花を美しく咲かせるには、最適な時期に種まきをすることが欠かせません。冬が終わって暖かくなってくる4月は、ガーデニングに最適な時期。お花を見る機会も増えるので、何か植えようかと考える人も多いのではないでしょうか。ここでは、4月に植えるのにおすすめの花を10種類紹介します。咲く時期や好みに合わせて、植える花を選んでみてください。
コスモス
コスモスと言えば秋を彩る花というイメージが強い方も多いでしょう。秋の季語にもなっていますが、意外にもいろいろな時期に花を咲かせてくれます。丈夫で手間もかからないので、ガーデニング初心者でも挑戦しやすい花です。赤やピンク、白といった明るい色が一般的です。
コスモスは種類が多く、夏咲きの品種は3〜4月の種まきが適しています。この時期に種をまくと7〜8月頃には花が咲きます。日照時間が長い6月下旬までは草丈だけが成長し、日照時間が短くなってくると花が咲くという特徴があります。
ひまわり
ひまわりは夏の主役といっても過言ではないほどの存在感を持つ花です。背が高くなるイメージがありますが、最近は小ぶりな品種も増えてきており、色も黄色だけではなく赤やオレンジなど様々な種類が登場しています。
ひまわりは4〜6月頃に種まきをします。苗から育てる場合も同じくらいの時期が植付時期で、7月中旬から8月頃に花を咲かせます。元気な見た目に反し根が弱いので、植え替えをしない前提で育てるようにしましょう。
カスミソウ
カスミソウは白やピンクの小さな花をたくさん咲かせる種類です。どんな花や草とも相性がいいので、寄せ植えも楽しむことができます。ただし独特の匂いがあるので、気になる人は注意しましょう。
種からも育てることができますが、発芽率が高くないので、特にガーデニングに不慣れだという人は苗から育てるのが安心です。3〜4月の穏やかな気候時期が植付けに適しています。日陰で管理すると7〜10日程で発芽し、その後早ければ5月頃には開花します。
千日紅
春から秋にかけての長い期間目を楽しませてくれるのが千日紅です。花弁はありませんが、代わりに苞(ほう)と呼ばれる部分が色付きます。色は赤やピンク、白、紫、黄色など豊富で、長い間楽しめる上、切り花やドライフラワーにすることもできる花です。
千日紅は4〜5月頃に種まきを行います。気温が保てないと発芽しないので、暖かくなってきてから種まきをするのがポイントです。7〜8月頃には花が咲いて見ごろを迎えます。
サルビア
サルビアは夏から秋にかけて咲く花です。緋色の物がよく見られますが、白やピンクといった種類もあります。基本的には多年草ですが、日本の冬を越すことができないため、一年草として扱われることも多いです。
サルビアの苗は4月中旬〜6月に植えます。花が咲くのは6〜11月頃で、開花時期になると長い穂のような花を茎の下から順に咲かせていきます。大きくなると1メートルほどに成長することもあります。
けいとう
けいとうは日本人が古くから親しんできた花で、万葉集にもけいとうを詠んだ歌が残っています。名前の通り、鶏のトサカ(鶏頭)のような形をした花が咲きます。赤い色が一般的ですが、ピンクや黄色、オレンジや淡い緑といった色も存在します。花穂の形状によって5つのタイプに分けることができ、種類も豊富です。
けいとうは4月中旬〜6月の梅雨前に種まきを行います。6月〜11月には花が咲き、長い期間目を楽しませてくれます。
ベゴニア
ハート形の花弁が女性に人気のベゴニアは、見た目通り優しい雰囲気がある花です。人工交配が容易なことから品種が多く、園芸品種は1万を超えるとも言われています。赤やピンク、白やオレンジといった色が一般的です。
ベゴニアは花持ちが良く丈夫です。品種によって開花時期が異なるので一年中咲いていますが、特に気候のいい5月と9月に見頃を迎えます。苗から育てる場合は3〜4月頃に植付を行うと、6月頃に開花します。
マリーゴールド
マリーゴールドは鮮やかな黄色やオレンジが特徴的な花です。見た目の美しさはもちろん、虫を寄せ付けないコンパニオンプランツとしても有名です。花弁は筒状をしており、それが玉のような形で咲きます。ボリューム感が出るのも人気のポイントになっています。
マリーゴールドの植付時期は4〜6月が適しています。その後、4月から12月の長い期間花を付けてくれます。
アスター
アスターは見た目が小菊に似ていることから、エゾギクとも呼ばれる花の種類です。暑さにやや弱く寒さに強い花ですが、日光を好むので日当たりのいい場所に植えてあげることが大切です。七分咲きや八重咲き、ポンポン咲きなど品種によって咲き方が違い、色も赤やピンク、白、黄色、紫など多様です。
苗から育てる場合は2月下旬から6月上旬までに植付を行います。根を切らないように注意しましょう。6〜8月に開花時期を迎えます。
インパチェンス
インパチェンスは、日の当たらない場所でも元気に育ってくれる花です。ガーデニング初心者でも育てやすく、白や赤、ピンクといった花を咲かせます。茎がよく枝分かれし、品種によって花の色や形も様々なものがあります。
インパチェンスの苗の植付は、4〜7月頃に行います。地植えの場合は落葉樹の下などの半日陰の場所に植えるようにしましょう。開花時期は6〜10月頃です。
ガーデニングを楽しもう
4月に植付をするといい花の種類についてご紹介しました。暖かくなってくる4月は、ガーデニングにぴったりの季節です。植物の息吹を感じる季節だからこそ、楽しく作業することができます。初心者にも育てやすい花が多いので、これからガーデニングに挑戦するという人にもぴったりです。自分に合った花を探して、是非植えてみてください。