茶を飲むことによって、得られる効能について詳しく見ていきましょう。

デトックス効果

利尿や解毒効果のあるどくだみ茶には、体内の老廃物や毒素を排出する効能があります。これによってよく起こりがちな肌トラブルが改善され、新陳代謝が強化されます。

高血圧、動脈硬化の予防

どくだみ茶に含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウムを排出します。さらにどくだみに含まれるフラボノイド類には、血管を健康に保ち、丈夫にする作用があるので、血液をさらさらにし、高血圧や動脈硬化を予防、また症状を改善してくれます。

腸内環境の改善

どくだみ茶の緩下作用により、腸へ排便が促されます。これによって便秘が解消するだけでなく、腸内の環境も改善されます。

むくみ、冷えの改善

どくだみ茶の利尿作用は、体内にため込んだ水分を排出して、むくみを改善します。また血行が良くなることから冷えが改善されます。

アトピー性皮膚炎や花粉症などアレルギー症状の改善

アトピー性皮膚炎やアレルギーによる花粉症は、体内に老廃物や毒素がたまり、うまく排出できないことも原因の一つと考えられています。さらに どくだみ茶には免疫力を向上させる効能もあるため、これらの症状を軽減させる効果もあります。

ただしどくだみに含まれる殺菌、抗菌作用を持つ成分であるデカノイルアセトアルデヒドは、生の葉にしか含まれていないため、乾燥させたものには含まれていません。これらの効能を得るためには、生の葉や茎を煎じたり、薬草風呂として利用する方法があります。

【どくだみ茶が優秀すぎる】5つの効能と飲み方、作り方

どくだみ茶の飲み方・作り方

どくだみ茶は自分で作って飲むことができます。その方法について、詳しくご紹介します。

どくだみを採集、乾燥させる

どくだみは、花が咲く6月から7月にかけて有効成分が豊富となるのでおすすめです。自宅で栽培したものなら安心ですが、ない場合は自然に生えているものを採集しましょう。車の排気ガスや農薬などで汚れていないものを選びます。

どくだみは根元から刈り、よく洗います。汚い葉や枯れている葉は取り除き、洗ったら水気を切って小分けにし、根元をしっかりしばって軒下などにつるします。乾いて触ると音がするぐらいに乾燥すれば出来上がりです。

どくだみをカットし、煎る

乾燥したどくだみは適度な大きさにカットします。さらに完全に乾燥させるためにフライパンで煎るか、お皿に広げ、電子レンジで30秒ほど加熱します。湿気るとカビの原因となりますので、密封容器に乾燥剤と一緒に入れ、保存しましょう。

どくだみ茶の入れ方

一日分で10gから15gを500から600mlの水で煮出します。沸騰させると薬効成分が壊れてしまうので、60度ぐらいでゆっくり煮出しましょう。煮出した後茶葉をそのままにしておくと、成分がまた茶葉に戻ってしまうので、煮出した後は漉して茶葉を取り除きます。

煮出すときの注意

鉄製や銅製の鍋ややかんを使うと、どくだみに含まれるタンニンが鉄や銅の成分と化学反応を起こしてしまい、変質してしまいます。また煮出しすぎると苦みが出てしまうので注意しましょう。冷やすと成分が沈殿してしまうので、温かいものを飲むのがおすすめです。

【どくだみ茶が優秀すぎる】5つの効能と飲み方、作り方

どくだみ茶を美味しく飲むには?

どくだみ茶には独特の香りや味があり、苦手に感じる人もいるかもしれません。その場合はほかのお茶とブレンドしたり、スパイスを入れて飲んでみましょう。

ブレンドするのにおすすめの茶葉

ほうじ茶、はと麦茶、杜仲茶などをどくだみ茶と半分ずつ入れます。どくだみ茶と同じくノンカフェインのものなら美味しくブレンドできます。

おすすめのスパイス

シナモン、クミン、クローブ、カルダモンなど。スパイスを入れる際には少量で試してみましょう。ほかにも自分の好きな香りのスパイスを入れてみてもいいでしょう。

このほかどくだみの香り成分を緩和させる作用のある、バナナを入れる方法もあります。甘みが出るので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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