きゅうりの育て方と栽培のコツ

きゅうりの育て方と栽培のコツ

きゅうりは、クセのない食材で、サラダやスープ、漬物など様々な料理に利用できます。牛乳よりも水分がある植物で、夏の水分補給にもぴったりです。栄養は少ないといわれていますが、カリウムやβカロテンも含まれています。また、シャキシャキとした触感やグリーンの鮮やかな色は料理にアクセントを与えてくれます。

きゅうりを栽培するための準備

きゅうりはプランターでも育てることができます。60cmの大型のものなら2株育てることができます。土は市販の野菜用の土を利用します。もし、自分で土を作りたい場合は、赤玉土、腐葉土、バーミキュライトを7対2対1の割合で混ぜます。混ぜた土に、土10Lに対し10gの石灰と10~30gの化成肥料を混ぜます。きゅうりを育てるには水はけが良く通気性も良い土が理想的です。

きゅうりを種から育てる場合は、4月に種まきをします。育苗ポットに3粒ほどまきます。それから土を1cmほどかぶせてからたっぷり水をあげてください。本葉が出始めたころに、元気なものを残してあとは間引きします。植え付けの2週間前までに土の準備をしておき、株をプランターに移植します。プランターに鉢底石を敷いて水はけをよくします。それから土をプランターの8割ほど入れて苗と苗の間は40cmほどあけて植え付けます。根の付きをよくするためには、暖かい日の午前中に移植するといいです。

植え付けたら、つるが痛まないように仮の支柱を立てて軽く誘引しておきます。移植後はたっぷりと水をあげますが、移植前にポットのまま水につけて水を吸わせておくこともできます。苗から育てる場合は、園芸店などで苗を購入しますが、本葉が3~4枚ついていて子葉も残っているものを選びます。また、葉が大きくて、葉の色も濃いもの、茎がしっかりしているものはいい苗です。葉が小さくて全体的にひょろひょろと伸びているものや葉が黄色になっているものは買わないようにしましょう。

苗を植え付けたら、2mの支柱を合掌型に組み合わせてネットを張り、きゅうりのつるが絡んでいけるように準備しておきます。ホームセンターに行くとプランターと支柱、ネットがセットになっているものもあるので、そのような商品を買えば便利です。支柱をたてる時には、キュウリが育ってきたときに倒れないようにしっかりとたてておきましょう。

きゅうりの育て方と栽培のコツ

きゅうりの上手な育て方

きゅうりの苗が20~30cmになったら、苗を支柱に誘引します。あとは、自然にネットに絡んでいきます。生育初期には、5~8節までの雌花とわき芽を摘み取ると根が十分伸びて、根の張りがよくなります。摘み取ったわき芽の上にあるつるは子づるとして成長させておきますが、子づるに雌花が付いたらその先の2枚の葉だけ残してそれより上のつるはカットします。

花の額の部分が膨らんで実ができ始めたら1回目の追肥をします。その後も2週間に1回の割合で追肥をしていきます。また、きゅうりは実の95%が水なので、実が大きくなる時期に水が不足していると、尻細りになったり曲がったりしてしまいます。また、実も大きくなりません。ですから、土が乾燥しないように水を十分にあげましょう。プランターで育てる場合には水不足になりがちなので、毎日水をあげるようにしてください。

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元気に育てるためのお手入れ

きゅうりを育てる時には、葉が茂ってきて風通しが悪くならないように摘葉する必要がありますが、一度にたくさん摘むと株が弱るので、1株から摘み取る葉は1日に2~3枚ほどにしておきます。花が落ちたり実なりが悪くなった時には、葉や茎に養分がとられているので、その時には摘葉をしてあげてください。水やりは毎日行いますが、きゅうりの実は夜に成長するので、夕方に水をたっぷりあげるようにします。水が不足しているとつるの先がらせん状になってくるので、つるの状態もよく見て、十分水をあげるようにしてください。

6月~7月には、うどんこ病やべと病が発生しやすくなります。7月~8月には炭疽病や褐斑病になりやすいです。褐斑病とべと病は肥料が足りないとなりやすいので、肥料が不足しないように管理しましょう。

きゅうりにはウリハムシやアブラムシ、コナジラミなどが付きやすいので、見つけたらすぐに駆除しましょう。特にウリハムシはきゅうりの葉をすっかり食べてしまいます。ウリハムシは早朝や夕方は動きが鈍くなるので、株全体の様子をよく観察して、見つけたらすぐに駆除するようにしましょう。

きゅうりの育て方と栽培のコツ

収穫の時期と収穫方法

実がつき始めたら収穫できますが、最初の頃の実はあまり成長しないうちに収穫したほうが株がよく成長します。最初の2~3本は小さいうちに収穫しましょう。そのあとは20cm程度の長さになったものから収穫していきます。収穫する時には実のいぼが取れないように、首のほうをもってはさみでカットするようにします。朝に収穫するとみずみずしいきゅうりを食べることができます。

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