野菜を自宅で育てる方が増えています。ミニトマトは、野菜を育てたことが無いという方でも、簡単に育てられる野菜です。学校の授業などで使われることも多いため、お子様が夏休み前に、たくさん実がついた鉢植えを持って帰ってきた、というお宅も多いのはないでしょうか。
あらためて、このミニトマトというのは、どんな野菜なのかをご紹介いたします。また、育てるにあたって、どんな所に置けばいいのか、育て方の流れをわかりやすくご紹介いたします。
ミニトマトってどんな野菜?
「ミニトマト」というのが、品種の名前だと思われている方が多いのですが、実はそうではありません。大きさが30g程度までの小さなトマトの総称がミニトマトなのです。昔は赤く丸いものだけでしたが、最近では、いろんな色や形のものが見られるようになりました。
トマトは、小さい物ほど糖度が高くなる傾向があります。一般的な大きなトマトと比較すると、ミニトマトは甘味が強いので、お子様も食べやすくなっています。ビタミンCやカロテンなど栄養も豊富で、プチトマトとも呼ばれています。
日本では、最初は飛行機の機内食用にしか作られていませんでしたが、昭和50年代後半になって、その市場は急速に広がりました。生のままで食べられるので、サラダだけではなく、ちょっとしたスープの具にしたり、煮物や炒め物など、幅広く利用できる人気食材となりました。
ミニトマトの置き場所は?
ミニトマトを自宅で育てる場合、置き場所には注意して下さい。日あたりの良い場所に置いてほしいのですが、初夏から夏場は注意が必要です。生育に適した気温は日中なら25℃前後、夜間は16~17℃程度です。少々気温が高くても大丈夫ですが、30度を超えると実がつきにくくることがあります。
日あたりだけでなく、風通しにも気を使ってあげて下さい。風通しが良く、少し乾燥している感じがベストです。
ミニトマトを自宅で育てる時、どこに置けばいいのか、そのポイントは
・日あたりが良い
・高温になりすぎないよう注意
・少し乾燥している場所
・雨の当たらない場所
になります。このポイントを押さえて、置き場所を選んであげるようにしてください。
ミニトマト栽培で準備するもの
・プランター
深めのものを用意します。直径30センチぐらいで1株が目安です。
・土
市販されている野菜用の培養土を使えば、植え付け時に肥料を足さなくてもよくなります。
・鉢底ネットと石
プランター底に、カットしたネットを入れて、その上から底が見えなくなる程度に石をいれます。水はけをよくすることができ、虫が入ってくるのを予防できます。
・肥料
成長過程で追肥する時に使うものです。
・苗
ホームセンターなどでも、たくさんの品種が市販されています。お好みの物を選んで購入して下さい。
・支柱とひも
成長過程でかなり伸びるので、倒れないようにするには支柱が必要になります。(長さは150~180㎝)本数などは、いる分だけ用意して下さい。
ミニトマトの育て方
- プランターの八分目程度まで土を入れてから、苗を植える為の場所を作り、苗を植えます。しっかりとそこから水が出てくるぐらい、水をあげておいてください。植え付けは5月頃が適しています。
- 植え付けをしてから2週間後、支柱をさします。根を傷つけないよう、苗から少し離して先がとがった方を土にさしていきます。円形のプランターを使っている場合は、あさがおを育てる時に使う円形の支柱があります。それを使用すると良いでしょう。
- 「芽かき」という作業をします。これは成長させる為には必要な作業です。つぼみがついている主軸の脇から出ている葉を摘み取ります。これを繰り返すことで、主軸に栄養が十分に行き届き、実がなりやすくなります。また、支柱と茎を紐で結んでおきましょう。結ぶ際は、きつく固定するのではなく、八の字を描くように少し遊びがあるくらいに結んでおきます。
- 水やりですが、植え付けしてから2週間程度は、土の表面が乾いたら補給してあげるようにします。それ以降は、葉が少し元気がなくなってきたら、水をあげるようにしてください。ミニトマトは、湿気に非常に弱いので、水のやり過ぎには注意してください。
- トマトの実がなり、膨らんできたら追肥をします。肥料は、市販でトマト用にすでに調整された肥料があります。それを使うと簡単なのでおすすめです。
大まかな流れは上記の通りです。栽培途中で、害虫などの被害に合うこともあります。そういった場合は、市販の殺虫剤などを使用すると良いでしょう。野菜栽培用の物が市販されています。そういった物を購入する場合、初めての方は、お店の方に相談してみることをおすすめします。
ミニトマトならお子様と一緒に楽しめます!
最初にも少し書かせていただきましたが、小学校の授業でもミニトマトの栽培を行っている所もあります。実もなりやすいので、お子様でも簡単に育てることができます。
ご自宅で、お子様と一緒に苗を買う所から始めてみませんか?成長過程を一緒に観察して、できた実を収穫して食べる。ミニトマトは食育にも最適だと言えます。トマト嫌いなお子様も、一から一緒に育てることで、食べられるようになることもあります。是非チャレンジしてみましょう。